2011年11月23日水曜日

沼津市が津波対策で新プラン

沼津市が津波対策で新プラン
 避難対象2万世帯に
 沼津市は、緊急地震・津波対策アクションプランを策定し、22日、発表した。県が来年度、東海地震の第4次被害想定を策定するまでの暫定的な位置付けで、2年間で緊急性の高い対策に着手する。新たなハザードマップは、3次想定に基づく既存の浸水域に加え、安政東海地震(1854年)の浸水域を含む「避難訓練対象区域」を新設した。
 避難体制の強化に向けて市が警鐘を鳴らす地域を拡大したことで、訓練の対象世帯は1万4千世帯から2万世帯に増える。これまでは自治会の区域内を浸水域の境界線
が走っていたが、自治会単位で訓練に取り組めるよう、新設区域は安政地震の浸水域がある各自治会の全域とした。
 避難ビルは国のガイドラインに基づく条件で選定し、約200カ所を指定する。避難路は地元要望を踏まえて計177件設け、夜間の発生に備えて照明を設置する。新たな情報はハザードマップにまとめ、12月中旬に対象世帯に配布する。
 5100万円を追加する11月補正を含め、同市の本年度予算の関連経費は計8干万円になる。概算だと2年聞間で1億2千万円程度に上る見通し。
(静新平成23年11月23日朝刊)

2011年11月22日火曜日

四方一瀰さんが講演


茶の湯の伝来やもてなし心解説
 沼津で講演会

 沼津牧水会などは19日、文化講座「茶の湯と美意識」を沼津市若山牧水記念館で開いた。茶道裏千家淡交会沼津支部青年部顧問の四方一瀰さんが講演した。
 四方さんは千利休の茶道の聖典とされる「南方録」などの古典を題材に、茶の湯の伝来やもてなし心について解説。茶の湯を世界を代表する文化に高めた茶人たちの功績を紹介した。
 美意識については、「茶の湯は庶民の生活の中で広がった。自然体でありのままに茶を楽しみ、素直に『ありがたい』と思う気持ちこそが本来の美しさ」と述べた。
(静新平成23年11月22日朝刊)

2011年11月18日金曜日

愛鷹PA・スマートIC「地区協議会を設立」

愛鷹PA・スマートIC
「地区協議会を設立」
 沼津市など手続き開始へ
 東名高速愛鷹パーキングエリアへのスマートインター設置に向け、沼津市と中日本高速道路、国交省中部地方整備局、県などは17日、地区協議会を設立した。国の要綱にのっとった手続きの始まりに位置付けられる。
 市の実施計画書案などの説明によると、スマートICは上下線に設け2016年3月末の供用を予定している。整備により、片浜工業地域から同ICを経由すると、沼津ICに比べて御殿場方面で10分、富士市方面で14分短縮する▽同ICと国道1号を結ぶアクセス道路沿いの市立病院(第三次救急病院)への救急搬送時間は最大で富士市方面で6分短縮するーなどを示し、産業支援や救急搬送時の生存率向上など、効果見込みを挙げた。
 全体の費用15億円のうち市が5億円、中日本高速道路が10億円負担する見通し。
 会長に就任した栗原裕康市長は「沼津市の発展に不可欠で、防災力も強化される。新東名のスマートIC設置計画を実現するためにも、着実に進めたい」とあいさつした。
【◇愛鷹PA・スマートlC設置のスケジュール◇ 2011 地区協議会設立 実施計画書策定 連結許可 2012~スマートIC事業開始 2016.3 供用開始】
(静新平成23年11月18日朝刊)

2011年11月15日火曜日

高岡市(富山)と災害時協定


 高岡市(富山)と災害時協定
 沼津市職員派遣や必需品提供

 沼津市は14日、富山県高岡市と災害時の相互応援協定を結んだ。東日本大震災を受け、大規模な広域災害に対応するのが狙い。高岡市役所で開かれた締結式には沼津市から内村博隆企画部長が出席し、高橋正樹高岡市長と協定書を交わした。
 協定書によると災害時は職員を派遣するほか、食料や飲料といった生活必需品の供給、被災者の救出や医療活動に必要な車両や資機材を提供して協定市を支援する。相手市と連絡が取れない場合は自主的に情報収集し、職員派遣などの応援活動に着手する。
 両市とも海に面しているため、地域防災計画や津波対策など防災に関する情報交換も随時行う。沼津市は全国の特例市約40市で結ぶ支援協定のほか、単独で長野県上田市、埼玉県戸田市と締結していて、高岡市は3市目になる。
(静新平成23年11月15日朝刊)

2011年11月8日火曜日

 愛鷹にスマートICを

 愛鷹にスマートICを
 東名PA 4年後供用目指す
地区協議会設立へ
 東名高速道路の愛鷹パーキングエリアに自動料金収受システム(ETC)専用のスマートインターチェンジ設置を検討してきた沼津市は近く、NEXCO中日本、国、県などと国の整備要綱に基づく地区協議会を設立する。昨年始めた検討作業で採算性の最終確認ができたため。本年度中に国に許可申請し、4年後の供用開始を目指す。
 7日の市議会建設水道委員会に報告した。スマートインターは上下線に設け、市はゲート付近の導入路整備や、国道1号から市立病院前を経由する2・8㌔のアクセス道路改良を担当する。市建設企画室は、概略で全体事業費15億円のうち5億円が市負担になるとの見通しを示した。
 検討では2030年の同PAの交通量推計などをもとに利用料金などの収入をはじき、NEXCOが負担する維持管理費を上回ることを確認した。本年度中に実施計画書を作成し、国に連結許可を申請する。
 市は新東名の駿河湾沼津サービスエリアでも同様の検討をしている。国の事業枠200カ所分のうち77カ所ですでに供用開始や計画着手中になったため、東名愛鷹PAの計画に先行着手する。
(静新平成23年11月8日朝刊)