2009年6月16日火曜日

静岡県知事選情報6月16日

自民・坂本氏が辞職願=静岡知事選に立候補
 自民党の坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)は16日、静岡県知事選(7月5日投開票)への出馬のため、議員辞職願を江田五月参院議長に提出した。17日の参院本会議で許可される見通し。これに伴う補欠選挙は、公選法の規定により10月8日告示、同25日投開票の日程で行われる。
 坂本氏辞職後の新たな参院の勢力分野は次の通り。
 民主・新緑風会・国民新・日本118▽自民81▽公明21▽共産7▽社民・護憲連合5▽改革クラブ4▽無所属5▽欠員1(2009/06/16-19:11)(時事ドットコム)


民主が川勝氏推薦 知事選
06/16 15:31 (静新webnews)
 民主党は16日午前の役員会で、7月5日投開票の知事選について、党県連が擁立した前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏を推薦することを決めた。16日中にも持ち回りの常任幹事会で正式決定する。
 知事選には民主党を離党した元参院議員の海野徹氏も出馬を表明しており、小沢一郎代表代行が一本化に意欲を見せていた。赤松広隆選対委員長は役員会後、記者団に「一本化の努力はしたが、(海野氏)本人にその気持ちがない以上、強制はできない。正々堂々と戦うことになると思う」と語り、調整を断念する方針を示した。

 マニフェスト出そろう 有権者の関心引きつけろ 言葉や見やすさ工夫
2009/06/16 (静新webnews)
 知事選(18日告示、7月5日投票)に向け、出馬を予定している自民党の坂本由紀子参院議員(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)、共産党の平野定義氏(59)、民主党を離党した海野徹元参院議員(60)のマニフェスト(公約)が出そろった。公約を見比べ1票を選択する「マニフェスト選挙」が注目される中、各陣営はキャッチフレーズを工夫するなど、有権者の関心を高めるために知恵を絞った。
 坂本氏のキャッチフレーズは「しあわせしずおか県民党!」。各地の集会などで訴えている「一党一派に偏らず、広く県民に支持をお願いする」との姿勢を明確化した。A4判、9枚。
 出馬会見で表明した「ソフト事業の重視」を反映。教育環境の整備や子育て支援などの「人づくり」と医療、介護、福祉分野の「支え合う社会づくり」に多くのページを充てた。
 川勝氏が掲げたのは「静岡に“日本の理想”を創ろう!!」。A4判、16枚。冒頭に改革の柱を一覧にするなど、見やすさに配慮した。
 「平太の『行政改革』」など、川勝氏の名前を前面に出した記述方法が特徴。教育改革では「平太が静岡の“宝(人材)”を育てます」と記した。「一に勉強、二に勉強、三に勉強」など、随所に印象深いフレーズを並べた。
 平野氏のマニフェストはA4判1枚。裏表で政策内容を一覧できるよう工夫した。表面で、データを交え「県民に冷たい大企業優先の政治」を訴え、裏面で「全国6位の財政力を、県民のくらし、福祉にいかす県政へ」など、「静岡県政の3つの転換」を並べた。
 海野氏のマニフェストは「県民主義 脱官僚」を強調し、「皆さんと一緒になって静岡を考え、作り上げたマニフェストです」と呼び掛けた。A4判、14枚。
 随所にカット写真を配置し、読みやすさに配慮した。「いま、静岡県の『何』が問題か」のページでは、財政危機、生活危機、将来危機の各項目の訴えの根拠となる「県債残高」などのデータをグラフで示した。

争点見極め選択を
 法政大大学院白鳥浩教授(政治学)の話 石川(嘉延)県政の成果と課題を判断した過去の知事選は、幸か不幸か静岡空港という明確な争点があった。今回の知事選で有権者は“静岡空港後”のリーダーを選ぶことになり、候補者と県民の契約書になるマニフェストの重要性は増す。争点を見極め、一票を選択する重要な資料であり、選挙戦での各候補の訴えにも耳を傾けながら、しっかり読み解きたい。



4陣営が事実上の選挙戦
 告示日、3陣営は沼津でも訴え
 7月5日投票へ短期決戦
 石川嘉延知事の辞任に伴う県知事選の告示が十八日に迫った。投・開票は七月五日。同選挙では、元民主党参院議員の海野徹氏が早、いち早く出馬表明する一方、自民、民主両党の候補者選びが進まない中で、自民党からは坂本由紀子参院議員の出馬が決まり、民主党から出馬要請を受けていた静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏が今月に入って立候補することを明らかにし、学長を辞した。また共産党も県委員会常任委員の平野定義氏が出馬することになり、四陣営による事実上の戦いが始まっている。(紹介は出馬表明の順)
 海野氏は昭和二十四年、静岡市生まれ。六十歳。静岡高から静岡大人文学部法律経済学科を卒業し、民間企業勤務を経て、静岡市議二期、県議三期を務め、平成十年から参院議員一期。家族は母、妻、一男三女。
 立候補表明に際しては、県の事務事業の総点検・全支出の徹底公開、政策目的に沿った減税の実施、医大・メディカルスクールの創設、静岡農業の一兆円企業への育成、中小企業の一社一品一技術活動の支援と不況に強い知識集約型への転換、富士山静岡空港と県内港湾の一元的活用・伊豆をはじめとする多様な観光の展開などを掲げる。
 坂本氏は昭和二十四年、三島市生まれ。六十歳。沼津東高から東大法学部を卒業し、旧労働省(現厚生労働省)に入省。障害者雇用対策課長、婦人政策課長などを歴任。この間、平成八年から三年余にわたり静岡県副知事を務めた。家族は、夫、一男一女、両親。
 選挙に臨んで、安心して子育てができる環境・子育て支援の充実、医師・看護師等の医療従事者不足の解消・安心の地域医療づくり、介護・福祉現場で働く人達が喜びを感じ安心して働ける環境の整備、地場産業・商店街の活性化、富士山静岡空港活用と観光振興・地域産業の活性化、静岡独自の環境にやさしい循環型社会の構築などを掲げる。
 川勝氏は昭和二十三年、大阪府生まれ。六十歳。早稲田大第一政治経済学部経済学科を卒業。同大学院経済学研究科博士課程研究指導認定、オックスフォード大博士号取得。早大政経学部教授、政府の教育再生会議委員などを経て、平成十九年に静岡文芸大学長。家族は妻。
 立候補に向けて、行政、教育、食と農の改革を三本柱に設定。県職OBの外郭団体への、あっせん天下りの撤廃、徹底した情報公開と「県民目安箱」の設置による県民参加の拡大、伊豆や駿河、遠州など新しい実学「地域学」の導入、「一校一山」「一社一山」運動による荒れた山の再生、都市と農山漁村の交流による元気づくりなどを提唱する。
 平野氏は昭和二十四年、掛川市生まれ。五十九歳。掛川西高から国立茶業研修所を卒業。農協勤務を経て、共産党県委員会専従。これまで掛川市議補選、掛川市長選に立候補している。県高山植物保護指導員など。家族は妻と二男、母。
 出馬に当たり、二十一世紀の静岡県の進むべき道として三つの転換を訴える。一つに、大企業と国の悪政にものを言い、雇用を守る県政に。二つに、全国六位の財政力がありながら暮らしや福祉、医療は全国最低水準の逆立ちした税金の使い方を改める。三つには、地震・原発・基地の三つの危険から県民の安全を守る県政に。
 なお、四陣営の沼津地区における最初の訴えは次の通り。
 ▽海野陣営=十八日午後一時から沼津市内。
 ▽坂本陣営=十八日午後五時半から清水町の沼津卸商社センター。
 ▽川勝陣営=十八日午後零時半から沼津駅北口。
 ▽平野陣営=十九日午前中に沼津市内。
(沼朝平成21年6月16日(火)号)

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