新貨物駅工事来月開始 沼津鉄道高架化市が発表 JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴い、沼津市原地区に移転する新貨物ターミナルについて、頼重秀一市長は22日午前の定例記者会見で、2022年1月に造成工事と調整池の築造工事を始めると発表した。今年2月に現地の用地取得を終えてから1年。20年近くに及んだ長年の懸案事業は第1段階の整備にようやく着手し、大きく前進する。 今回の工事は23年3月末で完了する予定で、22年1月14日に着工式を開き、下旬ごろに始まる見通し。県主体で実施する鉄道高架事業の前段階の位置付けで、頼重市長は「鉄道高架の前提となる事業がやっと動く。地域発展への一歩を踏み出すことになった」と話した。 新貨物ターミナルの敷地面積は11・8㌶。東西約2・1㌔に及ぶ。コンテナホームや駅、緑地調整池、着発線などで構成する。同市西部の原新田、一本松、桃里の各地区にわたるJR原駅と東田子の浦駅(冨士市)の間に整備する。今回は基盤を整える1・3㌶の敷地造成と、ターミナルに付随する1・4㌶の調整池築造に取り掛かる。 事業は03年に都市計画決定された。04年に事業認可を取得し、用地取得を開始。今年2月、土地の明け渡しに応じなかった元地権者に対し県が行政代執行を行つた。22年3月には県と市の埋蔵又化財の現地調査が完了する見通しで、市は本年度内に工事を始めるとしていた。 県主体の鉄道高架事業については現在、県と鉄道事業者が詳細の協議を進めている。(東部総局・高橋和之) ☆JR沼津駅付近鉄道高架事業 沼津 駅付近のJR東海道線3・7㌔、御殿場線1・6㌔を高架化し、現在の貨物駅を原地区に、車両基地を片浜地区にそれぞれ移転する。事業費は約787億円。構想自体は県が事業主体で、2006年に国の事業認可を得た。鉄道で分断された沼津市内の南北の交通網を円滑にして、渋滞解消や中心街の一体化を図る。 【静新冷和3年12月22日(水)夕刊】
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