大学学長に出馬打診
民主県連など4者
次期知事選への候補者擁立を目指す民主党県連と県議会の平成21、民主党・無所属クラブ、連合静岡は二十日、浜松市内で県内大学の学長(六〇)に面会し、出馬を打診した。同学長に対しては、自民党の坂本由紀子参院議員の擁立に慎重な一部の自民県議と県西部の企業経営者も十九日に接触している。
この日面会したのは、民主県連会長の榛葉賀津也参院議員、平成21前会長の岩瀬護県議ら四団体の代表者数人。約二時間にわたって、立候補に必要な環境整備などについて意見交換したとみられる。学長はこれまでの静岡新聞社の取材に対し、出馬を否定している。
同県連などは榛葉氏の擁立断念に伴い、十九日までに四者会議をいったん解消したが、学長はこれまでの議論の中で名前が上がった人物として、自民党の一部県議との連携も視野に、擁立に向けた調整を始めた。
(静新平成21年5月20日夕刊)
超党派で「擁立会議」
自民県議一部と民主
県議会自民党の一部県議と、民主党県連、平成21、民主党・無所属クラブと連合静岡の幹部らは二十日、県庁で会見し、超党派で次期知事選の候補者擁立を目指す方針を明らかにした。自民県連は坂本由紀子参院議員(六〇)=静岡選挙区=に出馬を要請しており、民主と連携した一部県議の動きに執行部は[極めて遺憾」と反発。六月十八日の告示まで一カ月もないのに、自民、民主両党の候補擁立作業は混迷の度を深めている。
「清新な知事を誕生させたい。大きなうねりだ」ー。会見で、超党派の集団名を「夢あるしずおか創造会議」と発表した自民の奥之山隆県議(袋井市・周智郡)は強調した。県西部の大学学長(六〇)に出馬要請するという。学長はこれまで静岡新聞の取材に出馬を否定している。
会議発足の声明で「『誰がふさわしいか』を選ぶべき知事選が『衆院選のために誰が勝ちやすいか』という議論にすり替わった」と説明。学長への出馬要請は地域主権に思いが熱く経済、医療福祉に理解が深いことなどがポイントとした。
奥之山氏は、四十人いる自民県議団の動向について「(創造会議へ)合流する仲間は十四、五人」と説明。ただ、企業回りなど坂本氏の出馬準備に動いている県議は「電話攻勢が続いているが(合流は)一けたにとどまる」とみる。
これまで、自民、民主両党の擁立作業は曲折をたどってきた。「勝てる候補」(自民)、「われわれがアプローチした民間人」(民主)として両党が相乗りでの擁立を目指した経済人は土壇場で頓挫。自民県連は拡大選対委員会の決定を経て坂本氏に出馬を要請し、正式な出馬表明を待っている。
民主県連など民主系の四組織は榛葉賀津也参院議員(四二)=民主、静岡選挙区=の擁立に動いたが、党本部の反対で断念。「創造会議」の発足に動いた。
(静新平成21年5月21日(木)朝刊)
坂本氏へ出馬要請
古賀氏に経緯報告:自民県連
次期知事選に向け、自民党県連会長の斉藤斗志二衆院議員(東海比例)ら国会議員選出の正副会長と小楠和男幹事長が二十日、党本部で古賀誠選対委員長と会談し、坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)に出馬要請した経緯を報告した。
出席者によると、県連側は、前日の細田博之幹事長や党参院幹部への説明と同様、坂本氏の擁立に慎重な県議がいる状況を説明した。これに対し古賀氏は、坂本氏が参院国対副委員長などを務めていることを念頭に「坂本氏は大切な存在だ。環境を整えてほしい」と県連側に求めたという。
(静新平成21年5月21日(木)朝刊)
海野徹後援会・東部事務所
あす東部地区の集い
石川嘉延知事の辞任表明を受け、間近に迫った県知事選への立候補をいち早く表明している海野徹氏の後援会東部事務所は、「海野とおる『私たちの静岡県』創り東部地区の集い」を、あす二十二日午後六時半(開場六時)から日の出町のホテル沼津キャッスルで開く。
海野氏は、「国がやらなければ県がやる」の気概を胸に、行政改革、産業育成、雇用創出、産育老医支援の分野まで視野を広げた「存在感ある静岡を創る」提案をするという。
会費一万円(政治資金規正法に規定する政治資金パーティ)。
問い合わせは沼津事務所(電話九二六-一九五四)。
(沼朝平成21年5月21日号)
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