2009年5月22日金曜日

静岡県知事選情報5月22日


「出馬の意思はない」
 川勝静岡文芸大学長が強調
 知事選(六月十八日告示、七月五日投票)の候補者擁立に向け、県議会自民党の一部県議と民主党県連、平成21、民主党・無所属クラブ、連合静岡の幹部ら超党派の議員が接触していた静岡文化芸術大(浜松市中区)の川勝平太学長(六〇)は二十一日、「出馬の意思はない。誤解のないようにしてほしい」と述べた。同大で記者団の質問に答えた。
 川勝氏は自民党の一部県議や民主党の国会議員、地元経済人らの相次ぐ訪問を受けたことを説明した上で、「出馬を要請された覚えはなく、自分から出馬したいと言ったことも一度もない」と語った。今後、正式に出馬要請があった場合の対応については「受けることはない。この大学を通じて、人のため世のためになることをやりたい」と強調した。
 超党派の議員らは二十日、県庁で会見し、「夢あるしずおか創造会議」の発足と川勝氏の擁立に向けた活動を活発化させる方針を示していた。
 川勝氏の発言を受け、創造会議に参加する議員からは「川勝氏以外に考えていない。(出馬に)阻害要因があるなら取り除く努力を引き続きする」(平成21県議)の声がある一方、「予想外の話。川勝氏が無理の場合でも、民間人以外の擁立は難しい」(自民県議)との指摘もある。
(静新平成21年5月22日(金)朝刊)

 民主県連・平成21「創造会議」へ参加
 民主党県連(榛葉賀津也会長)と県議会の民主系会派平成21(三ツ谷金秋会長)は二十一日、それぞれ常任幹事会と議員総会を静岡市内で開き、超党派で次期知事選の候補者擁立を目指す「夢あるしずおか創造会議」に参加することを決めた。静岡文化芸術大の川勝平太学長(六〇)の擁立に全力を挙げることを確認した。
 幹事会終了後に会見した県連の岡本護幹事長は、創造会議に自民党の一部県議も参加していることに、「"相乗り"ではなく県民本位の超党派の動き」と強調。川勝氏については「(平成21や連合静岡などとの)四者会議でかねてから候補に名前が挙がっていた人物で、本県の将来を託すにふさわしい方」と述べた。
 三ツ谷会長は総会後に取材に応じ、「(川勝氏に出馬を決断してもらうには)支援態勢を整え、本人が自信をもって選挙戦に取り組めるようにする必要がある」とし、出馬の環境整備に力を入れる考えを示した。
(静新平成21年5月22日(金)朝刊

 自民県連:会議参画で処分も
 自民県連の小楠和男幹事長は二十一日、知事選の候補擁立で発足した超党派組織「夢あるしずおか創造会議」に参加した自民県議の処分問題について、ベテラン議員との懇談の後会見し、「党内融和を重視したいが、毅然(きぜん)とした態度が求められる」と述べた。処分を行うかを含めて早急に決定し、二十二日の議員団会議までに対応を取る。
 県連の規定は、党規委員会による除名や離党勧告のほか、幹事長権限で行える戒告や文書注意などがあるという。
 創造会議に加わった議員は、坂本由紀子参院議員(六〇)=静岡選挙区=への出馬要請について「県連は要請をしたに過ぎず、超党派の擁立活動は直ちに処分対象とならない」としているが、小楠幹事長は「(坂本氏への)出馬要請は拡大選対委員会と総務会で機関決定した」と強調。ただ「最小限度の議論で収めたい」とも述べ、事態の早期収拾を図る考えを示した。
(静新平成21年5月22日(金)朝刊)

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