2019年12月8日日曜日

沼津市入札妨害 価格情報提供申し出か


沼津市入札妨害 価格情報提供申し出か
逮捕の職員、業者側に
 
沼津市発注の道路改良工事の設計価格を事前に漏らしたなどとして沼津署と県警捜査2課に公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された市工事検査課課長補佐松本一弘容疑者(50)=同市東椎路=が同課に異動した4月以降、同工事を落札した土木建設会社の元社長植松真一容疑者(47)=同容疑で逮捕、同市白銀町=に対し、自ら価格情報を漏らす必要があるかどうか確認の連絡を取っていたとみられることが7日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、松本容疑者は4月、道路建設課から工事検査課に異動し、幅広い公共工事の設計価格を知り得る立場になった。逮捕容疑となった2018年の道路改良工事は植松容疑者の依頼を受けて価格情報を漏えいしていたとみられるが、異動後は植松容疑者の会社が参加しそうな工事については自ら連絡して価格情報の必要性を確認し、漏えいしていた可能性があるという。
 松本容疑者は数年前から植松容疑者に繰り返し飲食などの接待を受け、少なくとも3年以上前から10件近くの価格情報を漏えいしていたとされる。これまでに「接待のお礼がしたかった」などと供述しているという。
 2人は18年の道路改良工事に関し、松本容疑者が植松容疑者に価格情報を漏らしたなどとして同容疑で逮捕された。植松容疑者は市発注の別工事の漏えい事件で、別の市職員ら2人とともに公契約関係競売入札妨害罪などで起訴されている。
【静新令和元年(2019)128(日曜日)朝刊

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