09選ぶ夏・激動しずおか
「県内議員“天王山”に決意」
逆風自民「個人選」連勝民主「突っ走る」複雑公明「友党の結束」訴え
いざ決戦の夏ヘー。政権発足の昨秋以来、焦点であり続けた衆院解散、総選挙の日程がほぼ固まった13日、県内衆院議員にはさまざまな思いが交錯した。知事選や東京都議選で敗れた自民党は猛烈な逆風の中での選挙戦突入が避けられず、民主党は政権交代を目指し意気上がる。向かい風をどうはねのけるか、追い風にどう乗るかー。それぞれの決意を胸に、"真夏の天王山"に臨む。
「陣営を立て直す時間ができた」。自民党県連会長として知事選ショックの直撃を受けた斉藤斗志二氏(比例東海)は、8月30日投開票との見通しに胸をなで下ろした。当初検討された14日解散18月上旬投開票ではダメージが払しょくできないとの思いがあった。先送りが局面の打開につながるかは不透明だが、「もう割り切ってやるしかない」と腹をくくる。
同党の望月義夫氏(静岡4区)は「政治家個々の力が試される」と"個人戦"の意識で立ち向かう決意。「有権者の期待にどこまで応えてきたか(が問われる)」と実績を訴え、逆風に挑む構えだ。
公明党の大口善徳氏(比例東海)は、自民党内にくすぶる「麻生降ろし」の動きを危惧(きぐ)する。ここまで友党の混迷に振り回されてきただけに、「目標が明確になったのだから結束してほしい」との言葉に実感がこもる。
一方の民主党。「即時解散」を求めながらも、ようやくめどが立った日程を、率直に歓迎する。「支援者回りやミニ集会のスケジュールを急いで詰めたい」。
田村謙治氏(比例東海)は一報を受けて早速、地元事務所で後援会幹部との打ち合わせに入った。地方選挙で連勝を続ける追い風を受け、「このまま突っ走るだけ」と息巻く。
民主党は13日、追い打ちをかけるように衆院に内閣不信任案を提出した。細野豪志氏(静岡5区)は「機能不全に陥っている麻生首相は即時解散すべきだ」と強調。今後は地元での活動に集中する考えで、「党の政策、政権交代の必要性をきっちりと伝えていく」と闘志を燃やした。
(静新平成21年7月14日(火)朝刊)
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