2014年1月30日木曜日

沼津駅周辺鉄道高架化事業:知事「7月までに合意を」

沼津駅周辺鉄道高架化事業
 知事「7月までに合意を」
 川勝平太知事は29日の定例記者会見で、JR沼津駅付近の鉄道高架事業について、7月を期限に、沼津市やJR貨物、推進・反対双方の住民など関係者の合意形成を目指す方針を表明した。
 7月は、沼津駅北口のコンベンション施設の全面オープンが予定され、知事は「この時までに心合わせができているのが望ましい」と述べた。住民参加型の合意形成作業(PI)が示した4案について、知事自身がいずれの案で集約を目指すのかは明言を避けた。
 県は4案を基に、JRや市と協議を進めている。知事は22日に現計画で貨物駅の移転先になっている同市原地区の反対派住民らと会談した。
 知事は記者会見で4案について「どれも排除しない。それぞれ関係者の思いがあり、どうすればいいのかを考えている」とし、「互いに譲り合っていい結果が出るよう、職員には関係者に精力的に会ってもらい、私自身も環境整備をする」と説明した。
 さらに、「一番関心があるのは原の住民の方々の思いだ」とも強調。東海道線をまたぐ南北の歩道橋を同地区に設置する必要性などをあらためて指摘し、「原の方々には防災的な観点も認識してもらいたい。何とか原のためになるような方法に変えていきたいと思っている」と述べた。
《靜新平成26年1月30日(木)朝刊》