超党派候補擁立を協議
自民県議ら県西部の識者模索
次期知事選の候補者擁立をめぐり、県議会の自民、民主党・無所属クラブ、連合静岡の幹部らが十八日夜、浜松市のホテルで会談した。県西部の学識経験者を超党派で候補として擁立するための協議を行ったとみられる。
知事選の候補擁立をめぐっては、民主県連が同日、党本部の了解が得られなかったため榛葉賀津也参院議員(静岡選挙区)の擁立を断念。自民県連は坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)に出馬を要請し、坂本氏も定期大会で「来るべき時には支援を」と出馬に強い決意を表明した。
坂本氏擁立に慎重姿勢の自民県議約十人は同日午後、静岡市内で会合を開いた。県政の諸課題と知事に求められる資質について意見交換。会議の方向性について、出席した県議は「各会派に呼び掛け、知事選の新しい流れをつくりたい」と述べた。別の出席者は「新たな民間人に出馬を要請する」と語った。浜松での会談に参加した自民県議はすべてこの会議の参加者だった。
斉藤斗志二自民県連会長は同日夜、小楠和男幹事長に対し「事実関係の把握と(会談出席者に)真意を聞くよう指示した」と述べた。
(静新平成21年5月19日朝刊)
自民県連、斉藤会長
「知事選、衆院選連動し選対組織」
自民党県連は十八日、定期大会に続く総務会で、知事選や総選挙に向けた選対組織を固めた。会長に就任した斉藤斗志二衆院議員(東海比例)は「知事選、衆院選を連動させた選対組織とする。無党派層との接点を増やしたい」と述べた。
昨年十月に総選挙対策で構築した選対本部組織を修正する。国会議員が知事選を支援しつつ、総選挙対策につながる組織体制を目指す。
斉藤会長は、坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)の知事選出馬表明について、「国会日程をみれば週明け(二十五日以降)になるのではないか」と述べた。
(静新平成21年5月19日朝刊)
民主県連、榛葉氏擁立を断念 知事選、小沢氏が難色
05/19 08:20 (静新webnews)
次期県知事選で民主党県連は18日、会長の榛葉賀津也参院議員(静岡選挙区)の擁立を断念した。党県連会長代行の藤本祐司参院議員(静岡選挙区)と、細野豪志衆院議員(5区)が同日、都内で小沢一郎党代表代行と会談。小沢氏は榛葉氏の出馬に難色を示した。
細野氏から電話で報告を受けた榛葉氏は同日、国会内で静岡新聞社の取材に対し「これまで党の意向に従うと言ってきた。出馬はない」と明言した。これにより、知事選に向けた民主党県連の擁立作業は事実上、振り出しに戻ることになった。
県連側は小沢氏との会談で、これまでの擁立作業の経緯や知事選の構図について説明し、榛葉氏を擁立したい考えを打診。小沢氏は「参院の状況、国会の状況を考えると出すわけにはいかない」と述べ、反対の考えを示したという。
背景には、民主党単独の議席数は参院で過半数に至っておらず、衆院選に向けた「野党共闘」も考慮すると「1議席も失うことは禁物。極力避けなければいけない」(鳩山由紀夫代表)との意向が働いたとみられる。
藤本、細野両氏によると、輿石東参院議員会長ら党参院幹部も榛葉氏の出馬に関し、「参院外交防衛委員長を務めており、一議席以上の重みがある」などと否定的な見解を示していた。
今後の擁立作業について、藤本氏は「時間がないのでゆっくりはしていられない。榛葉会長を中心に調整したい」と述べた。県連の岡本護幹事長は「不戦敗はないという原則に変更はない。候補者については、(県議会平成21などとの)四者会議で責任を持って結論を出す」と述べた。
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