2021年5月28日金曜日

あすから2年ぶり 沼津・城岡神社例大祭

 

あすから2年ぶり 沼津・城岡神社例大祭

 若手創作家PRに一役

 ポスター、手ぬぐい、ポストカード



 沼津市の大手町町内会は2930の両日、沼津城の守護神で徳川家康などを祭る城岡神社の例大祭を2年ぶりに開催する。今年は大手町の前身となる地区の設立から130周年に当たるため、同町内会で創作活動に取り組む若手3人が地域活性化につなげようとポスターや手ぬぐい、ポストカードを作成してPRに一役買っている。

 大手町はJR沼津駅南口周辺の市街地。例大祭ではみこしが町内を巡る初夏の風物詩になっている。昨年はコロナ禍で見送り、今年はみこしを台車に乗せて巡幸して密を防ぐ形での実施を決めた。

 ポスターは目抜き通りのさんさん通りを練り歩く行列とみこしをイメージし、グラフィックデザイナーの大木真実さん(41)が手掛けた。大木さんは「積み重ねられた神社の歴史に、新しい感覚で関われたら」と思いを語る。

 デザイナーの原田真理子さん(33)は、神社の紋と宮司が手書きした「城岡神社」「御禮」の文字を配置した手ぬぐいを制作した。ポストカードは、切り絵作家の川□大夢さん(24)が稲荷信仰に基づくキツネと稲穂や、出雲大社の神の使いとされるウミヘビを描いた。

 26日には同会のメンバーが市役所で頼重秀一市長に報告した。名取正純会長は「3年後には創建200年を控える。若い世代が祭りの今後を考えてくれてうれしい」と話した。例大祭は29日に奉納の舞、30日にみこし巡幸を行う。手ぬぐいは1本千円、ポストカードは300円で社務所で販売する。

(東部総局・菊地真生)

【静新令和3528日(金)朝刊】

沼津・照江寺 青や紫アジサイ見頃

 


沼津・照江寺 青や紫アジサイ見頃

梅雨空の下来訪者出迎え

 沼津市江浦の照江寺で、境内のアジサイが咲き誇っている。梅雨空の下で、雨にぬれた青や紫の花が訪れた人たちを迎えている。

 本堂がある高台や、階段脇の斜面に数百株のアジサイが植えられている。橋本宗一住職(78)が妻の由利子さん(77)らと約40年前から挿し木をして増やしてきた。今年は例年より10日ほど早く5月上旬ごろから咲き始めたという。橋本住職は「今年は色付きが良くきれいな花が咲いている。心の癒やしになれば」と話した。

 境内はあじさい園として6月中旬ごろまで一般公開している。

(東部総局・山川侑哉)

【静新令和3(2021)528(金曜日)

2021年5月19日水曜日

210516ヌマシンSG「坂部隆芳展」as

芸術発信の拠点ぬましんストリートギャラりー 400回目作品展 来月4日まで 坂部さん(沼津出身)油彩画節目飾る  沼津市の沼津信用金庫本店にある「ぬましんストリートギャラリー」の展示会が、400回を迎えた。中心市街地にある仲見世商店街の一角から、地域の芸術・文化の発信拠点として約30年にわたって多彩なジャンルの作品展示を続けている。担当者は「第一線で活躍する芸術家の作品を地方で楽しめるギャラリーとして活動を続けたい」と話す。  同信金は、1987年11月に本店を新装した際に、市民に芸術に触れてもらう機会をつくろうとウインドギャラリーを設けた。洋画や日本画、彫刻や書など各分野の著名作家や新鋭作家の作品を展示し、世界的な美術家草間弥生さんの作品展も開いた。白隠禅師や沼津兵学校に関ずる企画展を行うなど、沼津の文化の掘り起こしにも貢献している。  400回目となる今回はパリを拠点に活動する沼津市出身の画家坂部隆芳さんの作品展を6月4日まで開いている。「神」を題材にした油彩画9点が並び、滝や木をモノトーンで厳かに表現した作品が通行人の目を引いている。  同ギャラリー企画・運営責任者の溝淵俊次さん(74)は「海外での活躍がめざましく、節目にふさわしい地元の画家。沼津の人たちに見てもらいたい」と話した。 (東部総局・山川侑哉) 【静新令和3年5月19日(水)朝刊21面】