参院補選 静岡、神奈川ともに民主優位
2009.10.19 00:15(産経msnニュース)
このニュースのトピックス:政権交代
25日投開票の参院統一補欠選挙で、共同通信は16~18日の3日間、電話による世論調査を実施し情勢を探った。神奈川、静岡両選挙区とも民主党新人が優位に選挙戦を進めている。ただ投票する候補者を決めていない人が両選挙区とも5割余りに上り、情勢は変化する可能性がある。
神奈川選挙区では、民主党候補が同党支持層の8割近くを固めた。無党派層の支持はまだ3割でさらに浸透を狙う。自民党候補も同党支持層の7割をまとめ、主投票を決めた公明党支持層の6割近くも固めたが、無党派層の支持は1割にとどまっている。
静岡選挙区では、民主党候補が民主党支持層の8割を固め、ほぼすべての年齢層で他候補に大きく差をつけている。自民党候補は、自民党支持層の7割を固めたが、推薦を見送った公明党支持層には5割しか浸透していない。
【参院補選】様変わりの地方組織 過半数までM3、必勝期す民主 (1/3ページ)
2009.10.8 23:04
このニュースのトピックス:マニフェスト
衆院選後初の国政選挙となる参院補欠選挙(神奈川、静岡両選挙区)が8日告示された。それぞれ4人が立候補、民主、自民両党は初日から幹部が現地入りして支持を訴えた。定数242の参院は122が過半数。国民新党などを加えた参院の民主党会派は過半数まであと3議席で、補選が民主2勝なら「マジック1」。来夏の参院選の目標でも、民主の改選議席53から「7」上積みで単独過半数となるだけに、民主党は負けられない戦いだ。投開票は25日。政権交代で、すっかり様相を変えた両党の地方組織は、暴風雨のなか選挙戦に乗り出した。
逆風に低姿勢
「自民党には思いやりがなかった。自らに甘かった。マイナスからの出発かもしれないが、今まで悪かったことを正し、この戦いに挑んでいきたい」
台風18号の強風が残る横浜市内。8日午前にホールで開かれた出陣式で、石破茂自民党政調会長のあいさつは、こんな反省から始まった。
神奈川選挙区で自民党公認で立候補した角田宏子氏も思いは同じだ。11日、記者団から選挙の争点を聞かれた角田氏は「自民党、しっかりしろといわれていると思う」と語った。
もう一つの補選、静岡選挙区で自民公認の岩井茂樹氏の応援に、大島理森(ただもり)幹事長はJR静岡駅前に立っていた。「今、私どもには雨も風も向かっている」。ようやく雨の上がった曇天の下でそう語った。
今回の補選。自民党が対峙(たいじ)するのは、民主党ではなく「自民党自身」だ。その思いが県連全体を内向きにする。
だが、「再生」への糸口は見えてこない。
「伝統ある自民党に戻ることも必要だが、時代を切り取る革新的な感覚がないといけない」。角田氏の言葉にも迷いはみえる。
自民党にいいニュースがないわけではなかった。静岡では県連の候補者公募に40人が殺到。「自民党も捨てたものではない」と喜びの声が出た。だが、冷静な自民党県議は「公募をすればこれだけ集まるのに、これまでの候補者選びが、いかに閉鎖的だったかという証拠だ」と語った。
その公募で決まった岩井氏を見た民主党県連関係者は苦笑した。
「若さといい、見た目といい、まるで、最近の民主党候補のような人を選んだんですね」
「前へ、前へ」
対照的なのが民主党だ。政権与党として初めて国政選挙に臨む民主党は、「次」しかみていない。
「来年夏の参院選で、比例代表に回っても勝てる人が条件だ」
静岡選挙区で土田博和氏を候補者に選んだ理由を、民主党静岡県連の岡本護幹事長はこう説明する。
補選で選ぶ参院議員の残り任期は9カ月余。来夏の参院選では民主党の現職議員とぶつかる。だが問題ない。9カ月後には、土田氏が比例代表候補となることが織り込み済みなのだ。
しかも「医師の土田さんなら医師会の支持も見込める」。単なる候補者ではない。自民党支持だった医師会の「切り崩し要員」という戦略目的がある。
「マニフェストのために全力で働きたい」。神奈川で民主公認で立候補した金子洋一氏の第一声は、政府与党の一員として活躍する自身の姿がもう見えているかのようだった。
だからこそ「敗北」はあり得ない。民主党の党組織委員長に決まったばかりの細野豪志氏は地元静岡の出陣式で言い切った。
「今、自民党は弱っている。だがこの選挙で自民を打ち破り、鳩山政権の基盤を強化しなければならない。絶対に負けられない」(中村智隆、田中万紀)
参院神奈川・静岡補選、ともに民主が先行
読売新聞社は鳩山政権発足後、初めての国政選挙となる参院神奈川、静岡両補選(25日投開票)について、電話による世論調査と取材を基に情勢を分析した。
神奈川では、民主党の金子洋一氏(国民新党推薦)が先行し、自民党の角田宏子氏が追っている。静岡は、民主党の土田博和氏(同)が優位に立っている。民主党が8月の衆院選で圧勝した勢いを維持している。ただ、両補選ともに有権者の3割近くは態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。
神奈川では、金子氏が民主支持層の約7割を固め、社民支持層などにも支持を広げている。角田氏は自民支持層の8割をまとめ、自主投票とした公明党の支持層の約6割も固めた。
静岡では、土田氏が民主支持層の約7割をまとめ、自民支持層の一部にも食い込んでいる。自民党の岩井茂樹氏は自民支持層の約7割を固めたが、自主投票の公明支持層からの支持は約5割にとどまった。
調査は16~18日、神奈川、静岡両県の有権者を対象に無作為に作成した番号に電話するRDD方式で行った。有効回答は神奈川1002人(回答率60%)、静岡995人(同62%)。
(2009年10月19日06時39分 読売新聞)
土田氏を岩井氏追う
支持政党 民主50%自民19% 本社世論調査・上
25日投開票の参院静岡選挙区補欠選挙について、読売新聞社は16~18日に世論調査を行った。これまでの取材結果を加味した情勢分析では、民主党新人の土田博和氏(59)が優位に戦いを進め、自民党新人の岩井茂樹氏(41)が追う展開となっている。共産党新人の平賀高成氏(55)と諸派新人の矢内筆勝氏(48)は支持に広がりがみられない。ただ、有権者の3割弱が誰に投票するかを明らかにせず、有権者の2割強を占める「支持政党なし」(無党派)層の動向などによっては、情勢が変化する可能性がある。
■候補者の戦いぶり
土田氏は、民主党支持層の約7割を固めた。無党派層からの支持は2割強。8月の衆院選比例東海ブロックで民主党に投票した人の7割強が支持する。地域・都市規模別では県内全域に浸透し、従来保守地盤が強いとされてきた町村部を含め、岩井氏を上回る支持を集める。年齢層別でも幅広い年代に支持を広げ、50~60歳代の5割弱が支持。職業別では、商工自営・自由業で5割強、専業主婦で5割弱、給与所得者で4割強の支持をそれぞれ得ている。
岩井氏は、自民党支持層の7割強が支持。連立政権のパートナーだったが、今回は自主投票を決めた公明党の支持層からの支持は約5割となっている。無党派層の支持は2割強で、土田氏と互角。衆院選比例東海ブロックで自民党に投票した人の6割強、公明党の約5割が支持する。年齢層別では20歳代と70歳以上で約3割が推す。職業別では農林水産業で5割強の支持をまとめ、土田氏を上回った。
平賀氏は、共産党支持層の約9割を固めたが、無党派層など同党以外の支持層には浸透していない。
矢内氏は全般的に支持を広げられていない。
■関心度、投票行動
「大いに関心がある」が20%、「多少は関心がある」が41%で、計61%が関心を示したが、2007年7月の参院選静岡選挙区の際の同調査を14ポイント下回った。今年7月の知事選時より18ポイント減、政権交代につながった8月の衆院選時と比べると27ポイント減。大型選挙が続き、有権者の関心の盛り上がりが今ひとつとなっている状況がうかがえる。
年齢層別では、60歳以上の年代で「関心がある」が70%台に乗ったが、30~50歳代は50%台にとどまった。20歳代は「あまり関心がない」「全く関心がない」が計約7割に上った。
投票に行くかどうかについては、「必ず行く」が59%で、07年参院選時の同調査より10ポイントダウン。8月の衆院選時と比べると16ポイント低い。「なるべく行くつもり」は32%で、07年参院選時より8ポイント多い。
■支持政党・内閣支持率
支持率が最も高かったのは民主党の50%。先の衆院選の調査時(36%)より伸びており、県内8小選挙区のうち7小選挙区で党公認候補が勝利した衆院選時の勢いが維持されているとみられる。
これに対し、自民党は19%にとどまり、衆院選の際の26%よりダウン。民主に大きく水をあけられており、支持率でみる限り反転攻勢には至っていないと言える。
「支持政党なし」は23%だった。
鳩山内閣を支持するかどうかを聞いたところ、「支持する」が67%、「支持しない」が19%だった。「支持する」と答えた民主党支持層は9割強。自民党支持層でも3割弱が、公明党支持層も約2割が支持している。無党派層では5割弱が「支持する」だった。
民主党や鳩山内閣の支持率は高く、自民党は低迷しているが、「自民党は再び政権をとることができると思うか」との質問には、「できる」が45%、「できない」が38%で、自民の復活の可能性を否定しない人が少なくないことも浮き彫りになった。
(2009年10月19日 読売新聞)
「関心ある」60・5% 衆院選下回る 参院補選
10/19 08:17
静岡新聞社が実施した電話世論調査で、参院静岡選挙区補選に「関心があるか」を聞いたところ、全体の60・5%が「ある」と回答した。新人4人の激戦となった7月の知事選の74・7%、政権交代が焦点となった8月の衆院選の86・1%を大きく下回った。「関心がある」人の内訳は、「大いに」が18・7%、「ある程度」が41・8%だった。一方、「あまりない」は33・5%、「まったくない」も5・7%いた。
年代別に見ると、若年層ほど低い傾向を示した。20代は「関心がない」が55・4%を占め、30代は46・9%だった。「ある」人は60代が74・8%と最も多く、70歳以上が72・4%。
支持政党別では、民主と自民の支持層のそれぞれ74・2%、64・6%が「関心がある」とした。自主投票を決めた公明の支持層は71・5%、「支持政党なし」の56%が「関心がない」と回答した。
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