3氏が最終討論会 三島 意気込みなど語る
知事選(18日告示、7月5日投票)の立候補予定者公開討論会(日本青年会議所東海地区静岡ブロック協議会、三島青年会議所など主催)が10日、三島市民文化会館で開かれた。袋井市、静岡市に続く最終の討論会で、自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)、元参院議員の海野徹氏(60)の3氏が初めて冒頭から顔をそろえた。
県政にかける意気込みを、海野氏は「今までの県政は官僚お任せ政治だった。国に依存しない独自のモデルを示す時期」、坂本氏は「一人一人が大切にされ、豊かさを享受できる県政を目指す。元気で暮らしやすい県にしたい」、川勝氏は「住んでよし、訪れてよしの日本を代表する顔となる県にしたい。地域の自立が不可欠」と述べた。
環境施策について坂本氏は「環境教育や森づくり、農地保全に力を入れ、環境先進県を目指す」と強調。川勝氏は行財政改革に関し「第三者による事業仕分けを徹底し、二重行政を廃止する」と訴えた。医療福祉施策について海野氏は「子どもの医療費原則無料化と高齢者在宅介護手当を実現したい」とした。
一本化に応じず「小沢氏に回答」海野氏
民主党の小沢一郎代表代行が、知事選に立候補を表明している元参院議員の海野徹氏(60)と前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)との候補者一本化に意欲を示している問題で、海野氏は10日、一本化に応じない考えを、小沢氏に伝えたことを明らかにした。
海野氏によると、同日朝、小沢氏から一本化を受け入れるよう求める電話を受けたが、「自分は民主党員ではなく、民主党の推薦を受けるつもりもない」と回答したという。
小沢氏はこれまでに、民主党を離党した海野氏と同党県連が推薦する川勝氏の出馬について、「このままだと勝利の可能性が少なくなる。何としても一本化したい」などとしていた。
同党県連の岡本護幹事長は「県連は一本化を考えていないし、党本部に求めたこともない。海野氏の発言は、事実関係を確認しないとコメントしようがない」と述べた。
同党は9日の常任幹事会に、川勝氏の推薦を議題として上げなかつた。今週末にも世論調査を実施し、その結果も踏まえて推薦を決めるとみられる。
(静新平成21年6月11日(木)朝刊)
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