沼津市民体育館 お別れアート
28日まで「感謝」書き込み自由
マツナガマサエさん表現
老朽化と新総合体育館の開館に伴い、28日で閉館ずる沼津市民体育館(同市高島本町)のお別れイベントが4日、同館で始まった。同日は同市のイラストレーター、マツナガマサエさんが、1階ロビーに桜の木などを描いて彩り、約50年の歴史に感謝の気持ちを表現した。利用者は28日まで、壁やガラス窓などにお別れのメッセージを書くことができる。
マツナガさんは高さ2㍍余り、幅約250㍍のガラス窓や壁、柱をキャンバスに見立て、満開の桜の大木を描いた。マツナガさんは「私も子どもの頃、卓球をするために通った思い出の場所。桜に別れと始まりのイメージを込めた」と思いを語った。
利用者もメッセージやイラストを自由に記した。7年間、バドミントンのために通ってきた浮島中1年の野崎瑛太さん(13)は「『お世話になりました』と書いた。置かれたトロフィーなど、歴史を感じる場所だった」と惜しんだ。
同館は1973年に開館。これまで市民のスポーツの場として親しまれてきた。
(東部総局・尾藤旭)
【静新令和5年2月5日(日)朝刊】
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