2023年11月17日金曜日

江原翁かるた 絵札の原画展  20日までアントレ2階の特設会場で 【沼朝令和5年11月17日(金)号】

 

江原翁かるた 絵札の原画展

 20日までアントレ2階の特設会場で

 沼津郷土史研究談話会(匂坂信吾会長)は、「江原素六翁かるた絵札原画展」を沼津駅ビルアントレ2階の沼津観光案内所横にある特設会場で20日まで開いている。

 会場で原画を鑑賞していた佐野利夫さん(92)と妻の忠子さん(84)は「絵がきれい。明治史料館で(江原翁)は知っていたけれど、かるたが出ていたことは知らなかった。かるただけではもったいない。大勢で書いたようだけれど、たいしたもの」と、感心しながら原画の繊細な色合いを楽しんでいた。



 展示されているのは、江原翁(18421922)1901(明治34)年に創立した私立駿東高等女学校を前身とする西高の芸術科美術専攻の生徒42(1820)が各自の得意な方法で描いた「江原素六翁かるた絵札原画」。

 「江原素六翁かるた」は、近代日本の市制100周年記念に沼津の偉人である「江原素六」を取り上げることについて市観光協会から史談会に相談があり、明治史料館が監修、史談会が読み札と解説を作製し、西高の生徒が絵札48枚の原画製作を担当した。

 絵札の製作は専門家に依頼という話もあったが、江原翁ゆかりの西高生に依頼することになったという。

 原画には富士山や愛鷹山の風景と江原翁の銅像などがレトロ調に描かれ、かるたを読み進めていくうちに沼津兵学校や現在の沼津東高などの創立、愛鷹地区での牧畜や茶栽培にも関わった江原翁の足跡が分かるようになっている。

 史談会の長谷川徹副会長は「世界に一つしかない絵札原画を、この機会に多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

 観覧無料。

 開場時間は午前10時から午後8時。

【沼朝令和51117日(金)号】






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