2009年6月18日木曜日
告示前TV討論会
医療、空港、諸問題を討論
坂本氏「福祉や育児を支援」
「地域から新しい風」川勝氏
海野氏「航空機産業を誘致」
「県民本位の県政を」平野氏
知事選に立候補を予定している4氏が17日、静岡放送のニュースワイド番組「イブニングeye」に生出演し、約50分間にわたって県政の諸課題について討論し、選挙戦突入前に火花を散らした。
県政のキャッチフレーズは、海野徹氏が「私たちの静岡県県民主義・脱官僚」、坂本由紀子氏が「しあわせしずおか」、川勝平太氏が「静岡県に"日本の理想"を創る!」、平野定義氏が「県民が主人公の県政に」を示した。
知事選が「総選挙の前哨戦」と注目されていることに、川勝氏は「天下の目が静岡県に注がれている。この地域から新しい風を起こしていきたい」と受け止めた。一方、海野氏は「県民の県政に対する信頼が争点。政党対政党ではない。前哨戦とは位置付けていない」と反論した。
石川県政への評価は、坂本氏が「経済発展と社会基盤整備に功績があった。(遅れていた)医療や福祉、子育て支援に重点を置きたい」としたのに対し、平野氏は「石川県政は財政的にも県民の暮らしを守る点でも行き詰まった」と批判した。
静岡空港の利活用策では、川勝氏が「航空貨物の可能性を追求したい。搭乗率は70%以上の場合は県の収入に」と提案。平野氏は「これ以上赤字の空港に税金投入をするべきではない」とした。
海野氏は「小型ジェット機を製造する航空機産業を周辺に誘致できないかと考えている」と述べた。坂本氏は「アジアから観光に来てもらったり、農水産業を売り出すために使いたい」と話した。
「県民との約束」について、坂本氏は「県民との対話と信頼。県民の声を聞き、誠実に応えていきたい」、川勝氏は「現場に出て行く。4年でやり抜くので一緒に参加して」、平野氏は「悪政の防波堤としての地方自治体の役割を果たす。県民本位の県政」、海野氏は「財政再建を必ずやる。知事報酬カット、職員給与5%削減」とそれぞれ述べた。
(静新平成21年6月18日(木)朝刊)
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