2020年6月24日水曜日

沼津・新仲見世商店街 老朽化のアーケード撤去



沼津・新仲見世商店街
老朽化のアーケード撤去
 活気ある空間ヘリノベ
 沼津市の新仲見世商店街(井草雅彦会長)22日夜、老朽化したアーケードの撤去
工事を始めた。市はアーケード下の道路改修に着手し、官民連携で商店街を"リノベーション"。人が集まるにぎわいの空間へと再編していく。
 約90㍍のアーケードは1969年に設置され、50年にわたり同商店街を風雨から守ってきた。ただ、老朽化により屋根材や電灯が落下するなどして安全確保が難しくなり、2012年から撤云を検討してきた。
 費用負担が大きいため進展しなかったが、16年度以降の市の取り組み「リノベーションまちづくり」が決断を後押し。同商店街でも遊休不動産や公共空間を活用した事業が生まれ、明るい変化の兆しが見えたことで、エリア全体のリノベーションを決意した。
 同商店街はアーケード撤去に加え、電灯のLED化やデザインの統一にも取り組む。市は、歩行者が歩きやすい舗装に道路を改修したり、イベントを開きやすくなるよう制度設計を検討したりしていく。井草会長は「商店街を単なる店の集合体や通路ではなく、オープンな空間にしたい。自然と人が集まるような活用法を考えたい」と話した。
 工事は午後10時~午前6時、10月ごろの終了を見込む。事業費は1800万円で、商店街の自主財源と借り入れで約1千万円、県などの補助金で残りを賄う。
(東部総局・山下奈津美)
【静新令和2年6月24日(水)朝刊】

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2020年6月20日土曜日

新仲見世でアーケード撤去 商店街として自主財源と借り入れによって


新仲見世でアーケード撤去
市が道路整備し空間を再編
 
新仲見世商店街(井草雅彦会長)は、老朽化が進んだアーケードの撤去を22日に開始する。また、アーケード下の道路を管理する市が、道路改修や環境整備などを行う公民連携の「空間再編プロジェクト」を始動。「自然と人が集まりたくなるような心地よい空間」として商店街の再編を目指す。
 同商店街では、老朽化したアーケードの撤去について過去にも検討重ねてきたが合意には至らず、2016年に開かれた沼津市リノベーションまちづくり戦略会議で、他の商店街で取り組んだアーケードの撤去に伴う空間再編と活用事例が紹介されたのがきっかけで議論が再開した。
 その後、リノベーションまちづくりの取り組みにより、同商店街の遊休不動産を活用した複数の事業が生まれるなど、商店街に変化の兆しが見え始めたことから、商店街として自主財源と借り入れによって自らアーケードを撤去する方針を固めた。
 井草会長は「アーケードの撤去と道路工事の終了は9月か10月ごろを予定しており、その間に各個店の日除けや雨除けの屋根をどうするか、デザインの統一、空間の活用法などについて話し合う」と言う。
 また、工事は午後10時から午前6時までの夜間に行われ、その時間帯には交差点が通行止めになる個所もあるが、「日中に工事は行わないので、これまで通りに買い物を」と呼び掛けている。
【沼朝令和2年6月20日(土)号】

2020年6月19日金曜日

真城山に風力発電計画 沼津・戸田 東京の2事業者


 真城山に風力発電計画
 沼津・戸田 東京の2事業者
 
東京都の再生エネルギー開発会社2社が、沼津市戸田の真城山(さなぎやま)の山中で風力発電事業を計画している。両社がそれぞれ作成した環境影響評価(アセスメント)の第1段階となる「計画段階環境配慮書」が19日、県庁で開かれる県環境影響評価審査会で審議される。
 2社は「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(港区)と「リニューアブル・ジャパン」(同区)。それぞれの会社が真城山(標高578)のほぼ同一の場所に、風力発電施設の設置を目指している。ともにプロペラ型風車1011基を整備し、最大出力42千㌗を想定。事業実施の想定区域面積は約300㌶を見込む。風車1基の高さは最大160㍍。着工や運転開始時期は未定。
 同市では現在開会中の市議会6月定例会で、再生可能エネルギー施設の設置規制に関する条例が成立する見通し。市によると、両社の計画は条例の適用対象になる可能性が高く、
後、事業を進める場合は条例に基づいた対応が必要になる。

【静新令和2年6月19日(金)朝刊】

2020年6月12日金曜日

加藤学園高、夢の大舞台へ


加藤学園高、夢の大舞台へ
 センバツ32校が甲子園で交流試合
 8月中旬に各校1試合
 県内でも夏季大会を開催


 日本高校野球連盟(高野連)10日、オンラインによる理事会を開き、3月に中止
となった第92回センバツ高校野球大会の代替試合として「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」を8月中旬に阪神甲子園球場で開催することを発表。センバツ大会への出場が予定されていた加藤学園を含む32校を招待し、甲子園で各校が1試合のみを行うことになった。
 センバツ大会は319日から31日まで延べ13日間の日程で甲子園での開催が予定されていた。その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、高野連は同月4日に無観客試合を前提に準備を進める方針を示したが、11日の臨時運営委員会で正式に中止が発表された。
 さらに520日には高野連が夏の全国高校野球選手権大会と代表チームを選ぶ地区大会の中止を発表し、今夏で部活動を卒業する3年生球児の甲子園への道が断たれることになった。
 一方で、3年間の集大成の場としての代替大会の開催について、各都道府県高野連に判断が委ねられ、県高野連は5日、県独自の代替大会「2020夏季静岡県高校野球大会」を開催することを発表した。
 それによると、711日から81日までの8日間、県内の109チームを東西2ブロックに分け、準々決勝まで東側、西側の各地区同士で対戦することで、移動による感染リスクを抑える。また、休校による球児達の体力低下を考慮して全試合「7イニング制」を採用したトーナメント方式で対戦し、選手や保護者の一部を除く無観客で試合を行うというもの。
 センバツ大会や夏の大会が中止になった悔しさ、部活動の自粛期間などを乗り越え、代替大会での県優勝を目指して部活動を再開した加藤学園高野球部(米山学監督)
 足高の芝浦機械グラウンドで10日、練習開始を前に選手達を集めた米山監督は「いろいろな思いはあるが、頑張っていれば良いことはある」と、甲子園で試合ができることを発表した。
 勝又友則主将は「日頃の練習の成果と、いろいろな人が動いてくれたおかげ。周りの人に感謝しながら、全力で、自分達らしい試合をしたい。最高の仲間と最高の舞台で戦いたい」と喜んだ。
 新型コロナウイルスの影響で全体練習はできなかったが、「仲間の大切さを痛感し、全員で野球をやることが決して当たり前ではないことを認識した。甲子園は昔からの夢なのでうれしいが、なによりも野球をできることがうれしい」と話した。
 組み合わせ抽選は718日にオンラインで行われるが、昨秋の東海大会で敗れた岐阜商との再戦を望み、県の代替大会では「野球はうまくなくても、全力疾走する姿を後輩に伝えたい」と言う。
 主戦の肥沼竣投手は、静岡商の高田琢登投手らとの体格の違いを実感し、自粛期間中に体力の増強を図り、食事量を増やして夜食に米2合を食べてトレーニングに励むなどして、「体が大きくなり、球速も上がった」と話す。
 「甲子園のマウンドに立てるのがうれしい。全国の強いチームと戦い、自分がどれだけ通用するかを知りたい」と意気込みを語った。
 米山監督は「試合が決まって素直にうれしい。センバツ大会が中止となり、生徒達には非常に複雑な思いはあったと思うが、それを押し殺して後輩のために頑張ろうと言ってくれた。自粛期間中の家庭でのトレーニングで、かなり体が大きくなった生徒もいる。夏の甲子園はなくなったが、代表として気を引き締めて交流大会に臨みたい」している。
【沼朝2020(令和2)612(金曜日)

2020年6月11日木曜日

フリーソフトで白黒写真に色付けしてみた。


フリーソフトで白黒写真に色付けしてみた。

千畝夫妻の精神後世に 「命のビザ」80年沼津に顕彰碑建立へ


千畝夫妻の精神後世に
「命のビザ」80年沼津に顕彰碑建立へ
11月除幕式 市民有志が整備資金募る
 第二次世界大戦中の1940年、ナチス・
ドイツなどの迫害を逃れるユダヤ人のためにビザを発給した外交官、杉原千畝(ちうね)(190086)と妻の幸子(ゆきこ)の顕彰碑を沼津市に建てる計画が、市民有志でつくる「命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会」によって進められている。1日から整備資金200万円をクラウドファンディング(CF)で募り、113日に市内の港口公園で除幕式を行う予定だ。【石川宏】
 
今年は杉原千畝生誕から120年、命のビザ発給から80年。幸子は現在の沼津市末広町出身で、夫妻は戦後の47年から4カ月間、沼津市の幸子の親戚方で過こした。
 顕彰碑は幅が13㍍、高さが15㍍。台座は御影(みかげ)石で正面に夫妻のレリーフを据え、幸子の短歌や千畝の手記を刻む。献花台となるテーブルも据える。除幕式にあわせて重枝(しけえだ)豊英・元駐リトアニア大使の講演会を千本プラザ(沼津市本)で開く。また、1129日に、演劇集団ポカラの会の「六千人の命のビザ」(ひとり舞台十ピアノ演奏)の公演も千本プラザで行う。
 顕彰会代表の松下宗柏・長興寺住職(71)は「自分だけよければという風潮があふれる中、人道の精神の大切さを訴えたい。顕彰碑建立を機に、若い人に国際感覚や沼津市に対する誇りが養われることを期待する」と話す。御影石は市内の真島石材工業が無償で提供す.る。真島一浩社長は「千・畝さんという素晴らしい方の顕彰碑を建立する栄誉ある仕事。費用は持たせていただきた
いと申し出た」と語った。
 CFで集めた200万円は彫刻家に発注するレリーフ制作代や付帯する工事代に充てる予定。問い会わせは事務局の長興寺(0559660125)へ。

 ☆杉原千畝
 岐阜県出舅の外交官。リトアニアのカナウス駐在の領事代理だった第二次世界大戦甲の194078月、ドイツとソ連に分割占領されていた隣国のポーランドから逃れたユダヤ人に対して、国の方針に反し、人道的見地からビザを発給した。40年にソ連へ併合されたリトアニアは独ソ開戦後にドイツに支配され、多くのユダヤ人が虐殺された。杉原の発給したビザで多くのユダヤ人の命が助かり、そのビザは「命のビザ」といわれる。
【毎日新聞 2020(令和2)61()

こだま高速度試験 昭和34年制作


東海道新幹線実現の為に国鉄技術陣が1959年7月末、藤枝~金谷間で行った「こだま号」による最高時速163キロテストを記録したもの。スピードを要求される、近代鉄道を築く為に国鉄技術陣はあらゆる条件下でスピード化の実現をはからねばならない。従って狭軌鉄道で「こだま号」によって将来の為にテストを行ったのである。

こだま高速度試験_03/03 20系、後の151系 Prototype of the Shinkansen

南滿洲鐵道 特急亞細亞號( あじあ号)特快列車之旅 日本紀錄片

戦前に存在した「幻の新幹線」とは?

「月着陸に命をかけた男たち ~アポロ計画がのこしたもの~」

20世紀の記録 月への挑戦/人類の偉大な一歩

加藤学園夢、再び 甲子園交流試合決定


加藤学園夢、再び
 初出場が決まっていた今春の選抜高校野球大会が中止になり、悲嘆に暮れた加藤学園高(沼津市)ナインに10日、吉報が届いた。日本高野連は、選抜出場予定だった同校を含む32校を対象にした甲子園交流試合の開催を決定。幻と消えた憧れの舞台に立つチャンスが、再び巡ってきた。
 一度は諦めた舞台「全員野球を」
 甲子園交流試合決定

 「腐らず頑張っていればいいことがある」。加藤学園の米山学監督(42)は同日、沼津市内のグラウンドでナインに報告した。「機会を用意してもらいありがたい。みんなで元気を出してやっていこう」と呼び掛けた。マスク越しの選手の表情を確認し「相当びっくりしていると思う。でも良かったという声も聞こえた」と語った。
 試練続きの日々が報われた。勝又友則主将(3)は「コロナの影響で"当たり前”がなくなり、全員で野球ができる喜び、仲間の大切さを感じながらやってきた」と振り返る。一度は諦めた夢。それだけに「最高の仲間と最高の舞台でプレーできる」と喜びは大きい。
 自主練習期聞に毎日白米6合を食べるなど体づくりに励んだ肥沼竣投手は、直球の最速を143㌔に更新。「不安な日々を乗り越えて精神的にも自信になった」。聖地のマウンドで「全国の強豪に自分の力がどれだけ通用するか試したい」と、心身共に成長した姿を披露するつもりだ。
 同校硬式野球部OB会の畑祐助会長(39)は「1試合でもできて良かった」と感謝する。OB会では甲子園のアルプススタンドに掲げるため、”縦1㍍、横14㍍の横断幕を作成した。現時点では無観客が原則だが、「甲子園に掲げてもらえたら」と期待した。
(運動部・結城啓子)
 「朗報、活躍祈る」 頼重沼津市長
 沼津市の頼重秀一市長は「春の大会出場が決定しながら、諦めざるを得なかった選手や家族学校関係者にはこれ以上の朗報はないと思う。市としても、選手が晴れ舞台で活躍することを心よりお祈りする」とのコメントを発表した。
【静新令和2611日(木)朝刊】


加藤学園高、夢の大舞台へ
 センバツ32校が甲子園で交流試合
 8月中旬に各校1試合
 県内でも夏季大会を開催


 日本高校野球連盟(高野連)10日、オンラインによる理事会を開き、3月に中止
となった第92回センバツ高校野球大会の代替試合として「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」を8月中旬に阪神甲子園球場で開催することを発表。センバツ大会への出場が予定されていた加藤学園を含む32校を招待し、甲子園で各校が1試合のみを行うことになった。
 センバツ大会は319日から31日まで延べ13日間の日程で甲子園での開催が予定されていた。その後、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、高野連は同月4日に無観客試合を前提に準備を進める方針を示したが、11日の臨時運営委員会で正式に中止が発表された。
 さらに520日には高野連が夏の全国高校野球選手権大会と代表チームを選ぶ地区大会の中止を発表し、今夏で部活動を卒業する3年生球児の甲子園への道が断たれることになった。
 一方で、3年間の集大成の場としての代替大会の開催について、各都道府県高野連に判断が委ねられ、県高野連は5日、県独自の代替大会「2020夏季静岡県高校野球大会」を開催することを発表した。
 それによると、711日から81日までの8日間、県内の109チームを東西2ブロックに分け、準々決勝まで東側、西側の各地区同士で対戦することで、移動による感染リスクを抑える。また、休校による球児達の体力低下を考慮して全試合「7イニング制」を採用したトーナメント方式で対戦し、選手や保護者の一部を除く無観客で試合を行うというもの。
 センバツ大会や夏の大会が中止になった悔しさ、部活動の自粛期間などを乗り越え、代替大会での県優勝を目指して部活動を再開した加藤学園高野球部(米山学監督)
 足高の芝浦機械グラウンドで10日、練習開始を前に選手達を集めた米山監督は「いろいろな思いはあるが、頑張っていれば良いことはある」と、甲子園で試合ができることを発表した。
 勝又友則主将は「日頃の練習の成果と、いろいろな人が動いてくれたおかげ。周りの人に感謝しながら、全力で、自分達らしい試合をしたい。最高の仲間と最高の舞台で戦いたい」と喜んだ。
 新型コロナウイルスの影響で全体練習はできなかったが、「仲間の大切さを痛感し、全員で野球をやることが決して当たり前ではないことを認識した。甲子園は昔からの夢なのでうれしいが、なによりも野球をできることがうれしい」と話した。
 組み合わせ抽選は718日にオンラインで行われるが、昨秋の東海大会で敗れた岐阜商との再戦を望み、県の代替大会では「野球はうまくなくても、全力疾走する姿を後輩に伝えたい」と言う。
 主戦の肥沼竣投手は、静岡商の高田琢登投手らとの体格の違いを実感し、自粛期間中に体力の増強を図り、食事量を増やして夜食に米2合を食べてトレーニングに励むなどして、「体が大きくなり、球速も上がった」と話す。
 「甲子園のマウンドに立てるのがうれしい。全国の強いチームと戦い、自分がどれだけ通用するかを知りたい」と意気込みを語った。
 米山監督は「試合が決まって素直にうれしい。センバツ大会が中止となり、生徒達には非常に複雑な思いはあったと思うが、それを押し殺して後輩のために頑張ろうと言ってくれた。自粛期間中の家庭でのトレーニングで、かなり体が大きくなった生徒もいる。夏の甲子園はなくなったが、代表として気を引き締めて交流大会に臨みたい」している。

【沼朝2020(令和2)612(金曜日)