避難できる家をハンカチに印刷
防犯対策で大手町町内会が児童に配付
大手町町内会(名取正純会長)は、町内の「こどもかけこみ110番のいえ」のある場所を地図と合わせてプリントしたハンカチを製作。24日の終業式の後、城岡神社境内に集まった児童約30人に父母の会(長倉智美会長)がお菓子と共に配布した。
同町内会では、父母の会の主催で毎年、2学期の終業式の後、餅つき大会を開くのが恒例だが、コロナ禍の影響で今年は中止。代替企画として「千本引き」で、お菓子を配ることを計画した。
父母の会では、9月に町内の商店などで子ども達が不審者に声をかけられるなどの事案があったことから、お菓子と共に「110番のいえ」の場所を子ども達に覚えてほしい、と啓発物の作製を検討。長倉会長から「毎日持ち歩くハンカチにプリントすれば、自然に見られるのでは」と提案があり、町内会で製作することになった。
町内会では、不審者事案を受け、「地域の子どもは地域で守ろう」と、町内の4商店街や事業所に改めて「110番のいえ」への参加を呼び掛け、9月現在で24軒だったのが、57軒増の81軒となり、新たに参加した店舗などにプレートを配布するとともに、ハンカチには「大手町防犯マップ」として全軒を掲載した。
さらに、登下校時の子ども達を見守る「7・3運動」のチラシを全戸配布。午前7時と午後3時に店の前などに立ち、散歩や買い物で出かけた時にも子ども達を見守る同運動への協力を呼び掛け、防犯意識を高めている。
【沼朝令和3年12月25日(土)号】
沼津・大手町町内会、商店街と連携
独自の防犯ハンカチ配布
沼津市大手町町内会(名取正純会長)は、商店街など町内会が一体となって子どもの見守り活動を展開している。「地域の子どもは地域で守る」として、「こどもかけこみ110番の家」の協力店舗の拡大や防犯ハンカチの配布、毎日の見守りなどに知恵を絞りながら安全な地域づくりを目指している。
町内会によると、9月ごろ不審者の情報が複数寄せられことをきっかけに、子どもたちを犯罪から守る取り組みが始まった。沼津署によると、児童が下校途中に男に声を掛けられた事例などがあり、注意喚起したという。
110番の家は、町内会が4商店街に協力を呼び掛けたところ、57軒増の81軒になった。登下校の時間帯を中心に、見守り活動を進めている。 24日には、110番の家の位置を示した地図や、防犯標語「いかのおすし」を紹介するオリジナルのハンカチを児童に配布した。常に持ち歩いて防犯意識の向上につなげるどいう。同町内会の中山治久事務長は「地域一の連帯感を醸成し、子どもが安心して暮らせる地域にしたい」と話した。
(東部総局・山本萌絵佳)
【静新例年3年12月25日(土)朝刊】
0 件のコメント:
コメントを投稿