2009年5月13日水曜日

静岡県知事選情報5月13日



候補者擁立へ詰め協議
自民党県連坂本氏支援で一致
 石川嘉延知事の辞職表明に伴う次期知事選に向け、自民党県連と民主党系会派の平成21は十二日、それぞれ候補者擁立に向けた協議や交渉を行った。自民党県連の県選出国会議員会議は、坂本由紀子参院議員(六〇)=静岡選挙区=の支援で一致、同県連は十三日に開催する選対小委員会で坂本氏の県連推薦を協議する。平成21は榛葉賀津也参院議員(四二)=同=に出馬の決断を要請した。
 自民党の県選出国会議員会議は東京都の党本部で非公開で行われ、県連の柳沢伯夫会長(衆院3区)ら衆参国会議員九人と安間英雄総務会長が出席。坂本氏の支援体制や選対組織の在り方などを協議した。
 柳沢氏は終了後、記者団に「われわれとしては坂本氏を推していくということで異論はなかった」と説明。今後、坂本氏側と調整を図っていく考えを示した。ただ、現時点で明確な意思表示をしていない坂本氏が、出馬する場合には政党色を薄めたい意向を持っているとの情報も県連側にあり、出席者からは「党があまり前面に出るのはどうか」という声も上がったという。
 一方、同党県議団は、東部会と中部会を相次いで県庁で開き、知事選をめぐる対応を協議した。県中部の県議は「実績や経験からほかに適任者はいない」として、坂本氏を知事選候補者として推薦することを決めた。東部の県議は、推薦の決議などには至らなかったものの、三島市出身の坂本氏を一致して推していく方向性は確認した。西部会の開催は未定だという。

 民主平成21
榛葉氏に出馬要請
 榛葉氏に出馬要請したのは、平成21の岩瀬護会長、野沢義雄幹事長ら所属県議十五人。榛葉氏が委員長を務める参院外交防衛委員会の合間を縫って、東京都の議員会館内で約四十分間にわたって非公開で会談した。
 榛葉氏は会談後、記者団に対し「政権交代のために国政を続けたい。ただ、古里を思う気持ち、県議の熱い思い、そして政権交代のためになるなら、党がやれというなら、私は逃げも隠れもしないとの思いを伝えた」と述べた。
 一方、小沢一郎代表の辞任で「民主党は有事にある」との認識を示し、「党が榛葉の使命は政権交代だと言えば、私は出なくなる」とも述べた。
 榛葉氏は、十四日に開催予定の同党県連、県議会会派の平成21と民主党・無所属クラブ、連合静岡の四者会議で知事選の候補者が決定する可能性があるとした。四者会議
では両会派から、榛葉氏擁立が困難な場合の別の候補案が示されるとの見方も示した。
 これに対し、岩瀬会長は「われわれの熱い思いを伝えに来た。本人に会え、思いを受け止めてくれたと思う。目的は達した」と強調。代表辞任の影響については、「(党本部の判断には)関係ないと思う。ただ、期待通りの時間で調整できるか懸念はある」と述べた。
(静新平成21年5月13日(水)朝刊)

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