くつろぎ空間の創出へ
あすからイーラde南側で社会実験
市とUR都市機構中部支部は、公共空間を活用してヒト中心のまちなかに居心地の良い「くつろぎ空間」を創出しようという社会実験「OPEN NUMAZU」を、あす6日から27日まで沼津駅南口イーラde南側の歩道と車道の一車線を活用して実施する。
これに伴い、きょう5日午後8時以降、イーラde前の約110㍍区間の東進左折レーン1車線を規制。期間中の午前8時から午後8時まで同所にテーブルや椅子など約50脚を置き、飲食の店が並ぶ。
市は、沼津駅周辺総合整備事業の本格展開を見据え、「沼津市中心市街地まちづくり戦略」を一昨年3月に策定。沼津駅周辺を自家用自動車の通行を制限して公共交通を優先するトランジットモール化し、隣接街区を含む環状線「幹線街路ネットワーク」の形成を目指しており、環状線内側の公共空間を段階的に再編して「ヒト中心の公共空間」の創出を目指す取り組みの一環。
左折レーンにバリケードを並べて車線封鎖するとともに、現行の直進車線の路面にある進行方向を示した道路標識を直進と左折の矢印に書き換えるので、沼津駅南口に向かう車両は、これまでと同様に左折できる。実験期間前と比較して周辺交通に、どのような影響があるか検証する。
くつろぎ空間にはデザインを統一した木製の出店台「タイニースタンド」を使った店が並び、コーヒー、パン、菓子、中華料理などの飲食や化粧品、伊豆エリアの新聞とスープなどを扱う215店舗が各日ごと参加し、週末にはクラフトビールの店も出る。
一般による出店等はできないが、テーブルと椅子は自由に 動かして使い、それぞれに「あったらいいな」と思われる日常風景を演出でき、ランチやカフェタイム、待ち合わせ、読書、リモートワーク、家族や友人と過ごすなどの利用が想定されている。
市では社会実験として、まちなかの公共空間の新しい使い方、過ごし方を提案するような積極的な利活用、アンケート調査への協力を願い、期間中の活用状況を把握し、周辺歩道の歩行者数や動態を期間前と比較した上で課題を検証し、今後の空間再編の方針に反映させていく°
初日の6日は午前10時からオープニング。頼重秀一市長をはじめ関係者が出席してシンボルサインの除幕、くつろぎ空間の体験を行う。同日は4店舗が出店を予定している。
雨天や荒天時は中止。ホームページなどで出店情報等を発信している。
【沼朝令和4年4月5日(火)号】
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