2009年5月28日木曜日

静岡県知事選情報5月28日

坂本氏が出馬表明 知事選 「一党一派に偏らず」
05/28 08:06 (静新webnews)
 
自民党の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=は27日、県庁で記者会見し、知事選(6月18日告示、7月5日投票)への出馬を正式に表明した。離党はしないものの、無所属で立候補する考えを示し、「県民党として広く県民に支持される基盤の上でやりたい。一党一派に偏らない」と述べた。
 出馬要請を受けた自民県連と、国会で与党を組む公明の県本部に同日推薦を申請。参院予算委の理事職に区切りがつき次第、マニフェストなど詳細な政策を詰め、選挙態勢を固めるという。
 坂本氏は「石川知事が4期16年、静岡県政を発展させてきた」とした上で、地域医療のほころびや子育てで女性が厳しい状況にあると指摘。重点化する政策に医療、福祉分野を挙げ「暮らしと人を大事にする、ソフトを重視していくという意味で(石川県政とは)180度、政策の色合いは違ってくる」と語った。
 坂本氏は三島市出身で、沼津東高―東大卒。1972年に厚生労働省(当時・労働省)に入省。婦人政策課長、職業能力開発局長などを歴任し、96年4月から99年7月まで副知事を務めた。2004年の参院選で初当選した。
 自民党県連は坂本氏の出馬表明を受け、近く総務会と支部代表者会議を開催し、選挙支援態勢を協議する。
 知事選には元民主党参院議員の海野徹氏(60)=静岡市葵区=が2月に出馬を表明。民主党県連は連合静岡などと連携し、超党派で静岡文化芸術大の川勝平太学長に出馬を働き掛けてきたが、川勝氏は27日、要請を断ることを明言した。共産は候補擁立に向けた作業を進めている

川勝氏「100%不出馬」 民主党県連など超党派で出馬要請
2009/05/28 (静新webnews)
 次期知事選(6月18日告示、7月5日投票)は、27日出馬表明した自民党の坂本由紀子参院議員(60)と、既に出馬の意思を明らかにしている元民主党参院議員海野徹氏(60)が、事実上の選挙戦に突入した。民主党県連などが超党派で出馬要請した川勝平太静岡文化芸術大学長(60)は同日、あらためて出馬しないことを表明。同県連などの候補者選びは足踏み状態で、選挙戦の最終的な構図は固まっていない。
 民主県連などでつくる「夢あるしずおか創造会議」から出馬要請を受けていた川勝学長は、同大での理事会・評議員会後に報道陣に「知事選に出馬することはない。一切考えていない」と出馬を否定。大学の職務に全力投球する考えを強調し、「(出馬しないのは)100%と言い切れないのか」の報道陣の質問に「100%ですね」と答えた。
 創造会議から文書で正式な出馬要請をされたため、近く同県連会長の榛葉賀津也参院議員に文書で回答するという。自民党の一部県議には既に出馬の考えがないことを伝えた。同県連の岡本護幹事長は川勝氏の発言について「正式に回答を受け取った時点で、創造会議として対応を議論する」と述べた。しかし、同県連幹部は「川勝氏擁立がダメだからすぐに別の人、というわけにはいかない」とし、別候補擁立は難しいとの見方を示した。
 一方、海野氏は6月2日にマニフェストを発表し、6日に静岡市で総決起集会を予定するなど、着々と支持拡大に向けた動きを見せている。
 5年前の参院選で敗れた坂本氏に捲土(けんど)重来を期す戦いとなるが、「特別な思いはない」と平常心を強調。厚生労働省出身で、石川嘉延知事の下で副知事を務めた坂本氏に対し、「官僚出身者の4期16年は県民と県庁を遠いものにした。県民主義、脱官僚の県政を行って“私たちの静岡県”を取り戻したい」と述べた。

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