2022年4月19日火曜日

頼重秀一沼津市長 無投票再選(静岡新聞令和4年4月18日朝刊)(沼朝令和4年4月19日号)

 











市長選 頼重氏が再選


 他に届出なく無投票で2期目へ

 今月28日に任期満了を迎える市長選挙が17日に告示され、2期目を目指す現職の頼重秀一氏(53)が立候補を届出。届出と同時に支援者が市内全域の選挙掲示板にポスターを貼り、午前10時に沼津駅北口で出陣式を開いたが、立候補届の受け付け終了時刻の午後5時までに立候補者はなく、無投票当選が確定した。

 このため、選挙活動を終了し、5時過ぎに寿町の事務所前で支援者を前に当選を祝った。市長選での無投票当選は、いずれも2期目の1994年の桜田光雄氏、2000年の斎藤衛氏に次ぐ。

 出陣式には、駆け付けた多くの支援者とグータッチであいさつを交わしながら頼重氏が選挙カーの前に登場。山崎亨後援会長のあいさつに続き、自民党の勝俣孝明衆議院議員が「相手の顔が見えませんが気を引き締めてまいりましょう」と鼓舞。「コロナ禍で厳しい局面の中、真摯に低姿勢で市民に接し、市政の舵取」りをして、鉄道高架事業にも道筋をうけた」と評価。

 続いて立憲民主党の渡辺周衆議院議員が「市民目線の活動の成果が表れている。沼津市活性化のための大きなプロジェクトの中で、誰も置き去りにしない、きめの細かい政策を進めてほしい」と期待した。

 自民党の牧野京夫参議院議員は「鉄道高架事業が現実のものとなり、沼川新放水路の整備が急ピッチで進められ、東部拠点都市としての準備が整いつつある。各方面に働きかけた成果」だと強調。

 市内選出の杉山盛雄、蓮池章平、曳田卓、加藤元章各県議が順に登壇し、「歴代市長にできなかった鉄道高架化問題を解決。災害対応は素晴らしかった」、「来年市政100周年を迎えるが、若さと実行力で次の100年に向けたスタートを」などと、それぞれがエールを送った。

 これを受けて頼重氏は「全身全霊をもって取り組んできた」と4年間を振り返り、鉄道高架事業が「政争の具」となり、推進派と反対派で市民が分断された状態が長期にわたって続き、「足の引っ張り合いによる対立で多くのチャンスを逃してきた」と主張。「沼津を本来あるべき姿に戻すには課題を解決し、国や県と強固に連携して、県東部の中核をなす豊かなまちづくりをしなければならない」とし、「市艮、市政が一つにまとまり、融和、融合することが必須条件。これから4年間、沼津を一つにして力を結集し、まちづくりに取り組む」とした。 沼津版スマートシティと組み合わせた広域交通ネットワークの整備、スポーツを活用したまちづくり、コロナ禍を考慮した行財政運営、防災対策、定住・関係・交流人口の拡大、特産品のブランド化徹底、担当部課を横断した企業誘致活動などを挙げ、「コロナ禍やウクライナ情勢など先行き不透明な時代の中、極めて困難が生じることも覚悟し、沼津の課題を共有して明るく輝く沼津市にしたい」と訴えた。

 引き続き、ダルマに片目を入れてガンバロー三唱を行い、選挙カーに乗り込んだ頼重氏は、市内を巡って支援を呼ぴ掛けた。

 立候補届の受け付け終了時刻の午後5時前には、寿町の事務所前に支援者が集まり、5時過ぎに後援会の大橋裕之幹事長から対立候補がなかったため当選が確定したことが伝えられると、拍手に迎えられた頼重市長が登壇し、支援者と共に万歳三唱、花束贈呈があり、ダルマに目を入れた。

 頼重市長は「4年間いばらの道だったが、9年間代議士秘書、4期市議を務めてきた実績と経験で乗り切ることができた。コロナ禍の中、世界的に大きな紛争も起きており、2期目を目指すのは並大抵の決意ではなかった。今回の選挙で身を引いてくれた人、応援してくれる人達のバックアップで今回の結果が得られた」と振り返り、支援に感謝。

 また、「これまで培ってきた経験、支えてくれた人達の人脈は、私にとっての宝。これを原動力に、『東部地区は、やはり沼津』だと言われるよう、東部地区を盛り上げたい。近隣市町との連携も重要で、国、県と連携して沼津を盛り上げていきたい」と話した。

 なお、現在、市内全域に設置された選挙掲示板は20日までに撤去し、頼重市長には25日に当選証書が付与される。

【沼朝2022(令和4)419(火曜日)




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