2011年2月1日火曜日

23年度沼津市一般会計


 沼津市一般会計730億円
 新年度予算案積極型編成

 沼津市は1日、2011年度の当初予算案を発表した。一般会計は730億円で、初めて700億円を超えた10年度当初予算を2・1%上回り、過去最高を更新した。6特別会計、4企業会計を合計した当初予算額の総額は前年度比3・4%増の1374億5690万円となった。
 一般会計の歳入のうち、自主財源の根幹を担う市税は前年度と同額で354億円。法人市民税は29億1300万円で、過去最低だった前年度より31・6%回復したが、個人市民税は6・6%減の116億3340万円と縮んだ。市財政課は「景気回復が個人所得に反映されるまでの時間差」とみている。
 予算規模の拡大や、税収が近年減少傾向にあることもあって市税の構成比は2年連続で50%を割り込んだが、基金からの繰り入れや地方交付税で補い、子育て支援や経済対策を充実させる積極型に編成した。繰入金は前年度並みの36億6580万円で、財政調整基金の取り崩し分は8億5千万円(前年度比1億5千万円増)。自主財源比率は59・3%と1・6ポイント低下する。
 歳出は民生費が最も多く、前年度比6・5%増の230億230万円に膨らんだ。生活保護扶助費、子ども手当、障害者自立支援関連経費の増加が主な要因で、歳出に占める構成比は2年連続で3割を超えた。次が土木費142億1080万円(前年度比2・5%増)、公債費(同2・8%減)の順。
 主な事業は県東部コンベンションセンターの市施設を建設する駅北拠点施設整備事業14億5800万円、鉄道高架化関連事業30億4370万円、通院医療費の助成対象を中学生まで拡大するこども医療費助成事業3億9800万円、待機児童対策事業1780万円などを盛り込んだ。
(静新平成23年2月1日夕刊)