大物議員も来県 舌戦展開
知事選は告示日から与野党の幹部らが続々と県内に入り、舌戦を展開した。
海野徹氏の出陣式には、渡辺喜美・元行政改革相が出席。あいさつした渡辺元行改相は、「私は自民党を離党した第3極。海野さんは筋金入りの無所属。最強のコンビだ」と、海野氏との連携を強調し、「消費税を上げる前に、公務員の給料削減などやるべきことはある。しがらみの政治、癒着の県政から、連帯の県政へ」と、激しい口調で海野氏への支援を呼びかけた。
川勝平太氏の出陣式には、推薦する民主党の野田佳彦・幹事長代理らが駆けつけた。野田氏は「知事選は衆院選の前哨戦」と言い切ったうえで、「菅代表代行と岡田幹事長の静岡入りも決まった。鳩山代表も必ず入る。先の千葉市長選などでの勝利のたすきを川勝氏に託したい」と述べた。夜には浜松市中区に前原誠司副代表が入り、「静岡で自民が勝つか民主が勝つか、全国が注目している。まだ自民党推薦候補の後塵(こうじん)を拝しているが、勝って政権交代につなげよう」と訴えた。
平野定義氏の第一声には、共産党の佐々木憲昭・国会対策副委員長が来援。「自民、公明推薦の候補者は元副知事。民主などの推薦候補は、安倍内閣の教育再生会議のメンバー。もう一人は元自民県議、元民主参院議員。これらの方々が当選しても県政に大きな変化が生まれないのは明らかだ」とほかの候補を切って捨て、平野氏への支援を訴えた。
静岡市葵区の青葉緑地で行われた坂本由紀子氏の街頭第一声には野田消費者相が訪れ、「皆さんの支援と愛情で、静岡初の女性知事を誕生させてほしい」と訴えた。また、浜松市中区での出陣式には、「ヤンキー先生」として知られる自民党の義家弘介参院議員が駆けつけ、「民主から推薦を受けている人に県政を任せたら、いい教育はできない」と述べて対決姿勢を強調した。
(2009年6月19日 読売新聞)
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