沼津の味が復活、
ほさかの栗せんきょうから店内で製造・販売へ
沼津土産の定番「ほさかの栗せん」で知られる創業93年の大手町のほさかは今年5月22日から一時閉店していたが、きょう17日午前11時にリニューアルオープン。味と品質にこだわり、進化させた「栗せん」の販売を再開し、創業100年に向けて新たな一歩を踏み出す。
ほさかは1928(昭和3)年のオープン以来、菓子の老舗として栗せん、茶せんを中心に市民に愛されてきたが、老朽化で故障もあった工場の機械の更新を検討する中で、大手町の店舗を工場併設でリニューアルすることにした。
栗せんは、時代の変化や消費者ニーズに合わせ、長い歴史の中で味や食感も変化してきたが、創業当時の栗せんに立ち返るとともに、味と品質の向上を目指して研究を重ね、納得のいく「栗せん」を完成させた。
材料にこだわり、北海道産の小粒の白インゲン「手亡豆(てぼうまめ)」を使った白あんに国産の新鮮卵、富士山の伏流水等で練り上げた「あん」を専用の機械で焼き上げ、色白の栗せんに仕上げた。
保坂裕子店長は「これまでの栗せんと比較してソフトな食感で、甘さは控えめ。卵の配合を増やしたことでコクのある味わいとなり、後味がスッキリしている。生まれ変わった『令和の栗せん』を多くの人に味わってほしい」とアピールする。
今月9日には、店舗前で約1200枚の栗せんを3枚ずつ来街者に配り、「食感が前より柔らかくなった」との指摘もあったが、味については概ね「前よりもおいしい」と高く評価する感想が同店に寄せられた。
店舗に併設する工場はガラス張り=写真=で、栗せんが焼き上がる様子を自由に見学できる。生産量は1日に700枚から1000枚。個包装して、箱または袋入りで販売し、「月に数回のお楽しみとして、割れせんの袋詰めも出したい」と言う。
保坂店長は「閉店中も栗せんの復活を待ち望む声が多く寄せられた。創業93年。ここまで続けられたのも支えて下さる皆さんのおかげ。恩返しの意味も込めて、創業100年に向けてまい進していきたい」と話している。
店舗は午前11時にオープンし、当面は売り切れ次第終了。店舗内に飲食スペースはないが、「井戸のある中庭を整備して休憩所や文化的スペースとしての活用を目指しているので、気軽に利用してほしい」と言う。
問い合わせは、ほさか(電話951~1515)。
【沼朝令和3年12月17日(金)号】
ほさかの栗せん復活に行列
リニューアルオープンし営業を再開
大手町の菓子の老舗ほさかは17日、店舗をリニューアルオープンし、新しく生まれ変わった「栗せん」の販売を再開。開店時刻前から約50人が訪れて行列が出来、入店制限をしながら販売した。
来店者達は、ガラス張りの工場で栗せんが焼かれる様子を見学しながら待ち、カウンターには栗の木材を使い、白色の塗り壁、一枚ガラスの仕切りやショーウインドウ、店内の間接照明など洋風の店舗デザインに「銀座のショップみたいでおしゃれ」だと感想。かつての製品と異なり色白の新しい栗せんに「今までと違うね」としながらも、「これからも変わらず、沼津みやげとして使いたい」と話していた。 当面は午前11時にオープンし、売り切れるまでの販売。
問い合わせは、ほさか(電話951~1515)。
【沼朝令和3年12月18日(土)号】
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