2020年3月21日土曜日

建造物侵入疑い 沼津市職員逮捕 沼津署


建造物侵入疑い 沼津市職員逮捕 沼津署
 
沼津署は19日、建造物侵入の疑いで沼津市東原2368、同市職員篠原武雅容疑者(26)を現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は同日午後10時ごろ、同市西間門のリサイクルショップに正当な理由なく侵入した疑い。同署によると篠原容疑者は当時泥酔状態で、店のドアガラスを割って侵入したとみられる。
 市によると、篠原容疑者は20194月の採用で、長寿福祉課に所属している。同日夜は、仕事を終えた後に同僚との懇親会に出席していたという。
 頼重秀一市長は「市役所一丸で綱紀粛正に取り組む中で不祥事が起き誠に遺憾。早急に詳細を確認し、厳正に対処する」とコメントした。
【静新令和2221日朝刊】

2020年3月20日金曜日

200319大相撲12日目正代白鵬を破る

沼津市元主任と元社長有罪 静岡地裁判決 官製談合入札妨害 


 沼津市元主任と元社長有罪 静岡地裁判決
官製談合入札妨害 「規範意識乏しい」
 沼津市発注工事の入札予定価格を漏らしたとして、宮製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪に間われた元市工事検査課主任筑木(ちくぎ)和正被告(62)=伊豆の国市北江間、懲戒免職=と、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた「三星建設工業」元社長植松真一被告(47)=沼津市白銀町=の判決公判で、静岡地裁は19日、2人にそれぞれ懲役16月、執行猶予3(求刑懲役16)を言い渡した。
 判決理由で伊東顕裁判長は、接待などに触れ「業者と公務員とが癒着ともいえる関係となっていた」と指摘。入札制度や行政への信頼を裏切る悪質な犯行として「規範意識がはなはだ乏しかった」と述べた。一方、反省していることなどを執行猶予の理由に挙げた。
 判決によると、筑木被告と植松被告は元沼津市職員の植松秀年被告(69)=公契約関係競売入札妨害罪で公判中=と共謀し、駐輪場改修工事の一般競争入札に関し20191月、筑木被告が直接工事費を植松秀年被告に教え、秀年被告は植松真一被告に伝え、同3月の入札で三星建設工業に最低制限価格に近い価格で落札させた。
 また、植松真一被告は道路改良工事の一般竸争入札に関して1810月、市職員(懲戒免職)から設計額の教示を受け、同11月の入札で同社に落札させた。

 市長「再生のスタートに」
 官製談合防止法違反などの罪に問われた沼津市の元工事検査課主任が19日、有罪判決を受けたことについて、頼重秀一市長は「(6日に判決を受けた元工事検査課課長補佐を含め)元職員2人が有罪となった。事件が終わったということではなく、ここからが沼津市再生のスタートと捉え、再発防止と信頼回復に全力で取り組む」とコメントした。
 19日の市議会2月定例会最終本会議では、事件に絡み、頼重市長一の給与を4月から3カ月間、10%減額する条例制定案を原案通り可決した。
 市は現在、外部委員を入れた不祥事再発防止対策本部を設置し、情報漏えいを防ぐ取り組みを進める。既に、コンプライアンスや契約制度に関する研修▽全職員を対象にした不当要求についてのアンケート▽新年展の組織改正ーを実施した。行動計画の策定や予定価格の公表方法、業者に対する罰則強化なども検討し、年度内に対策案を取りまとめるとしている。
 市議会も特別委員会を設置。独自に原因究明と再発防止策の検討を進めている。
【静新令和2(2020)320(金曜日)

2020年3月19日木曜日

地価 沼津 住宅地横ばい地点増


沼津 住宅地横ばい地点増
 
沼津市 住宅地は13%、商業地は12%それぞれ下落したが、下げ幅は縮小傾向。昨年10月に開業した商業施設ららぽーと沼津周辺の国道1号沿いは横ばいの地点が増え、東椎路は上昇に転じた。「ただ、開業効果はまだ感じられない」と不動産業者。
 大岡小学区は11万~12万円台で引き合いも強く堅調。五月町や寿町、沼北町は13万円台で売買されるが、需要に比べ供給が少ない。沢田地区は10万円台で取引がある。JR沼津駅付近鉄道高架化事業が動きだし、特に市北部で開発の期待感が高まっている。
【静新令和2年3月19日(木)朝刊】



2020年3月18日水曜日

2003183月18日水、伊豆箱根バス株様のEVバス出発式







EV路線バス発車 民間初、沼津駅―沼津港間 伊豆箱根
(2020/3/18 17:00)
JR沼津駅―沼津港間で運行が始まったEV路線バス=18日午前、JR沼津駅前
JR沼津駅―沼津港間で運行が始まったEV路線バス=18日午前、JR沼津駅前
伊豆箱根バス(三島市)は18日、電気自動車(EV)バスの路線バスとしての運行を、沼津市のJR沼津駅―沼津港間で開始した。民間企業がEVバスを所有し、実際の路線で走行させるのは全国初。新たな移動サービスを提供して公共交通の利用促進を図り、まちの魅力向上につなげる。
EVバスは時速19キロ、20人乗り。車体デザインは駿河湾をイメージしたネイビー一色に統一した。側面には「TOWN TO PORT(街から港へ)」と分かりやすく記した。通常の路線バスのダイヤに組み込み、1日6往復する。運賃は通常のバスと同じ170~200円。
JR沼津駅前で行った出発セレモニーで、伊豆箱根バスの新宅広樹代表が「EVバスはゆっくり走り、環境にも優しい。新たな移動手段や観光の楽しみ方を提供したい」とあいさつした。頼重秀一市長は「持続可能なまちづくりを進めるに当たり、事業者と連携して公共交通サービスの在り方を考えていきたい」と話した。
同市は年間166万人が訪れる沼津港のにぎわいを中心市街地に波及させる方策として、次世代モビリティの活用に着目。2018年に同路線でEVバスの実証実験を行い、同社が協力した。その際、乗客から高評価を得たため、同社は国や市の補助金を活用して本格運行に踏み切った。
【静新令和2年3月18日夕刊】

EVバス発車オーライ
路線バスの運行始まる
バッテリーを使い、沼津駅と沼津港間を低速走行するEVバス(電気バス)が18日、市内での本格運行を開始した。伊豆箱根バスによるもので、民間企業がEVバスを所有し、路線バスとして走らせるのは全国で初めてだという。
EVバスは、電動により時速20㌔未満で公道を走る4人乗り以上の移動手段、交通機関を意味するグリーンスローモビリティーの1つ。
EVパスについては市が一昨年10月、今回と同じ路線で実証実験を行い、さらに今年、県による自動運転、信号優先制御の実証実験に協力した運行が行われた。一昨年の実験で使われたのは8輪車、今年は10輪車で、今回、本格運行で採用されたのは10輪車のeCOMー10(シンクトウギャザー社製)。最高速度19㌔、乗車定員は運転士を除き、20人(うち座席14人)。
導入された車両には路線バスとしてのデザインが施され、色は駿河湾をイメージしたというネイビー(濃紺)が車体全体を染め、沼津駅と沼津港間の路線を示す「TOWN TO PORT」の文字が前後左右に配置された。
運行開始に当たり、出発式典が午前8時40分から沼津駅南口前で開かれ、来賓あいさつや運行概要紹介などの後、テープカットが行われ、午前9時10分発の第1便が乗客を乗せて出発した。
乗り場は南ロバスターミナル1番線。1日6往復の運行で、平日と土・日曜・祝日の時刻は異なるが、現在の時刻は今月31日までのもの。運賃は既定のものと同様、170円から200円。
【沼朝令和2年3月19日(木)号】

200317阿武咲 白鵬を止めた 10日目

沼津市人事異動 企画部長に杉山氏(令和2年4月1日付)


【静新令和2年3月18日(水)朝刊】

2020年3月17日火曜日

沼津商工会議所 紅野正裕会頭


 沼津商工会議所 紅野正裕会頭


 新型コロナ、広域で対策
 会員4152事業所を束ねる会頭就任から約4カ月。新型コロナウイルスの影響から地元経済を守ろうと対策を模索する。沼津市で2月に開催された日本商工会議所青年部(日本YEG)39回全国大会では、実行委の若手経営者を支えて成功に導いた。地域活性化の方策も聞いた。
 ー新型コロナウイルスの影響は。
 「観光業を中心に、非常に厳しい状況にある。製造業もサプライチェーンへの影響など、先行きが見えない。単独の商議所では限界があり、関係機関との連携が必要だ。駿豆地区の他の商議所・商工会や金融などとともに広域で対策を講じ、会員事業所の声にも丁寧に耳を傾けなければならない」
 ー日本YEG全国大会の総括を。
 「感染拡大の懸念もある中、実行委は直前まで開催するべきか悩んだ。約8千人が集まった5日間の日程を無事に乗り切り、本当によくやったと思う。人口減少や地域褒退などの共通課題を抱える金国の若手経営者がまちづくりの方策を沼津の地で議論したことは意義深い。この経験を今後に生かしたい」
 ー重点的な取り組みは。
 「事業が軌道に乗ったJR沼津駅周辺の鉄道高架化は、新たなまちづくりに向けた絶好の機会。官民一体で推進していく。地域経済を守るには、農水産業ばかりでなく、地元で作られたエネルギーや製品も地元で生かして活用する地産地『生』の経済循環が重要。次代の地域社会・経済を担う人材育成にも力を注ぐ」
(東部総局・薮崎拓也)
【静新令和2317日(火)朝刊「キーパーソン」】

2020年3月14日土曜日

戸田書店静岡本店閉店へ ネット台頭で不振


戸田書店静岡本店閉店へ
 5月中旬にも ネット台頭で不振
 JR静岡駅前の再開発ビル「葵タワー」内の県内最大級の本屋「戸田書店静岡本店」が、5月中旬にも閉店することが、13日までの関係者への取材で分かった。戸田書店(静岡市清水区)が同日までに、店舗を売却する方針を固めた。インターネット通販などの普及で書籍の販売不振が続いたことが背景にあるとみられる。 2002年に旧長崎屋静岡店ビルを戸田書店が取得、開業した店舗が前身。現店舗は紺屋町地区の再開発事業に伴い、104月の同ビルオープンとともに地下1階地上2階に入店、開業した。文芸書から専門書まで約60万冊をそろえ、県都の玄関口に立地する同ビルの看板店となっていた。
 閉店後、地元のデベロッパーに売却し、本店機能は江尻台店(同市清水区)に移す。
 10年ほど前から雑誌書籍を扱うコンビニエンスストアの出店加速で売り上げの減少が始まり、近年はネット通販のほか、電子書籍などの広がりも受けて販売の不振が加速していたという。
 同社の担当者は「書店業界の縮小が続いている。文具や雑貨販売、異業種との連携など生き残り策を模索してきたが、やむを得ないと苦渋の判断をした」としている。
【静新令和2年3月14日(土)朝刊一面】

2020年3月12日木曜日

選抜高校野球中止 本県の加藤学園が初出場する予定だった


選抜高校野球中止
「選手の健康最優先」
新型コロナ 高野連、無観客一転
日本高野連は11日、 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪市で第92回選抜高校野球大会の臨時運営委員会を開き、兵庫県西宮市の甲子園球場で19日から無観客で開催方針だった選抜大会の中止を決めた。選抜大会は太平洋戦争の影響で194246年に中断したが、予定されていた大会が中止となるのは初。本県の加藤学園が初出場する予定だった。
 日本高野連は、中止を決定した理由について「出場選手の健康、安全が最優先」と説明。「新型コロナウイルスの感染者が増加する状況を鑑みた」とした。休校などにより、安全対策や練習の実施状況などで、出場校の間で足並みがそろっていないことも理由に挙げた。
 日本高野連の八田英二会長は「高校野球は学校教育の一環。何とかやりたい気持ちも持っているが、それができない苦しい決断を理解してほしい」と話した。大会に出場予定だった学校に対し「何らかの形で甲子園に来ていただけたら」と救済措置を検討していることを明らかにした。
 安倍晋三首相は226日にスポーツイベントなどの自粛、規模縮小を要請。27日には32日から全国の小中高などを一斉臨時休校にするよう要請する考えを表明した。10日にはイベントの実施自粛を10日間程度、延長するよう求めた。日本高野連は4日の選抜大会運営委員会と臨時理事会で、無観客開催の方針を示し、11日に開催可否の最終判断をするとしていた。
 今回の選抜大会の出場校は、加藤学園のほか、履正社(大阪)や「21世紀枠」の磐城(福島)など32校だった。プロ野球が開幕を延期し、サツカーJリーグは公式戦の再開延期を決めた。野球を除く高校スポーツは5日までに全ての全国大会が中止となるなど、スポーツ界では自粛の動きが広がっていた。
 夏の全国選手権大会は、1918年の第4回大会が米騒動で、41年の第27回大会は戦局が深刻化したために中止となった。42年から45年までは中断し、46年の第28回大会から再開した。

 加藤学園「夏へ思い強く」
 第92回選抜高校野球大会への初出場が決まっていた加藤学園(沼津市)。夢舞台への扉は目前で閉ざされた。ナインは11日、沼津市内のグラウンドで練習中に大会中止の知らせを受けた。グラウンド整備を済ませ、集合した選手たちは、米山学監督の言葉に取り乱すことなく、目を見開いて聞き入った。
 記者会見した米山監督は「どういう形であれ全て受け入れようと思っていた。生徒とともに切り替えてやるしかない」と話した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、高校スポーツの全国大会は相次いで中止に。「僕らだけ野球をやっていていいのかと言われる中、生徒は複雑な思いでやってきたと思う」。選手を気遣い、瞳を潤ませながらも「この現実を受け止める強さを、生徒にも持ってもらいたい」と語った。
 勝又友則主将は「(中止を)聞いた瞬間は正直、何も考えられなかった」。この日、身にまとったのは野球部OBで、プロ野球西武の高橋朋己投手から部員に贈られた選抜出場記念Tシャツ。「応援してくれる人に感謝の気持ちを忘れないように」としっかり前を見据え、「夏の甲子園に行きたいという思いはどの高校よりも強くなった。その思いを練習にぶつけたい」と厳しい試練に立ち向かう覚悟を言葉に込めた。
(運動部・結城啓子)
【静新令和2年3月12日(木)朝刊一面】


沼津の町並を学ぶ 一第16回しずおか町並みゼミin沼津」(静岡の風景伊豆石文化探究会主催)



沼津の町並を学ぶ
座学と市街地の旧跡を見て回る
 鉄道と大火と空襲と
 沼津のまちを変えた3つの要因
 一第16回しずおか町並みゼミin沼津」(岡の風景伊豆石文化探究会主催)が先月29日と今月1日の2日間にわたって開かれ、県東部と中部地域から35人が参加した初日は大手町会館大ホールでの座学の後、市街地の城下町の跡や石蔵などを見て回った。
 座学では4人の講師が、それぞれのテーマで講話。その中で、県ヘリテージセンターSHECセンター長で名城大学理工学部と常葉大学法学部で講師を務める塩見寛さんは、「沼津の街の歴史的変遷及び現在」と題して話し、座学後の街中まち歩きのため、沼津の街の歴史的な変遷について解説した。
 塩見さんは沼津市に転居して5年目だと言い、「歴史的な町並みなどに興味があって
研究しているが、沼津は歴史的なものがないから好きになれなかった」ことから話し始めた。
 そして「『沼津は城下町だった』と子ども達に言っても分からない」と、歩いていても過去の歴史が感じられないことを指摘。元々、沼津は港町で、そこから宿場町、城下町へと変遷したことを説明した。
 続けて、「沼津は魅力がないと思ったが、色々と見たり、調べたりしていて最近、面白さがふつふつと湧いてきた」と話した。
 塩見さんは、沼津が狩野川の川湊(かわみなと)として発達したのが町の始まりで、その後、三枚橋城、沼津城が造られたことを説明。しかし、明治6年に沼津城が廃城になると、現在に至るまで城下町の痕跡が感じられないようになってしまった。
 塩見さんによれば、「なぜ、感じられなくなったか」については3つの理由が考えられると言う。
 1つ目は明治22年に沼津駅が出来たこと。塩見さんは「どこに沼津駅が出来たのか。それが沼津のまちに大きな影響を与えた」との見方を示した。
 2つ目。沼津の中心市街地は大正2年と同15年の2度の大火によって広い面積を焼失し、その後のまちづくりで幅の広い道路が整備されるなど「町が変えられてきた」。
 さらに、3つ目の昭和20年の沼津大空襲で市街地が焼け野原となり、復興都市計画によって町が造り替えられた。
 塩見さんは幕末の沼津城周辺図や、明治20年代の市街地地図などから、その後の地図の写真をスクリーンに投影。明治20年代までの市街地地図には城下町の様子が見て取れるが、東海道線の開通と沼津駅の開設に伴い状況は変わる。
 塩見さんは「城下町の真北に駅を造ってしまった。この駅が、もう少し西の町屋の方に造られていたら、城下町の形は残されたと考えられる」とした。
 大正時代の2度の大火と沼津大空襲を経た後は、東海道と沼津城の気配が感じられない地図になった。また、現在の大手町の中央公園は沼津城の本丸があった場所だが、「本丸公園と言わずに中央公園と呼んでいる」ことを指摘。
 結論として「鉄道と大火、大空襲の3つが沼津を変えていった」とした。
 休憩を挟み、参加者は2つのグループに分かれ、時計周りと反時計周りで定められたコースを歩く「街中まち歩き」に出発。
 1グループは大手町会館を南下して中央公園に至り、同公園からあゆみ橋の袂から川廓通りへ。途中に石垣があり、「これが城下町だったことの証」との説明を受けた。沼津城の石垣が残されている場所だという。
 川廓通りでは同通りが旧東海道だということ、城の出入り口が郭と言われていたことが通りの名前の由来になっていること、さらに、東急ホテル(現・沼津リバーサイドホテル)を建設する時に出てきた三枚橋城の石垣の石がホテルの出入り口に置かれていることを学んだ。
 この後、市街地に残され、伊豆石で造られた石蔵の数々を見て回り、時には「神社は基本的に移動できない。方向も位置も変えられないが、お寺は移動している」ことなど市街地にかかわり、石蔵以外についても解説を受けた。
【沼朝令和2年3月12日(木)号】

2020年3月7日土曜日

パブロ・ピカソ作 版画・オリジナルポスター展(ぬましんストリートギャラリー)




ピカソの展覧会 告知ポスター並ぶ
ぬましんストリートギャラリー
 沼津市の沼津信用金庫本店にある「ぬましんストリートギャラリー」で2日、ピカソの展覧会の告知ポスターなどを展示する「パブロ・ピカソ展」(同信金主催)が始まった。29日まで。
 ピカソが1950~70年代に開いた展覧会の告知ポスターを中心に、伊東市の池田20世紀美術館が所蔵している16点を借り受けて展示している。6日には、モスクワで1962年に開催された「軍縮と平和のための世界会議」に合わせて作製したポスターも追加展示する。
 同信金の創立70周年と同美術館の開館45周年を記念して企画した。担当者は「通りに面したガラス張りのギャラリーなので、街角にポスターが掲示されていた作製当時を再現したかのよう。多くの人にそうした雰囲気も感じてほしい」と話した。
【静新令和2年3月3日(火)朝刊】

ストリートギャラリー パブロ・ピカソ展
 沼津信金70周年記念の企画展

 大手町のぬましんストリートギャラリーで29日まで、「パブロ・ピカソ展」が開催されている。沼津信用金庫創設70周年を記念した企画展で、池田20世紀美術館の協力を得て実現した。
 展示されているのはピカソ(1881~1973)の50年代以降の展覧会告知ポスターをはじめ、様々な表現方法による版画やオリジナルポスター合わせて16点。
 62年にモスクワで開かれた「軍縮と平和のための世界会議」のために描かれたポスターは、折り重なる武器の上に、平和の象徴であるハトが描かれ、画面からは平和への思いを込めた力が伝わってくる。
 午後10時までライトアップされ鑑賞できる。
 池田20世紀美術館は、伊東市一碧湖近くにある現代美術専門の美術館で、開館45周年を迎える。今回提供したピカソのほか、ルノワール、ボナール、マティス、レジェ、シャガール、ウォーホル、ミロ、ダリ、デ・クーニングなど20世紀を代表する巨匠の作品を多数所蔵している。
【沼朝令和2年3月7日(土)号】

2020年3月3日火曜日

都市計画道路沼津南一色線コンペの結果資料





受付1番一次提案PDF


「沼津南一色線」デザイン決定
 沼津市は28日、3世紀前半に造られたとされる前方後方墳・高尾山古墳(同市東熊堂)
周辺に整備する都市計画道路「沼津南一色線」のデザインコンペで、エイト日本技術開発静岡事務所(静岡市葵区)とイー・エー・ユー(東京都)が共同提案した「ふるさとの風景をつくる『みちにわ』」を採用することを決めた。2022年度に工事に着手し、28年度をめどに供用を開始する。

高尾山古墳周辺整備「みちにわ」
22年度着工墳丘傷つけず
 選ばれた「みちにわ」は、古墳と神社、周辺道路を一体的な空間として整備し、地域の居場所をつくることをコンセプトに据えた。審査では、古墳を破損せずに橋やトンネルを設置できる▽古墳を主役としたシンプルかつ構造上合理性の高いフォーム▽橋に古墳を見渡せる歩道を取り付け、回遊性や安全な動線を確保したーなどが評価された。
 沼津南一色線は国道1号と同246号を結ぶ4車線道路。市は西側2車線がトンネルで古墳の真下を通過し、東側2車線は橋を架けるという整備方針に基づき、古墳の利活用を含めた幅広いアイデアを募った。橋とトンネルを対象にした工事では金国初というデザインコンペを実施。専門家による評価委員会と公開プレゼンテーションを経て、7点の応募者から最優秀提案を決定した。
 市は工事を始める22年度以降、高尾山古墳の国史跡指定を目指した協議を本格化させるという。
(東部総局・山下奈津美)
【静新令和2(2020)229(土曜日)】

古墳、道路両立の設計競技
 最優秀案決まり議会に報告 市議会建設水道委員会と文教消防委員会の連合審査会が28日に開かれ、都市計画道路沼津南一色線設計竸技結果が明らかになった。
 当局は、28日に開かれた一次評価通過者4者による公開プレゼンテーションの結果、最優秀提案にエイト日本技術開発静岡事務所とイー・エー.ユーが応募した設計が選ばれたことを発表。
 トンネルと橋梁が高尾山古墳を毀損せずに配置可能で、古墳を見渡せる視点場が増え、歩行者らの安全な動線を確保できる点などを選定理由に挙げた。
【沼朝令和2229日(土)号】

橋とトンネル併用デザイン
古墳を毀損せずに道路と両立
 市が、高尾山古墳の保存と都市計画道路沼津南一色線の整備の両立を目指して基本計画盛定し、設計競技方式で幅広くアイデアを求め、4社により28日に実施した公開プレゼンテーションの最優秀提案者が決定。同月28日に開かれた市議会建設水道委員会文教産業委員会連合審査会に報告した。1996年に事業着手し、事業予定地内の古墳が東日本最古級の前方後方墳であることが判明して以来、止まっていた事業が再開の見通しとなった。
 同路線は国道1号や幹線道路の慢性的渋滞の緩和を目指して事業着手したが、工事に伴う発掘調査の結果、東日本で最古級、最大級の前方後方墳で、考古学上、極めて重要なものであることが判明。
 「高尾山古墳を守る市民の会」「高尾山古墳を考える会」「高尾山古墳の保存を望む会」の3つの市民団体から市議会議長に対し高尾山古墳の存続を求める陳情が提出されて検討を開始。2015年度に有識者による道路と古墳の両立に関する協議会を開催し、道路計画を検討した。
 17年には、道路事業と古墳保存の両立と利活用、周辺環境との調和を図る方針として挙げられた6案について協議し、検討の結果、東側2車線は墳丘部と神社の間を橋梁で通過し、西側2車線は墳丘部の下をトンネルで通過する整備案に決定。
 設計競技は、この整備案を基に行われ、一次提案書は7社から寄せられ、書類選考で選ばれた4社による公開プレゼンテーションを開催。橋梁やトンネルを対象にした全国初の取り組みとして、関係者や土木学会、考古学会などの注目を集め、定員100人を上回る140人が傍聴。
 ここでイメージパースと模型を示しながらプレゼンと合同質疑を実施。有識者やアドバイザーによる評価の結果、最優秀提案にエイト日本技術開発静岡事務所とイー・エー・ユーが応募した「ふるさとの風景をつくる『みちにわ』」が選ばれた。
 この提案で評価されたのは、トンネルと橋梁が高尾山古墳を毀損せずに配置可能な点や古墳区域に重機を設置しない施工方法を採用すること。
 構造物は古墳を主体としたシンプルかつ構造上合理性の高いフォルムで、周辺地域の景観との調和が取れた公共空間を実現することが可能である点。
 橋梁横に歩廊を取り付けることで、古墳を見渡せる視点場が増え、地域住民も日常的に通過でき、歩行者や来訪者の安全な動線を確保できること。
 古墳周辺の北側広場や隣接市有地から、古墳、神社、谷戸川などと一体的につながる空間として、地域住民や古墳来訪者に配慮し、市街地の動線になじんでいる。
 隣接市有地は、地域住民の憩いの場としての拠点づくり、様々な活動が行えるオープンスペースとして、デザインに優れていることなどが挙げられた。
 新年度には道路測量設計、国や県など関係機関による協議に入り22年には道路工事に着手するとともに国史跡指定協議を行い、調整や申請手続きを実施。28年頃までに道路工事の完成、4車線供用を目指す。

【沼朝令和2年3月3日(火)】