2019年12月7日土曜日

沼津市入札妨害 3年呈前から価格漏えいか 逮捕の職員、複数の課で


 沼津市入札妨害
 3年呈前から価格漏えいか
 逮捕の職員、複数の課で
 沼津市発注の道路改良工事の設計価格を漏らしたなどとして公契約関係競売入札妨害容疑で沼津署と県警捜査2課に逮捕された市工事検査課課長補佐松本一弘容疑者(50)=同市東椎路=が少なくとも3年以上前から、同工事を落札した土木建設会社の元社長植松真一容疑者(47)=同容疑で逮捕、同市白銀町=に市発注工事の価格情報を漏らしていたとみられることが6日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、同工事を担当した道路建設課の前の河川課在籍時に漏えいが始まったとみられ、同署などは複数の課で情報を漏らしていた可能性があるとみて調べを進める。
 市によると、松本容疑者は20174月~193月に道路建設課に在籍し、194月からは工事検査課に勤務。道路建設課の前には4年間、河川課に配属されていた。
 関係者によると、松本容疑者は河川課在籍時に仕事を通じて植松容疑者と知り合い、次第に飲食などの接待を受けるようになった。松本容疑者が同課で担当した数件の工事についても同社が落札していて、松本容疑者は価格を漏えいしたことをほのめかしているという。同署などが5日夜に行った市役所の家宅捜索では河川課、道路建設課、工事検査課に立ち入った。
 2人は18年実施の道路改良工事に関し、松本容疑者が植松容疑者に価格情報を漏らしたなどとして4日に同容疑で逮捕された。植松容疑者は市発注工事を巡る別の価格漏えい事件で、市職員ら2人とともに公契約関係競売入札妨害罪などで起訴されている。
【静新令和元年(2019)127(土曜日)朝刊三面】

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