2009年6月29日月曜日

静岡県知事選情報6月29日

知事選情勢:静新本社世論調査
 ■坂本候補
 坂本氏は自民支持層の5割、公明支持層の5割近くに浸透し、民主支持層の一部からも支持を得ている。「支持政党なし」の無党派層の支持は2割ほど。
 「一党一派に偏らない県民党」を掲げた戦略で女性団体、医療福祉分野など幅広い市民団体の支持を集める。職業別では農林漁業、商工サービス業の支持が厚い。自民党組織に支えられた選挙戦となっている。
 出身の三島市など県東部、伊豆地区で手堅い戦いぶりを見せ、3割近い票を固めた。中部地区でも大票田の静岡市で支持を広げている。
 沼津市ではJA南駿、漁協、商工会議所など約400団体が推薦。「東部の候補」を前面に出し、母校の沼津東高OBも動く。富士市では自民県連会長の斉藤斗志二衆院議員の選対組織が、危機感を持ちながら後援会、企業団体への浸透を図っている。浜松市では「組織力では他候補を上回っている。末端の動きが課題」(自民党浜松支部)。ただ、郵政選挙で保守層が分裂した衆院7区で「坂本氏支援でまとまっている」(陣営)ことがプラス材料になっている。
 自民県連の小楠和男幹事長は「鍵を握る浮動層への取り組みが不足している」と課題を指摘。公明党の阿部時久県本部代表代行は「ラストスパートを図っていく」と強調した。
 ■川勝候補
 民主党色を前面に打ち出す川勝氏は、民主支持層の6割を固めた。社民党の支持も厚く、自民支持層にも食い込む。地元大学の学長だった親近感もあり、浜松市の都市部で強い。支持層に性別や年齢の際だった偏りはなく、無党派層の票も取り込んでいる。西部地区はおおむね先行し、東部、中部地区では坂本氏を激しく追い上げる展開となっている。
 60代、70歳以上で坂本氏が3割を超す支持を固めているのに対し、川勝氏は30代、40代、50代で3割前後の支持を集め、他候補をリードする。
 中東遠地区では総選挙をにらみながら、民主党県連会長の榛葉賀津也参院議員の事務所や連合が動いている。志太榛原地区では連合のローラー作戦が活発で、非自民の浮動票を狙う。東部、伊豆地区では坂本氏に比べて知名度不足が否めない。
終盤に向け、ほぼ全県で、民主系の県議、市議、労組がフル稼働。民主支持層に限らず、非自民の浮動票もつかむ戦略で「無名だった川勝氏の知名度は一気に上がってきている」(陣営)。
 民主県連の岡本護幹事長は「やっといま、(坂本氏に)追い付いたという印象。候補者一本化のごたごたが収まり『民主は川勝』が定着した。政権交代への期待感の風を、川勝票に結びつける」と話した。
 ■海野候補
 海野氏は、無党派層で2割弱の支持を得たほか、自民、民主両党支持層のそれぞれ1割前後に食い込む。職業別で学生の支持が高く、年代別では、20代の支持を4候補の中で最も集めた。「純粋無所属」を掲げ、知事選を政党間の争いと切り離す選挙戦略は一定程度奏功し、既成政党に対する不満の受け皿にもなっている。
 地域別では県中部で支持を広げているが、浜松市では川勝、坂本両氏に大きく先行されている。東部地区では参院議員当時の支援者らが動くが、自民と民主の戦いが激しさを増す中で埋没しがち。
 静岡市では、地元出身で市長選への出馬経験などの知名度を背景に「街頭演説の反応はよい」(陣営)。告示後は街頭演説が中心だが、戸塚進也前掛川市長ら個人支援者を介し、企業回りなどで支持拡大を図る。志太榛原地区では「茶業に熱心」との評判があり、集票に結びついている。
 ■平野候補
 反自民票が川勝、海野両氏に流れ、20代、30代の支持拡大が課題。有権者に共産党の独自色が感じられる明確な政策や争点を提示するため、引き続き選挙運動の活発化を
図る。
 街頭演説や小集会中心の選挙活動。知事選を「衆院選の前哨戦」と明確に位置づけた戦略で臨み、遊説や街宣活動も都市部を中心に行っている。静岡市、浜松市で徐々に票の掘り起こしが進んでいる。陣営は「知事選を衆院選につなげ、県民に党の存在感と政策をアピールして党勢拡大を図る」としている。
(静新平成21年6月29日(月)朝刊)


静岡知事選、川勝氏と坂本氏が横一線…読売新聞情勢調査 

読売新聞社は7月5日投開票の静岡県知事選について、世論調査と取材を基に情勢を分析した。前大学学長の川勝平太氏と前参院議員の坂本由紀子氏が横一線で激しく競り合っている。

 元参院議員の海野徹氏は伸び悩んでいる。有権者の約3割は態度を決めておらず、情勢は流動的な面もある。

 同知事選は国政で与党の自民、公明両党が坂本氏、野党の民主、社民、国民新3党が川勝氏を推薦する与野党対決の構図となっており、次期衆院選の前哨戦として注目されている。

 川勝氏は民主支持層の5割強を固めた。支持政党のない無党派層の約2割に浸透している。男女別で男性からの支持が3割強と厚いのが特徴だ。麻生内閣を支持しないという人に限ってみると、川勝氏への支持は3割強で最も多かった。

 自民党参院議員だった坂本氏は自民支持層の7割弱をまとめ、公明支持層の支持も8割程度と堅い。無党派層の支持は2割弱だ。70歳以上の支持が4割近くに達している。麻生内閣支持層の5割強を固めている。

 2004年まで民主党参院議員だった海野氏は民主支持層からの支持が2割弱、無党派層では1割強。

 調査は6月26~28日、静岡県の有権者を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で行った。有権者在住判明の1660世帯のうち1042人から回答を得た(回答率63%)。

(2009年6月28日22時07分 読売新聞)

2009年6月27日土曜日

沼津議会閉会

 沼津市議会 24議案可決し閉会
 沼津市議会は26日、最終本会議を開き、市南部への光ファイバー網整備に向けて設計業務を委託するための地域情報化推進事業費(4500万円)を含め1億円を追加する一般会計補正予算案、議会選出監査委員に和久田光一氏(市民クラブ)を選任する人事案件など24議案を可決し、閉会した。
(静新平成21年6月27日(土)朝刊)

2009年6月22日月曜日

サンデー知事選

知事選サンデー推薦候補と支持訴え
 知事選の告示後、初の日曜日となった21日、自民、民主両党の幹部らが、それぞれ推薦する候補者の応援のために来県した。

 自民党の谷垣禎一元国土交通相は昼過ぎ、自民、公明が推す候補者の応援で、焼津市に姿を現し、「何とかお役に立ちたいと(静岡に)来た」と、集まった約200人の前で述べた。

 谷垣元国交相の演説中、候補者は支持者らに握手して回った。候補者は、衆院選の前哨戦としての見方を意識してか、続いてマイクを握ると、「今回の選挙は微妙な風が吹いてきて、吹き飛ばされてしまうかもしれないが、信念を曲げない」と訴えた。

 一方、民主党の菅直人代表代行は昼前、同党が推薦する候補者の応援で、三島市入り。

 候補者が「静岡県には日本と同様に問題が山積しており、ものすごい赤字がある。子や孫にこれを残せますか」と訴えた。

 続いて立った菅代表代行は「今回の知事選は、静岡県の立て直しと、これを政権交代につなげるという二つの柱がある」と主張。「官僚が自分たちの天下りのため税金を勝手に使っている。霞が関中心の政治を変えるために、(候補者に)当選してもらわなければならない」と熱っぽく語った。

(2009年6月22日 読売新聞)

2009年6月19日金曜日

大物議員も来県 舌戦展開

大物議員も来県 舌戦展開
 知事選は告示日から与野党の幹部らが続々と県内に入り、舌戦を展開した。

 海野徹氏の出陣式には、渡辺喜美・元行政改革相が出席。あいさつした渡辺元行改相は、「私は自民党を離党した第3極。海野さんは筋金入りの無所属。最強のコンビだ」と、海野氏との連携を強調し、「消費税を上げる前に、公務員の給料削減などやるべきことはある。しがらみの政治、癒着の県政から、連帯の県政へ」と、激しい口調で海野氏への支援を呼びかけた。

 川勝平太氏の出陣式には、推薦する民主党の野田佳彦・幹事長代理らが駆けつけた。野田氏は「知事選は衆院選の前哨戦」と言い切ったうえで、「菅代表代行と岡田幹事長の静岡入りも決まった。鳩山代表も必ず入る。先の千葉市長選などでの勝利のたすきを川勝氏に託したい」と述べた。夜には浜松市中区に前原誠司副代表が入り、「静岡で自民が勝つか民主が勝つか、全国が注目している。まだ自民党推薦候補の後塵(こうじん)を拝しているが、勝って政権交代につなげよう」と訴えた。

 平野定義氏の第一声には、共産党の佐々木憲昭・国会対策副委員長が来援。「自民、公明推薦の候補者は元副知事。民主などの推薦候補は、安倍内閣の教育再生会議のメンバー。もう一人は元自民県議、元民主参院議員。これらの方々が当選しても県政に大きな変化が生まれないのは明らかだ」とほかの候補を切って捨て、平野氏への支援を訴えた。

 静岡市葵区の青葉緑地で行われた坂本由紀子氏の街頭第一声には野田消費者相が訪れ、「皆さんの支援と愛情で、静岡初の女性知事を誕生させてほしい」と訴えた。また、浜松市中区での出陣式には、「ヤンキー先生」として知られる自民党の義家弘介参院議員が駆けつけ、「民主から推薦を受けている人に県政を任せたら、いい教育はできない」と述べて対決姿勢を強調した。

(2009年6月19日 読売新聞)

街頭演説

6月19日静岡県知事選街頭演説:沼津駅北口広場。



6月18日静岡県知事選スタート
:沼津駅北口南口に分かれて、二人の候補者が街頭演説。

2009年6月18日木曜日

静岡県知事選情報6月18日

海野氏、川勝氏、平野氏、坂本氏届け出 知事選告示
06/18 08:43 (静新webnews)
 石川嘉延知事の辞職に伴う知事選は18日告示され、午前8時半の立候補受け付け開始と同時に、新人4氏の陣営が届け出を済ませ、7月5日の投開票に向けて17日間の選挙戦がスタートした。立候補の届け出は午後5時まで県庁で受け付ける。
 立候補したのは届け出順に、無所属新人の海野徹元参院議員(60)、無所属新人で前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)=民主、社民、国民新推薦=、共産党公認の新人で党県委員会常任委員の平野定義氏(59)、無所属新人の坂本由紀子前参院議員(60)=自民、公明推薦=。

告示前TV討論会


医療、空港、諸問題を討論
 坂本氏「福祉や育児を支援」
 「地域から新しい風」川勝氏
 海野氏「航空機産業を誘致」
 「県民本位の県政を」平野氏
 知事選に立候補を予定している4氏が17日、静岡放送のニュースワイド番組「イブニングeye」に生出演し、約50分間にわたって県政の諸課題について討論し、選挙戦突入前に火花を散らした。
 県政のキャッチフレーズは、海野徹氏が「私たちの静岡県県民主義・脱官僚」、坂本由紀子氏が「しあわせしずおか」、川勝平太氏が「静岡県に"日本の理想"を創る!」、平野定義氏が「県民が主人公の県政に」を示した。
 知事選が「総選挙の前哨戦」と注目されていることに、川勝氏は「天下の目が静岡県に注がれている。この地域から新しい風を起こしていきたい」と受け止めた。一方、海野氏は「県民の県政に対する信頼が争点。政党対政党ではない。前哨戦とは位置付けていない」と反論した。
 石川県政への評価は、坂本氏が「経済発展と社会基盤整備に功績があった。(遅れていた)医療や福祉、子育て支援に重点を置きたい」としたのに対し、平野氏は「石川県政は財政的にも県民の暮らしを守る点でも行き詰まった」と批判した。
 静岡空港の利活用策では、川勝氏が「航空貨物の可能性を追求したい。搭乗率は70%以上の場合は県の収入に」と提案。平野氏は「これ以上赤字の空港に税金投入をするべきではない」とした。
 海野氏は「小型ジェット機を製造する航空機産業を周辺に誘致できないかと考えている」と述べた。坂本氏は「アジアから観光に来てもらったり、農水産業を売り出すために使いたい」と話した。
 「県民との約束」について、坂本氏は「県民との対話と信頼。県民の声を聞き、誠実に応えていきたい」、川勝氏は「現場に出て行く。4年でやり抜くので一緒に参加して」、平野氏は「悪政の防波堤としての地方自治体の役割を果たす。県民本位の県政」、海野氏は「財政再建を必ずやる。知事報酬カット、職員給与5%削減」とそれぞれ述べた。
(静新平成21年6月18日(木)朝刊)

2009年6月17日水曜日

街頭演説









明日告示の知事選立候補予定者・無所属新人女性予定者支援する、斉藤斗志二代議士。

静岡県知事選情報6月17日

知事選あす告示、4新人出馬へ 来月5日投開票
06/17 07:49 (静新webnews)
 石川嘉延知事の辞職に伴う知事選が18日、告示される。投開票は7月5日。立候補を予定しているのは、いずれも無所属新人の坂本由紀子参院議員(60)=自民、公明推薦=、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)=民主推薦=、海野徹元参院議員(60)の3氏と、共産党公認の新人で党県委員会常任委員の平野定義氏(59)。総選挙を前に、自、民両党は推薦候補の支援態勢を強める。
 世界経済危機の影響を受けた産業経済分野の支援や後継者難の農林水産業の振興、自治体病院の経営立て直しをはじめとした医療、介護、福祉分野の施策などが争点に成り得るほか、社会基盤整備や行財政改革に尽力した石川県政の4期16年をどう評価するのかも選挙戦のポイントになりそうだ。
 坂本氏は一党一派に偏らない「県民党」をアピールし、支援拡大を図る。選対は自民党県連が支え、党本部も全面支援。子育て支援の充実など、ソフト事業重視の政策を訴えている。
 川勝氏は行政、農政、教育を改革の3本柱に据えている。県土に備わる潜在力を生かし、「日本の理想」を本県から発信する多様な政策を提示。民主が党を挙げて支援態勢を組んでいる。
 海野氏は、知事選を総選挙前の自、民対決の構図に仕立てる動きを強く批判。「純粋無所属」や「県民主義」を掲げ、知事給与3割カットや個人県民税10%減税などを公約に据えている。
 平野氏は、県民に冷たい大企業優先の政治からの脱却を強調し、大型事業の無駄遣い廃止など県政の抜本的転換を訴える。知事選の運動を総選挙での躍進につなげたい考えだ。


海野徹(ふれしゅ沼津)
1・沼津地区出陣式【沼津駅南口】
6月18日(木)13=OO~14:00
弁士(予定) 渡辺嘉美、江田憲司、河村たかし、鈴木宗男

2・街頭演説【沼津駅北口】
6月22日(月)08:00~

3・緊急臨時総会【原地区センター第=会議室】
6月20日(土)19:00~

“大一番”へ臨戦態勢 自民、指令書手渡し 民主、「応援する会」
2009/06/17 (静新webnews)
 知事選(7月5日投票)の告示が2日後に迫った16日、自民、民主両党は臨戦態勢に入った。自民党は同党の坂本由紀子参院議員(60)に推薦状を交付。民主党も県連などが擁立した川勝平太・前静岡文化芸術大学長(60)の推薦を決定し、有志約90人が「川勝平太氏を応援する国会議員の会」を結成した。次期衆院選の前哨戦と目される“大一番”に向け、両党総力戦の様相を呈してきた。
 「しっかり頑張って必ず勝つように」。同日午前の自民党本部幹事長応接室。細田博之幹事長は推薦状交付に合わせて坂本氏を除く県選出国会議員を集め、げきを飛ばした。報道各社の世論調査で内閣支持率は急落。知事選で敗北すればさらにがけっぷちへ追い込まれる。危機感を募らせる細田氏は、異例ながら選挙戦への“指令書”もその場で手渡した。
 文書は古賀誠選対委員長と連名。各小選挙区で1000人規模の演説会を開催することや選挙区支部ごとに電話作戦を展開することなどを命じた。党幹部の鬼気迫る対応に、県内衆院議員の1人は「重い宿題だがやるしかない」と唇を固く結んだ。
 候補者調整に揺れた民主党も、川勝氏の推薦決定でようやく足並みがそろった。「短期決戦だが、全力を尽くす」。鳩山由紀夫代表は推薦が正式に決まると早速、党本部に川勝氏を招いて挙党態勢を約束した。その後の会見では「必ず勝ち、(翌週の)都議選につなげる」と力を込めた。
 「静岡でも勝って政権を取ろう」。さいたま市長選、千葉市長選で連勝し、党内は政権交代へ意気上がる。国会内で開いた「応援する会」の会合にも、前原誠司副代表、枝野幸男元政調会長ら党の顔が続々と集結。川勝氏を囲んでガンバローを三唱し、気勢を上げた。
 こうした動きに対し、「純粋無所属」を掲げる元参院議員の海野徹氏(60)は「中央の政党の理屈で戦う選挙ではない」と不快感を示す。自民、民主両党のつばぜり合いをよそに掛川、静岡両市で企業回りをこなし、懸命に支持を訴えた。
 共産党公認の平野定義氏(59)=党県委員会常任委員=も事務所看板のスローガンを「雇用、くらし、福祉を守る県政を」に書き換えるなど、独自色の発揮に知恵を絞っている。

静岡知事選:国民新党が川勝氏の推薦決める
 民主、社民、国民新の野党3党の幹事長が17日、国会内で会談し、18日告示の静岡知事選について、民主党の岡田克也幹事長が同党推薦の川勝平太氏への支援を社民、国民新両党に要請した。国民新党は17日、川勝氏の推薦を決めた。衆院選に向けた3党の共通政策について、民主党のマニフェスト(政権公約)の骨格がまとまる来週から調整を始めることを確認した。
(毎日jp平成21年6月17日(水))

2009年6月16日火曜日

静岡県知事選情報6月16日

自民・坂本氏が辞職願=静岡知事選に立候補
 自民党の坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)は16日、静岡県知事選(7月5日投開票)への出馬のため、議員辞職願を江田五月参院議長に提出した。17日の参院本会議で許可される見通し。これに伴う補欠選挙は、公選法の規定により10月8日告示、同25日投開票の日程で行われる。
 坂本氏辞職後の新たな参院の勢力分野は次の通り。
 民主・新緑風会・国民新・日本118▽自民81▽公明21▽共産7▽社民・護憲連合5▽改革クラブ4▽無所属5▽欠員1(2009/06/16-19:11)(時事ドットコム)


民主が川勝氏推薦 知事選
06/16 15:31 (静新webnews)
 民主党は16日午前の役員会で、7月5日投開票の知事選について、党県連が擁立した前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏を推薦することを決めた。16日中にも持ち回りの常任幹事会で正式決定する。
 知事選には民主党を離党した元参院議員の海野徹氏も出馬を表明しており、小沢一郎代表代行が一本化に意欲を見せていた。赤松広隆選対委員長は役員会後、記者団に「一本化の努力はしたが、(海野氏)本人にその気持ちがない以上、強制はできない。正々堂々と戦うことになると思う」と語り、調整を断念する方針を示した。

 マニフェスト出そろう 有権者の関心引きつけろ 言葉や見やすさ工夫
2009/06/16 (静新webnews)
 知事選(18日告示、7月5日投票)に向け、出馬を予定している自民党の坂本由紀子参院議員(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)、共産党の平野定義氏(59)、民主党を離党した海野徹元参院議員(60)のマニフェスト(公約)が出そろった。公約を見比べ1票を選択する「マニフェスト選挙」が注目される中、各陣営はキャッチフレーズを工夫するなど、有権者の関心を高めるために知恵を絞った。
 坂本氏のキャッチフレーズは「しあわせしずおか県民党!」。各地の集会などで訴えている「一党一派に偏らず、広く県民に支持をお願いする」との姿勢を明確化した。A4判、9枚。
 出馬会見で表明した「ソフト事業の重視」を反映。教育環境の整備や子育て支援などの「人づくり」と医療、介護、福祉分野の「支え合う社会づくり」に多くのページを充てた。
 川勝氏が掲げたのは「静岡に“日本の理想”を創ろう!!」。A4判、16枚。冒頭に改革の柱を一覧にするなど、見やすさに配慮した。
 「平太の『行政改革』」など、川勝氏の名前を前面に出した記述方法が特徴。教育改革では「平太が静岡の“宝(人材)”を育てます」と記した。「一に勉強、二に勉強、三に勉強」など、随所に印象深いフレーズを並べた。
 平野氏のマニフェストはA4判1枚。裏表で政策内容を一覧できるよう工夫した。表面で、データを交え「県民に冷たい大企業優先の政治」を訴え、裏面で「全国6位の財政力を、県民のくらし、福祉にいかす県政へ」など、「静岡県政の3つの転換」を並べた。
 海野氏のマニフェストは「県民主義 脱官僚」を強調し、「皆さんと一緒になって静岡を考え、作り上げたマニフェストです」と呼び掛けた。A4判、14枚。
 随所にカット写真を配置し、読みやすさに配慮した。「いま、静岡県の『何』が問題か」のページでは、財政危機、生活危機、将来危機の各項目の訴えの根拠となる「県債残高」などのデータをグラフで示した。

争点見極め選択を
 法政大大学院白鳥浩教授(政治学)の話 石川(嘉延)県政の成果と課題を判断した過去の知事選は、幸か不幸か静岡空港という明確な争点があった。今回の知事選で有権者は“静岡空港後”のリーダーを選ぶことになり、候補者と県民の契約書になるマニフェストの重要性は増す。争点を見極め、一票を選択する重要な資料であり、選挙戦での各候補の訴えにも耳を傾けながら、しっかり読み解きたい。



4陣営が事実上の選挙戦
 告示日、3陣営は沼津でも訴え
 7月5日投票へ短期決戦
 石川嘉延知事の辞任に伴う県知事選の告示が十八日に迫った。投・開票は七月五日。同選挙では、元民主党参院議員の海野徹氏が早、いち早く出馬表明する一方、自民、民主両党の候補者選びが進まない中で、自民党からは坂本由紀子参院議員の出馬が決まり、民主党から出馬要請を受けていた静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏が今月に入って立候補することを明らかにし、学長を辞した。また共産党も県委員会常任委員の平野定義氏が出馬することになり、四陣営による事実上の戦いが始まっている。(紹介は出馬表明の順)
 海野氏は昭和二十四年、静岡市生まれ。六十歳。静岡高から静岡大人文学部法律経済学科を卒業し、民間企業勤務を経て、静岡市議二期、県議三期を務め、平成十年から参院議員一期。家族は母、妻、一男三女。
 立候補表明に際しては、県の事務事業の総点検・全支出の徹底公開、政策目的に沿った減税の実施、医大・メディカルスクールの創設、静岡農業の一兆円企業への育成、中小企業の一社一品一技術活動の支援と不況に強い知識集約型への転換、富士山静岡空港と県内港湾の一元的活用・伊豆をはじめとする多様な観光の展開などを掲げる。
 坂本氏は昭和二十四年、三島市生まれ。六十歳。沼津東高から東大法学部を卒業し、旧労働省(現厚生労働省)に入省。障害者雇用対策課長、婦人政策課長などを歴任。この間、平成八年から三年余にわたり静岡県副知事を務めた。家族は、夫、一男一女、両親。
 選挙に臨んで、安心して子育てができる環境・子育て支援の充実、医師・看護師等の医療従事者不足の解消・安心の地域医療づくり、介護・福祉現場で働く人達が喜びを感じ安心して働ける環境の整備、地場産業・商店街の活性化、富士山静岡空港活用と観光振興・地域産業の活性化、静岡独自の環境にやさしい循環型社会の構築などを掲げる。
 川勝氏は昭和二十三年、大阪府生まれ。六十歳。早稲田大第一政治経済学部経済学科を卒業。同大学院経済学研究科博士課程研究指導認定、オックスフォード大博士号取得。早大政経学部教授、政府の教育再生会議委員などを経て、平成十九年に静岡文芸大学長。家族は妻。
 立候補に向けて、行政、教育、食と農の改革を三本柱に設定。県職OBの外郭団体への、あっせん天下りの撤廃、徹底した情報公開と「県民目安箱」の設置による県民参加の拡大、伊豆や駿河、遠州など新しい実学「地域学」の導入、「一校一山」「一社一山」運動による荒れた山の再生、都市と農山漁村の交流による元気づくりなどを提唱する。
 平野氏は昭和二十四年、掛川市生まれ。五十九歳。掛川西高から国立茶業研修所を卒業。農協勤務を経て、共産党県委員会専従。これまで掛川市議補選、掛川市長選に立候補している。県高山植物保護指導員など。家族は妻と二男、母。
 出馬に当たり、二十一世紀の静岡県の進むべき道として三つの転換を訴える。一つに、大企業と国の悪政にものを言い、雇用を守る県政に。二つに、全国六位の財政力がありながら暮らしや福祉、医療は全国最低水準の逆立ちした税金の使い方を改める。三つには、地震・原発・基地の三つの危険から県民の安全を守る県政に。
 なお、四陣営の沼津地区における最初の訴えは次の通り。
 ▽海野陣営=十八日午後一時から沼津市内。
 ▽坂本陣営=十八日午後五時半から清水町の沼津卸商社センター。
 ▽川勝陣営=十八日午後零時半から沼津駅北口。
 ▽平野陣営=十九日午前中に沼津市内。
(沼朝平成21年6月16日(火)号)

2009年6月14日日曜日

坂本由紀子立候補予定者

静岡県知事選情報6月14日



 



街頭で集会で4氏アピール 知事選告示前最後の週末
06/14 08:47 (静新webnews)
 知事選告示(18日)前最後の週末となった13日、立候補を表明している4氏は街頭演説やあいさつ回りで県内各地を奔走した。衆院選の前哨戦の様相も呈し、県民の間でも徐々に知事選への関心が高まりつつある。
 自民、公明党推薦の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=は女性の支援グループが浜松、静岡、三島市の繁華街で開催したリレーイベントに参加し、西から東に駆け抜けた。オレンジ色のジャケットを着た坂本氏は各会場で支援者や買い物客らと握手を交わし、政策への理解を求めた。
 浜松市ではJR浜松駅前でイベントを展開。坂本氏は「不安のない社会づくりは県が先頭に立つべき。子どもに明るい未来を残すことが私たちの責任。医療や福祉に力を注ぎ、女性の力で静岡を変えたい」と訴えた。塩谷立文科相(衆院静岡8区)も駆け付け、「静岡が新たに発展し、問題を解決するために女性の力が必要」と呼び掛けた。
 民主党県連が推薦する前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)は富士宮市を起点に富士市、静岡市清水区に入り、街頭演説や出馬のあいさつ回りに汗を流した。富士宮市内の商店街では商店主や通行人と握手してアピール。イベント会場で地元高校生が製造した漬物を試食し、高校生たちと談笑する場面もあった。
 同市の富士山本宮浅間大社前で演説した川勝氏は「医師不足解消のために医大誘致などに取り組む必要がある」と強調。富士山の世界文化遺産登録の重要性も指摘し、「静岡県を日本の顔にしていこう」と訴えた。同党の田村謙治衆院議員(比例東海)は「知事選は政権交代をかけた総選挙の前哨戦」と述べた。
 共産党公認で同党県委員会常任委員の平野定義氏(59)は地元、掛川市内の大型スーパー前で共産党市議らと街頭演説し、「暮らしを守りたい、政治を変えてほしいという県民の願いに応えたい。雇用を守れ、と県民の立場で大企業にモノを言えるのは私たちの党だけ」と訴えた。終了後、支持者へのあいさつ回りを行った。
 民主党を離党した元参院議員の海野徹氏(60)は沼津、三島市で、ミニ集会への出席や中小企業回りをこなす「普段通りの活動」で、地域住民や従業員に訴えた。午前中は沼津市内で、人材派遣会社の社員集会に招かれ、個人県民税10%減税などのマニフェストを説明。「県は国や政党の従属物ではない。政党が後ろにいる候補者では県政の改革はできない」と述べ、「純粋無所属」「県民主義」を強調した。
 午後は三島市中心部で開かれた支援者らの会合に顔を出し、結束を呼び掛けた。海野氏は「話を聞きに来た人にできるだけ支援者になってもらい、支持拡大の運動量を増大させていきたい」と力を込めた。

 坂本氏がマニフェスト発表
 子育て、医療など重点
 知事選(18日告示、7月5日投票)に出馬表明している自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)は13日、静岡市内で記者会見し、マニフェスト(公約)を発表した。
 スローガンは「しあわせしずおか県民党!」で、「未来を担う人づくり」「支えあう社会づくり」「勢いのある産業づくり」「安心・安全な社会基盤づくり」「無駄ゼロの行政」が政策の5本柱。
 具体的には、子育て支援の充実▽周産期母子医療・小児医療の充実▽女性が働きやすい環境整備▽若者の就職支援の充実▽「茶業王国・静岡」の復権▽ゼロベースに立った行政の見直しーなどを挙げた。
 坂本氏は二人一人が大切にされる社会を実現するための政策。医療、福祉、子育て支援という日常生活を支える豊かさを県民に提供することが必要」とした。併せて、知事退職金ゼロの方針を示し、「知事報酬は第三者に評価してもらう」と述べた。
(静新平成21年6月14日(日)朝刊)

 民主・小沢代表代行:一本化なお努力
 民主党の小沢一郎代表代行は13日、7月5日投開票の知事選に関し、民主党系候補の一本化に努力する考えをあらためて強調した。愛媛県西予市で記者団の質問に答えた。
 小沢氏は、14日投開票の千葉市長選で民主党系候補が当選すれば名古屋、さいたま両市長選に続いて3連勝となると指摘。「自民党は総選挙前の静岡で全力でやってくる。こちらが2人立っていて勝てるわけがない。最後まで努力したい」と述べた。
 小沢氏は、党本部として推薦候補を決定するかどうかについて「県連の意向は尊重するが、県連の人たちも大所高所で考えてもらわないと困る」と述べるにとどめた。
(静新平成21年6月14日(日)朝刊)

2009年6月13日土曜日

「幸福の科学」衆議院選へ政党立ち上げ

 幸福実現党が候補擁立 次期衆院選(静岡県関係)
 宗教法人「幸福の科学」を支持母体とする政治団体「幸福実現党」は12日、県庁で記者会見し、次期衆院選で小選挙区静岡1~8区と比例代表東海ブロックに計9人を公認候補として擁立すると発表した。
 静岡1区は幸福の科学静岡支部長の中野雄太氏(35)、2区は同静岡西支部長の浜口亘弘氏(41)、3区は同職員の江頭俊満氏(46)、4区は同静岡清水支部長の神沢一正氏(47)、5区は同富士支部長の堀慎太郎氏(34)、6区は同沼津支部長の加藤恵三氏(54)、7区は同中部正心館チーフの竹内隆文氏(51)、8区は同浜松支部長の小西高靖氏(54)、比例東海は同静岡本部長の椿原慎一氏(47)。
 椿原氏は「消費税と相続税を全廃し、北朝鮮のミサイルから日本を守り憲法9条を改正する」と語った。
(静新平成21年6月13日(土)朝刊)


「幸福の科学」衆議院選へ政党立ち上げ
 警戒、懸念、静観…
 宗教と政治論議再燃か
 宗教団体「幸福の科学」が次期衆院選に向け、立ち上げた「幸福実現党」が関係者の注目を集めている。主要政党は「国政に影響はない」との見方で一致しているが、正面から宗教を掲げた戦いに政治とのかかわり方をめぐる論議が再燃しそうだ。既存の宗教団体に受け止め方を聞いた。
 「うちの脱会者がいるからうちをまねている部分がある。公明党が出馬する小選挙区を中心に『宗教戦争』と位置づけられないよう気を付けないといけない」。公明党の支持母体である創価学会関係者は、幸福の科学に元創価学会員がいることを指摘した上で、こう語る。創価学会広報部は「特にコメントすることはない」と冷静な対応だが、幸福実現党の動きをきっかけに「宗教と政治」の問題が蒸し返されることに警戒感はあるようだ。
 政党にとらわれず衆参両院の国会議員を支援する立正佼成会関係者は「実態を把握できていない」とする一方、「実際、本当に立候補してくるかどうかも分からない」と幸福の科学の宣伝の一環の可能性を指摘した。
 真如苑広報課は「宗旨を良く存じ上げないので、お答えする立場にない」と回答。仏所護念会総務部も「コメントはありません」。かつて積極的に支援活動を行った生長の家広報部は「現在、政治活動を一切行っておりませんので、コメントは差し控えさせていただく」とするにとどめた。
 当の幸福実現党。広報局は共同通信に対するコメントで、政教分離について「宗教団体が政治活動をすることを排除している趣旨ではない」と強調。「幸福実現党は、日本初の本格的宗教政党」とする一方、「開かれた国民政党なので特定の宗教の排斥や擁護をするつもりはない」とした。
 立正佼成会、PL教団など、幕末から明治以降に成立した新宗教教団で構成する新日本宗教団体連合会(新宗連)によると、5月末、幸福の科学側から、「幸福実現党は幸福の科学だけでなく、各宗教団体との連携を目指している」との説明があり、「まずは宗教対話に乗っていただきたい」と回答したという。
 宗教と社会のかかわりに詳しい弓山達也大正大教授は「幸福の科学は以前から社会問題に対して発言してきた。政界進出はその当然の帰結だろう。宗教が社会に働きかけることは、社会貢献とも言えるが、受け止める社会は拒絶感が強い。宗教と社会との成熟した関係を問うていくことが望まれる」としている。
(静新平成21年6月8日夕刊)

2009年6月12日金曜日

静岡県知事選情報6月12日

民主 候補一本化は困難
 小沢代表代行が認識
 民主党の小沢一郎代表代行は11日、静岡県知事選で民主党県連が前静岡文化芸術大学長の擁立を決め、同党を離党した元参院議員も出馬表明していることに関し、一本化は難しいとの認識を示した。
 小沢氏は「何とか一本化したいと努力してきたが、両者とも高いレベルに立っての判断をしてくれない。現時点では両陣営それぞれでやってもらう」と表明。同時に「一本化すれば必ず勝てる。これからも機会があれば申し上げたい」と調整を続ける意向を強調した。
 党本部として推薦候補を決定するかどうかは「分からない。どっちに(推薦を)出しても勝たなければしょうがない」と述べるにとどめた。高知県仁淀川町で記者団に答えた。
 鳩山由紀夫代表も記者団に「本人たちは出馬の意欲満々で一本化調整は難しい。県連と相談し、党本部が最終的に結論を出す」と述べた。
(静新平成21年6月12日(金)朝刊)

 民主、世論調査を中止
 知事選で、民主党県連が党本部に上申している前静岡文化芸術大学長川勝平太氏(60)の推薦について、同党は11日、推薦決定の参考とするため今週末にも実施する予定だった世論調査の中止を決めた。小沢一郎代表代行が目指していた、川勝氏と同党を離党した元参院議員海野徹氏(60)との間での候補者一本化が、事実上、不調に終わったことが影響したとみられる。


 坂本氏への支援要請自民県連
 自民党県連会長の斉藤斗志二衆院議員(東海比例)は11日に党本部で開かれた東海ブロック両院議員会で、知事選(18日告示、7月5日投票)について、党推薦の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=への支援を要請した。
 席上、県連副会長の上川陽子衆院議員(静岡1区)が党推薦決定を受けて「党全体として大きな力をいただいている。(陣営が)一つになりつつある状況で、(知事選の勝利を)次の衆院選につなげていきたい」と述べた。
 会合には本県以外に愛知、三重、岐阜の衆参両院議員が出席した。他県議員からは、大阪府知事選などを例に「自民党は裏方に徹し、県民から広く支援を受けるべきだ」との意見が出た。これを受けて斉藤氏は「(静岡県の)外からも声をかけてほしい」と求めた。
(静新平成21年6月12日(金)朝刊)

 県商工政治連盟も推薦
 県商工政治連盟(加藤寛治会長)は11日、知事選に立候補予定の坂本由紀子氏の推薦を決めた。
 静岡市内で同日開かれた支部長会議で、商工会活動と中小企業振興、地域活性化への取り組みから最適候補者として全会一致した。加藤会長が坂本氏に推薦状を手渡した。
(静新平成21年6月12日(金)朝刊)


4陣営での戦い固まる
「構図づくり」綱引き
  坂本氏 "県民党"を前面
  川勝氏 自民と全面対決
 海野氏「脱政党」鮮明に
 平野氏 党勢拡大を狙う
 知事選(18日告示、7月5日投票)は11日、出馬を検討していた元関東農政局職員の男性(63)=菊川市=が出馬を断念し、自民党の坂本由紀子参院議員(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)、海野徹元参院議員(60)、共産の平野定義氏(59)の新人4氏による選挙戦が固まった。坂本氏陣営は「県民党」を掲げ、民主党県連が支援する川勝氏陣営は総選挙の前哨戦として自民党と全面対決の姿勢。一方、海野氏陣営は「政党対個人」を対立軸に据える。各陣営は自陣に有利な"選挙戦の構図"づくりに知恵を絞
っている。
 坂本氏陣営は、今週末に女性団体と連携した県内横断のイベントを企画。県民党を掲げた狙いについて坂本氏は「知事選を政局絡みでやるのは非常によくないこと」と強調、民主との対決一辺倒の構図を懸念した。
 坂本氏の選対組織を支える自民県連は、告示に向けて必死に動いている。11日は党本部から古賀誠選対委員長が来静。静岡市で友好団体の総決起大会に参加した後、自民県議団と懇談し「総選挙の前哨戦という思いで頑張ってほしい。党も責任を持って応援する」とげきを飛ばしたという。古賀氏は、浜松市の坂本氏の西部事務所にも足を運んだ。
 知事選の勝利で総選挙に弾みを付けたい川勝氏陣営。「川勝氏が当選すれば、この国の形を変える政権交代に近づく」(民主党県連幹部)とし、知事選を民主、自民対決の構図に持ち込み、政権交代のうねりを起こそうと躍起だ。
 県西部の拠点となる事務所は衆院選の民主新人が浜松市北区に置く事務所内に開設し、知事選と衆院選の相乗効果を狙う。選対西部ブロック責任者を務める藤田寛県議(平成21)は「県政をゼロベースで改革するには、民間人で経済通の川勝氏がふさわしい。衆院選で県内、さらに全国で躍進するためにも、知事選は絶対に負けられない」と力を込める。
 民主の小沢一郎代表代行が求めた川勝氏との候補者一本化を拒否した海野氏の陣営は、「こちらの『純粋無所属』の姿勢は初志貫徹している」と説明、運動を一層活発化させる。自民、民主、共産が候補者を立てたことに対決姿勢を鮮明にし、「政党対個人の戦い」と訴えている。
 地域のミニ集会出席や中小企業を小まめに回る草の根戦略で、無党派層を中心に支持の拡大を図る。さらに知事選を「東・中・西の対決」とも位置付け、「静岡市から初の知事誕生を」と訴える。後援会幹部は「組織力はまねできないが、その分、運動のテンポを上げていくだけ」と鼻息が荒い。
 共産は、知事選を「総選挙の前哨戦」として、党勢拡大と政策浸透を狙う。静岡、浜松、沼津を中心に「1日10カ所以上の街頭演説」(陣営幹部)を行い、候補擁立の遅れを取り戻す。県内全世帯を目標に法定ビラ約80万枚を配布する。
(静新平成21年6月12日(金)朝刊)

比例名簿同列1位に 次期衆院選で要望

 自民東海ブロック議員会
 比例名簿同列1位に 次期衆院選で要望
 自民党は11日、静岡、愛知、三重、岐阜4県選出の衆参国会議員による東海ブロック両院議員会(会長・斉藤斗志二静岡県連会長)を党本部で開き、次期衆院選での重複立候補者に関する比例名簿順位を同列1位にするよう党の古賀誠選対委員長に申し入れることを確認した。
 申し入れは4県連会長の連名で行う方針。比例名簿順位は通常、衆院の解散後、党本部が正式決定する。会合には県選出議員10人のうち7人が出席した。
(静新平成21年6月12日(金)朝刊)

2009年6月11日木曜日

静岡県知事選情報6月11日

3氏が最終討論会 三島 意気込みなど語る
 知事選(18日告示、7月5日投票)の立候補予定者公開討論会(日本青年会議所東海地区静岡ブロック協議会、三島青年会議所など主催)が10日、三島市民文化会館で開かれた。袋井市、静岡市に続く最終の討論会で、自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)、元参院議員の海野徹氏(60)の3氏が初めて冒頭から顔をそろえた。
 県政にかける意気込みを、海野氏は「今までの県政は官僚お任せ政治だった。国に依存しない独自のモデルを示す時期」、坂本氏は「一人一人が大切にされ、豊かさを享受できる県政を目指す。元気で暮らしやすい県にしたい」、川勝氏は「住んでよし、訪れてよしの日本を代表する顔となる県にしたい。地域の自立が不可欠」と述べた。
 環境施策について坂本氏は「環境教育や森づくり、農地保全に力を入れ、環境先進県を目指す」と強調。川勝氏は行財政改革に関し「第三者による事業仕分けを徹底し、二重行政を廃止する」と訴えた。医療福祉施策について海野氏は「子どもの医療費原則無料化と高齢者在宅介護手当を実現したい」とした。

 一本化に応じず「小沢氏に回答」海野氏
 民主党の小沢一郎代表代行が、知事選に立候補を表明している元参院議員の海野徹氏(60)と前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)との候補者一本化に意欲を示している問題で、海野氏は10日、一本化に応じない考えを、小沢氏に伝えたことを明らかにした。
 海野氏によると、同日朝、小沢氏から一本化を受け入れるよう求める電話を受けたが、「自分は民主党員ではなく、民主党の推薦を受けるつもりもない」と回答したという。
 小沢氏はこれまでに、民主党を離党した海野氏と同党県連が推薦する川勝氏の出馬について、「このままだと勝利の可能性が少なくなる。何としても一本化したい」などとしていた。
 同党県連の岡本護幹事長は「県連は一本化を考えていないし、党本部に求めたこともない。海野氏の発言は、事実関係を確認しないとコメントしようがない」と述べた。
 同党は9日の常任幹事会に、川勝氏の推薦を議題として上げなかつた。今週末にも世論調査を実施し、その結果も踏まえて推薦を決めるとみられる。
(静新平成21年6月11日(木)朝刊)

2009年6月10日水曜日

静岡県知事選情報6月10日

 
共産、平野氏を擁立 県知事選
06/10 16:50 (静新webnews)
 共産党県委員会は10日、県庁で会見し、知事選(6月18日告示、7月5日投票)に、常任委員の平野定義氏(59)=掛川市=を公認候補として擁立する、と発表した。
 会見で平野氏は「大企業にモノが言える県政への転換」などを公約に掲げ、「県民が主人公の暮らしと福祉を守る」と決意を述べた。
 平野氏は掛川西高-国立茶業研修所卒。1981年の掛川市議補選、1985年と1993年の掛川市長選に出馬し、いずれも落選した。
 知事選への立候補の表明は、静岡文化芸術大(浜松市)の前学長川勝平太氏(60)、自民党の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=、民主党を離党した海野徹元参院議員(60)=静岡市葵区=を合わせた4氏となり、元関東農政局職員の男性(63)=菊川市=も出馬を検討している。


民主、静岡知事選の推薦先送り…一本化調整急ぐ
 民主党は9日、東京・永田町の党本部で常任幹事会を開いた。この日は、知事選で党県連が要請した前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)への推薦の取り扱いが協議されるとみられていたが、議題には上らなかった。

 同党の小沢代表代行が5日、やはり知事選に無所属で出馬を表明している元同党参院議員の海野徹氏(60)と川勝氏との間で候補者一本化の可能性を探る考えを示しており、水面下での調整の時間を確保するため推薦決定を事実上先送りしたとみられる。

 関係者によると、この日午前の常任幹事会前に、小沢氏は県選出の衆院議員と約10分間会談した。地元の情勢について報告を受け、対応を協議したとみられる。小沢氏も出席した常任幹事会では、出席した藤本祐司参院議員(静岡選挙区)が知事選を巡るこれまでの経緯を説明し、「5日に県連として川勝氏の擁立を発表した。党本部の推薦もお願いしたい」と要請した。

 常任幹事会では、知事選についてはこれ以上の議論はなく散会。小沢氏からは発言はなかったという。

 藤本氏は読売新聞の取材に対し、「もう時間がないので、推薦の取り扱いが議題に上ってもよかったが、党は『もう少し待ってくれ』ということだろう。ほかの2氏に比べ出遅れているのは事実なので、週末にかけて巻き返しに全力を挙げたい」と語った。

 これに関連して小沢氏は9日夕、名古屋市内のホテルで記者会見し、「私どもと同じ流れの中に2人の候補者が立っており、このままだと勝利の可能性は少なくなる。一本化すれば必ず勝てると思っている。何としても一本化したい」と述べ、川勝、海野両氏間の調整を急ぐ考えを強調した。

(2009年6月10日08時32分 読売新聞)




海野氏「静岡知の集積地に」
 川勝氏「お茶で国際競争力」
 坂本氏「在宅介護支援する」


 静岡で公開討論会
 知事選(18日告示、7月5日投票)の立候補予定者公開討論会(日本青年会議所東海地区静岡ブロック協議会、静岡青年会議所など主催)が9日、前日の袋井市に続き、静岡市民文化会館で開かれた。元参院議員の海野徹氏(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)に加え、前日欠席した自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)も終盤に駆け付け、出馬表明した3氏が同討論会で初めて顔をそろえた。
 海野氏は「380万人の県民が主役。私たちの静岡県をつくるため、県民主義、脱官僚で活動したい」と語り、川勝氏は「静岡には場の力がある。教育改革、食と農の改革、行政改革を先頭に立ってやりたい」と強調した。坂本氏は「未来に大きく羽ばたける静岡、暮らす人たちがあらゆる面で安心できる県政にしたい」と力を込めた。
 高齢者政策について、坂本氏は「在宅介護を支援するステーションを地域に整えて専門家を確保し、県内どこでも必要なサービスが受けられるよ一うにしたい」との考えを示した。
 川勝氏は産業振興策について、「静岡茶のブランドカを上げるためにトップセールスをしたい。静岡茶を活用し、国際競争力を付けることが重要」と持論を展開した。
 海野氏は教育施策としてスポーツコミッショナー制度を導入する考えを示すとともに、「静岡を知の集積地にしたい。そのために世界中から10の大学を招き入れたい」と述べた。
 同協議会など主催の公開討論会は10日が最終日で、午後7時から三島市民文化会館で開かれる。
(静新平成21年6月10日(水)朝刊)

 坂本氏の自民党推薦決定
 自民党は9日、知事選(18日告示、7月5日投票)に無所属で立候補する同党所属の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区"の推薦を決めたと発表した。
 知事選にはこれまでに、静岡文化芸術大の前学長川勝平太氏(60)と民主党を離党した海野徹元参院議員(60)も出馬を表明。共産党も独自候補の擁立を目指している。
 川勝氏は民主党に推薦を上申していて、知事選は次期衆院選の前哨戦との見方も強まっている。
(静新平成21年6月10日(水)朝刊)

 公明県本部も上申へ
 公明党県本部(代表・大口善徳衆院議員)は9日、緊急幹事会を開き、知事選で、自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)の推薦を決めた。党本部に上申し、中央幹事会で正式承認する。
 坂本氏から推薦依頼を受け、政策協定を結んだ。政策協定は▽財政健全化への着実な取り組み▽少子・高齢社会に対応した施策の充実▽低炭素社会の実現に向けた環境政策の充実▽陸海空のネットワークを活用した観光振興の推進など12項目。
 阿部時久代表代行は、知事選が「結果的に与党対野党になり、イコール総選挙につながる前哨戦になる。勝つしかない」と強調。自民県連内で別候補擁立の動きがあったことについて、「協議の中で(自民党は)選挙戦を一丸で戦えるのか」という意見があったと説明し、「一本化になったということで推薦依頼が来た。それを信頼した上で対応するしかない」と述べるにとどめた。
(静新平成21年6月10日(水)朝刊)

 書類を事前審査:政見放送申し込みも
 知事選の立候補届け出書類の事前審査と政見放送の申し込みが9日、県庁で行われた。
 立候補を表明している3陣営のうち、海野徹氏(60)と坂本由紀子氏(60)両陣営の関係者が、県選管事務局の担当職員からチェックを受けた。
 川勝平太氏(60)陣営は、政見放送の申し込みだけを済ませ、事前審査は後日行うとしている。
 元関東農政局職員の男性(63)=菊川市=も事前審査と政見放送の申し込みを行った。
(静新平成21年6月10日(水)朝刊)

 「何としても一本化」 知事選で小沢氏
 民主党の小沢一郎代表代行は9日、名古屋市で記者会見し、静岡県知事選で民主党が川勝平太・前静岡文化芸術大学長の擁立を決め、同党を離党した元参院議員の海野徹氏も出馬表明していることに関し「このままだと勝利の可能性が少なくなる。何としても一本化したい」と述べた。
(静新平成21年6月10日(水)朝刊)

2009年6月9日火曜日

静岡県知事選情報6月9日

自民、静岡知事選で参院議員の坂本氏を推薦2009.6.9 16:18(msn産経ニュース)
 自民党は9日の持ち回り選対本部会議で、7月5日投開票の静岡県知事選に関し、参院議員で新人の坂本由紀子氏(60)の推薦を決めた。


公開討論スタート
 川勝氏、海野氏 袋井で熱弁 坂本氏欠席
 知事選(18日告示、7月5日投票)の立候補予定者公開討論会(日本青年会議所東海地区静岡ブロック協議会、袋井青年会議所など主催)が8日、袋井市上山梨の月見の里学遊館で開かれた。
 立候補を表明している3氏のうち、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)と元参院議員の海野徹氏(60)が出席し、市民ら約350人を前に県政の諸課題について熱弁を振るった。自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)は県東部での決起集会と重なったため欠席した。
 初めに川勝氏は「豊かな自然と文化に恵まれた静岡を日本の地域モデルにしたい」、海野氏は「県民に身近な"わたしたちの県政"を取り戻したい」と、それぞれ抱負を語った。
 行財政改革について、海野氏は「知事給与、県職員給与削減、大規模施設の運営見直しなど、大胆な改革を断行する」と力を込め、川勝氏は「天下りを全面的に禁止する。県の事業を徹底的に洗い出し、無駄遣いをなくす」と訴えた。また、川勝氏は教育振興策として「県内の美術館や博物館の無料開放」、海野氏は景気対策として「個人県民税の10%減税」などと持論を展開した。
 欠席した坂本氏は「副知事、参院議員の経験を生かし、よりよい静岡の実現のために全身全霊をかけたい」というメッセージを寄せた。
 公開討論会は9日に静岡市民又化会館、10日には三島市民文化会館で開かれる。海野、川勝両氏は2会場とも出席、坂本氏は9日は途中から、10日は冒頭から出席する予定。いずれも午後7時開会で入場無料。
(静新平成21年6月9日(火)朝刊)


 県市長会長小嶋静岡市長
医師確保など3施策:立候補予定者に要望へ
 知事選(18日告示、7月5日投票)について、静岡市の小嶋善吉市長は8日の定例会見で、立候補予定者に対して県市長会として意見書を12日に提出すると発表した。
 意見書で要望する政策は、乳幼児医療費助成制度の抜本的見直し▽医師確保対策▽建設事業等における市負担金の廃止の3点。会長の小嶋市長と副会長を務める鈴木康友浜松市長、大橋俊二裾野市長が各候補者の事務所を訪ね、直接手渡す。
 小嶋市長は要望事項について「日ごろから各市長が県に申し上げているが、なかなか実現しなかった」とし、「ちょうど知事が代わる時なので、県内23市長が党派を超え、市政を担う立場から県政への意見を言おうということになった。マニフェストに反映してほしい」と期待を寄せた。
 このほか、国が公表した直轄事業負担金の内訳については、「負担金の割合は平均で総事業費の40%ぐらい。これでは『負担金』ではなく『共同事業』になる」と批判。「市町に負担を求めるなら10~20%が妥当。負担率が少し高すぎるのではないか」とした。
(静新平成21年6月9日(火)朝刊)

 連合静岡が川勝氏推薦:県民社協会も
 連合静岡は8日、執行委員会を開き、知事選で前静岡文化芸術大学長川勝平太氏(60)の推薦を決めた。連合本部と連合東海ブロックにも推薦を申請する。
 吉岡秀規会長は委員会終了後に会見し、「川勝氏の理念、哲学は素晴らしく、静岡県を全国にアピールできる知事になる」と強調した。民主党の小沢一郎代表代行が5日に、川勝氏と民主党を離党した海野徹元参院議員(60)との間で候補者一本化に努力する考えを示したことについては、「現時点で小沢さんから何も言われていない。海野氏も出馬する(知事選の)構図を考えている」と述べた。
 同日は旧民社党系の地方議員でつくる県民社協会(会長・高田泰久県議)も川勝氏の推薦を決定したと発表した。民主系と連合静岡推薦の国会議員、地方議員による関係議員団会議も静岡市内であり、川勝氏の支援体制を確認した。
(静新平成21年6月9日(火)朝刊)

 浜松商議所は「中立」
 浜松商工会議所(商工連盟浜松地区)は8日までに、知事選について、特定の候補を推薦せず、「中立」の立場で臨む方針を決めた。
 御室健一郎会頭は静岡新聞社の取材に対し、「会員企業それぞれの考え、立場がある。全体として一人の候補を支援することは実情にそぐわない」と説明した。また、浜松商議所として特定の候補を支援しない方針を同じ県西部の磐田、袋井、掛川の各商工会議所に伝えたという。
 知事選をめぐる商工団体の動きでは、県東部の7商工会議所が5月に足並みをそろえて自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)に出馬要請したなどの経緯がある。知事選には、このほか元参院議員の海野徹氏(60)、前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)が出馬の準備を進めている。
(静新平成21年6月9日(火)朝刊)

沼津市議会:議長山崎篤氏・副議長井口哲男氏

 市議会6月定例会始まる
 議長に山崎篤議員
 市議会六月定例会は八日開会。諸般の報告、全国市議会議長会による勤続十年議員への永年勤続議員表彰伝達、沼津市議会からの感謝状贈呈決定などがあり、休憩の後に開かれた本会議で杉山功一議長の議長辞職願いを受け議長選に入った。
 二年交代が慣例となっている議長、一年交代の副議長の改選期に伴うもので、休憩を挟んで開かれた午後の本会議で山崎篤議員(市民クラブ、五期)を議長に選出した。
 議長選には山崎篤議員のほか、大場豊重(未来の風、三期)、山崎勝子(共産党市議団、同)の二議員が立候補。投票の結果、二十六票を得た山崎篤議員が当選した。同議員は二度目の議長就任。四年前にも議長職に就いたが、この時は在職十七日間で辞職している。
 この後、伊藤正彦副議長が副議長の辞職願いを提出し副議長選に入った。なお、永年勤続表彰議員は、山崎勝子、浅原和美(志政会)、和久田光一(市民クラブ)、大場豊重、伊藤正彦(自民党NUMAZU)、井口哲男(同)、曳田卓(自由クラブ〉の七議員。
(沼朝平成21年6月9日号)

沼津市議会:議長山崎氏・副議長井口氏
 沼津市議会は8日、6月定例会を開会し、議長に山崎篤氏(61)=市民クラブ=、副議長に井口哲男氏(49)=自民党NUMAZU=を選出した。
 山崎篤氏(やまざき・あつし)会社員、元議長、元民生病院委員長、5期、東熊堂
 井口哲男氏(いぐち・てつお)会社社長、元特別会計企業会計予算決算委員会副委員長、3期、大塚
(静新平成21年6月9日朝刊)

2009年6月8日月曜日

次期衆院選静岡5区6区予想情報

5区(2人)05民03民
 細野、斉藤3度目の激突
 斉藤斗志二64元防衛長官自津現=東海比例
 細野豪志37政調副会長民現
 過去2度と同じ、民主細野と自民斉藤が激突する。
 細野は一時、7月選挙も想定し臨戦態勢を敷いたが、再び準備態勢に移行。小集会などで着実に浸透を図る。政権交代への追い風、予算委での活躍など中央で増す存在感の一方、地元入りの減少が悩み。保守、女性層など広い支持層が知事選で揺さぶられる不安も残るが、選対幹部は「富士市で勝利と当選、政権交代を」と力を込める。
 連続比例復活の苦杯をなめた斉藤は年始から地元富士市で街頭リレー集会を開催。3月のフォーラムに小渕優子少子化担当相を招き若者へ浸透を狙う一方、政策本出版、三島後援会の結成と動きを活発化させる。党への逆風と組織の高齢化、軟化へ危機感は強く、選対幹部は「党県連会長として担う知事選をばねに引き締めを」と意気込む。

 6区(2人)05民03民
 自・民現職一騎打ち
 倉田雅年69総務副大臣自津現=東海比例
 渡辺周47党副幹事長民現
 民主渡辺、自民倉田の戦いが続く。
 渡辺陣営は地盤の沼津市のほか、事務所を「下田や伊東、伊豆市などにも遅くとも7月後半」(後援会幹部)には設置する考え。沼津市に次ぐ票田で、前回選で倉田を下回った伊東市は5月実施の市長選にも乗って、てこ入れ。選挙後も秘書らが東海岸での支援拡大を狙う。沼津地区では駅前や大型商業施設などでのつじ立ちを続ける。
 倉田陣営は当面、知事選を絡めた活動を進める。知事候補に東部出身の坂本由紀子参院議員の推薦を決めた第6選挙区支部の選対会議で、倉田は「知事選が前哨戦となりそうだ」と県議ら自民党関係者に支持を強く訴えた。市長選で民主陣営が力を入れた伊東市内は、旧来からの保守人脈を生かし、再度の組織固めに力を注ぐ。
(静新平成21年6月8日(月)朝刊)

静岡県知事選情報6月8日

自・民の思惑:下
 民主「衆院選の前哨戦」
 政権交代の風に活路
 JR静岡駅近くのオフィスビル駐車場で7日、知事選出馬を5日に表明したばかりの前静岡文化芸術大学長川勝平太氏(60)の陣営による事務所開きが行われた。
 出席した民主党県連、県議会の民主系会派平成21と民主党・無所属クラブ、連合静岡の関係者を前に、選対本部長に就任した同党の藤本祐司参院議員(静岡選挙区)は「今回の知事選は絶対に負けられない。来るべき総選挙に向け、民主党飛躍の第一歩に位置付けたい」と強調した。
 川勝氏擁立に際し、民主県連などのほか、自民党の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=に距離を置く自民県議数人も参加して「夢あるしずおか創造会議」を5月中旬に発足。川勝氏に「超党派」で出馬を要請した。
 しかし、川勝氏が直後の記者会見で出馬を否定。会議に参加した県議を自民県連が処分したことなどから、自民党県議は事実上創造会議を離脱。擁立作業は民主側の手で進められた。
 「あくまでも川勝さんを応援する仲間は超党派」。川勝氏の出馬会見で、民主県連の榛葉賀津也会長はこう語った。知事選告示まで2週間を切り、陣営内には「衆院選の前哨戦として民主対自民の構図を前面に出し、政権交代に向けた流れの波に乗るしか勝ち目はない」(平成21県議)との意見が根強い。
 川勝氏の陣営が民・自対決の構図に持ち込みたいもう一つの理由に、民主党を離党した元参院議員海野徹氏(60)の存在がある。
 民主県連などは4月ごろから、自民県連との相乗りを模索して民間人の擁立に動いた。しかし、自民内に「坂本氏擁立」の動きが勢いを増していたこともあり、5月初旬に頓挫。民主県連はその後、榛葉会長擁立の方針を固めたが、党本部が政権交代を目前にしての国会議員のくら替えに難色を示したため断念。候補者擁立は混迷を極めた。
 一方、海野氏は石川嘉延知事が辞職表明する前の2月に出馬を表明。自民や民主の候補者決定の遅れをよそに、地道にあいさつ回りや集会、資金パーティーなどをこなし、着実に支持拡大を図ってきた。一部の民主党支持者が民主県連に、海野氏支持を求めて要請文を出す動きもあった。
 川勝氏陣営の選対幹部は「民主と自民の対決の構図が強まれば、海野氏は(選挙戦の焦点から)はじき出される」と指摘する。自民県連幹部も「民主側が自民対民主の争いにして、海野氏の存在を埋没させたいという戦略なのは分かっている」と警戒感を強める。
 超党派での擁立を模索した県西部の有力企業経営者は自民、民主の候補者選びについて、「だらしない政治家が、380万人県民の知事という大事な候補者選びを無責任に先延ばししているうちに、中央政党のエゴが地方に持ち込まれてしまった」と厳しく批判し、距離を置く。
 民主党の小沢一郎代表代行は5日、熊本県内で川勝氏と海野氏の一本化に努力する考えを示した。7日には、小沢氏と海野氏が東京都内で会談したとの情報も流れたが、海野氏は「会っていない」と否定。出馬する考えに変わりのないことを強調した。
(静新平成21年6月8日「自・民の思惑」)

2009年6月7日日曜日

候補擁立まで関係者どう動いた検証

候補擁立まで関係者どう動いた検証中
自民最後に出馬要請、坂本氏と溝

 自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)はかなり早い段階から出馬が取りざたされていた。
 3月25日に「石川知事辞職へ」の報道が流れると、坂本氏は周辺に「『(石川氏は)やっぱり出る』という話が進んでいたのが、先週辺りから急に空気が変わった。党県連幹部も大あわてで、後任の調整なんて全然やっていない」と語った。
 自身の身の振り方については口にしていないが、坂本氏が石川氏の動きに注意を払っていたのは間違いない。石川氏の進退について確たる情報がつかめないうちは動きようがないこと、国会での仕事があることなどを考慮して、表だった発言や行動を控えていたとみられる。
 民主党側との相乗りを目指す党県連幹部の動きが続く中、大型連休中の5月2日に転機が訪れた。県東部の9市10町の首長が三島市内に集まり、坂本氏に出馬を要請することを決めた。自分たちと同じ東部出身の坂本氏への期待とともに、坂本氏を担ぎ出して選挙の流れをつくる狙いがあった。
 現職の自民党参院議員に出馬を求めることは、自民、民主の相乗りを拒否することに等しい。以後、坂本氏に対し様々な団体からの出馬要請が相次ぎ、坂本氏もその度に出馬への意欲を語る一方、民間人を軸にした県連の候補者選定作業はしぼみ、「坂本氏擁立」の流れが強まった。
 だが、同じ組織内にありながら、坂本氏の最終的な意向を県連執行部はなかなか確認できず、どのような選挙態勢を組むのかが決まらない「中ぶらりん」(中谷多加二・県連幹事長=当時)の状態が続いた。結局、5月17日の県連総務会などで県連の方から坂本氏に出馬を要請する形にしたが、要請された坂本氏は終了後、記者団に「最後に要請してきた団体(自民党県連)になぜ最初に(諾否を)回答する必要があるのか」と語り、県連との間に溝ができていることをうかがわせた。
 坂本氏の反応について、周辺は「自分が出たいと思っているのに、ほかの人の擁立を目指した県連幹部への不信感があった」と解説する。溝は5月20日に一気に表面化し、県連幹事長として坂本氏に出馬要請した中谷氏を含む自民県連所属の県議5人が、民主党県連や連合静岡の代表らと一緒に、超党派で川勝平太氏の擁立を目指す「夢あるしずおか創造会議」発足の記者会見に出席した。
 この時は県連が5人を文書注意処分として動きは下火になり、県連は結束して選挙戦に臨む方針を確認したが、火種は残った格好だ。
 5日午後、国会内で静岡県知事選を巡る自民党の会議があった。「静岡知事選は来るべき衆院選の前哨戦として極めて重要。負けられない」(尾辻秀久・参院議員会長)、「一致結束して戦う。それが(知事選の1週間後の)都議選にも、引き続き行われる衆院選にも大いに影響する」(谷川秀善・参院幹事長)など、近づく衆院選の前哨戦として知事選を位置づけ、必勝態勢で臨まなければならないとの意見が相次いだ。
 「必勝のためお力添えいただけるのは本当に心強い。万全の思いで立ち向かわなくてはならない」。出席した坂本氏はこう決意を語り、拍手に送られて退席した。
(2009年6月7日 読売新聞)

静岡県知事選情報6月7日

自・民の思惑:上
 相乗り崩れ総力戦へ
総選挙控え自民危機感
 「自民党が政権を失ってしまうか、今まで通りなのか。本当にすごい、大事な選挙になってしまった。理解と支援を、強力にお願いしたい」
 袋井市で6日開かれた自民3区支部定期大会。柳沢伯夫衆院議員は知事選をめぐる党の現状をこう説明した。
 民主党県連が推薦する前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)の出馬表明で、自民党の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=、民主党を離党した海野徹元参院議員(60)=静岡市葵区=による3陣営の激戦の構図がほぼ固まった5日。自民党は党本部で、細田博之幹事長らが出席し、坂本氏の支援態勢を検討する戦略会議を開いた。
 「県民党として、一党一派に偏らない選挙を目指す」と出馬の会見で強調した坂本氏の選挙戦略が議論となった。
 「そもそも、県民党って何だ」
 「ポスターに自公推薦の文字が入っていない」
 こんな発言が飛び出した。一首長選に関し、党本部が対策会議を開くのは極めて異例。「静岡県知事選で敗北すれば7月12日の東京都議選、ひいては衆院選に影響する」(党幹部)との危機感の表れだった。会議は、党推薦と党を挙げた坂本氏の支援を固めた。
 坂本氏は、会議後の参院議員会合で深々と頭を下げた。「時間がないので厳しい情勢。心強い支援をいただいて感激の極み」
 自民県連の知事候補選びは、昨年暮れに動き出した。低迷する内閣支持率など党への逆風を感じる中、当初から「民主との激突回避」に流れた。民主県連の側にも「知事選びは政局にすべきでない」との議論があり、水面下で相乗り候補の擁立作業が進んだ。川勝氏の名前も両党関係者の間で浮かんでは消えた。
 だが、いち早く出馬表明した元民主党員の海野氏が後援会活動を活発化させ、「せかされた協議になり、最終合意にも影響した」(自民県議)。相乗り候補の擁立作業は頓挫し、自民の候補は副知事経験のある坂本氏で落ち着いた。自民県連と坂本氏の政策協議はままならず、川勝氏の擁立をめぐり、民主との連携に走った県議の処分問題まで引き起こした。
 3氏の対決構図が固まり、選挙戦を指揮する小楠和男自民県連幹事長は6日、「石川県政の功績は静岡空港を含めた県土発展の基礎固め。そのインフラを緊縮財政の中で生かす戦略、発想、ソフトパワーに坂本さんの能力は一致する」と必勝の構えを語った。
 一方、6日に決起集会を開いた海野氏。自民を離党した渡辺喜美衆院議員を応援弁士に招き「脱官僚、県民主義の政治」を演出。自民、民主両党の知事候補選びについて、「わたしは純粋無所属で県民の立場。向こう(坂本、川勝両氏)は官僚、政党という立場の構図だ」と断じた。

 有力3氏が争う見通しとなった知事選(18日告示、7月5日投票)。自民、民主両党県連の候補者選びは、政策より「勝てる候補探し」に奔走。総選挙前の激突回避など思惑が交錯して時間だけが経過し、短期決戦となった。
(静新平成21年6月7日「自・民の思惑」)



転機:’09知事選 自・民対決 擁立劇、二転三転 /静岡
 石川嘉延知事の辞職に伴う知事選(18日告示、7月5日投開票)に、自民党参院議員の坂本由紀子氏(60)、静岡文化芸術大の前学長の川勝平太氏(60)、元民主党参院議員の海野徹氏(60)が立候補に名乗りを上げた。石川知事の辞職表明から2カ月余り。8月以降に実施の見方が強まる次期衆院選の前哨戦の構図に落ち着くまでの動きを検証した。【松久英子、浜中慎哉、望月和美】

 ◇密室批判、相乗り頓挫
 「知事選に出馬していただけませんか」

 5月2日、県選出の2人の衆院議員が、県出身のシンクタンク理事長(62)に、こう訴えていた。衆院議員の1人は自民党の柳沢伯夫氏。もう1人は民主党の渡辺周氏。口説き文句は「相乗りでの支援」だった。

 年明けとともに、両党は民間人を念頭に「ポスト石川」を探り始めた。官僚出身の石川知事の任期は7月末まで。5選に意欲を示していたが、石川県政を支えてきた両党とも世論の「多選批判」に懸念を深めていた。

 当初は独自候補の擁立を目指した両党県連だが、衆院選を控え、知事選での全面対決を避けたいムードが強まる。県議にも「オール与党県政」を維持したい思惑があった。柳沢、渡辺両氏がそろって理事長に出馬を打診したのはこうした底流があったからだ。

 ところが流れが一変する。5月6日、自民党県連の会合で柳沢氏らが提起した理事長の相乗り擁立論に反発が続出。柳沢氏は「この議論をサスペンド(延期)させてほしい」と発言。相乗りは頓挫した。県連幹部は誤算にうめいた。「密室で話を進めた執行部への不満が噴出した」

 ◇内部対立、両党混迷
 相乗りの候補者選びが進んでいた5月3日、県東部の首長19人が三島市内に集まった。「東部から知事を出したい。そのタイミングを図っていた」(参加者の一人)。“血判状”まで用意していたという会合では全員一致で坂本氏支援を決め、出馬も要請した。絶妙の一撃に、これまで坂本氏に難色を示していた県連主導の流れが変わり、一気に「坂本氏擁立」に傾いた。

 対する民主党は坂本氏と知名度で対抗できる候補者として、榛葉賀津也参院議員(42)が浮上。榛葉氏も党幹部に直訴し意欲を見せた。しかし、県西部財界の有力支援者らが難色を示したため勢いはしぼみ、党本部に判断を預ける形に。18日、参院からのくら替えに否定的な小沢一郎代表代行の「駄目だ」との一言で、榛葉氏の芽はなくなった。

 一方、自民も坂本氏がなかなか出馬表明しないため、支援を正式決定する総務会を延期する事態に。19日の県連大会で事実上、出馬を明らかにしたが、その態度に反発する一部の県議が民主党県連に声をかけ「夢あるしずおか創造会議」を旗揚げした。

 「坂本だけは出させない」。厳しい顔で言い切った県議は、いったんは相乗り候補だった川勝氏に接触した。混迷する両党。ベテラン県議の一人はこう表現した。「史上最悪の事態だ」

 ◇一本化へ残る火種
 川勝氏の真意をはかりかねていた民主党県連が「出馬の意欲はある」と踏んだのは「5月21日の出来事だった」(幹部)。坂本氏の後援会幹部で静岡文化芸術大関係者が学長室を訪れ、川勝氏に真意をただし、川勝氏が憤然と反発したとの話が広がったからだ。

 民主党県連幹部は「半ばあきらめていたが、坂本氏サイドの動きに救われた」という。出馬を抑えようと坂本氏サイドが動いたことが川勝氏の背中を押したと見立てた。

 しかし川勝氏はこのあとも「出馬の意思はない」などとの発言を繰り返す。これに「創造会議」旗揚げの中心だった一部の自民党県議が反発。川勝氏が出馬を打ち消す発言を続けたため、相次いで会議を離脱した。

 一方、川勝氏自身は記者団に対する出馬否定発言と裏腹に、5月30日、東京都内で民主党の小沢一郎代表代行と会談。民主党県連も「間違いなく出馬する」(幹部)との手応えをつかんだ。

 結局、5日に出馬表明した川勝氏だが、民主党には懸念がある。支持層が重なる元民主党参院議員の海野氏の存在だ。海野氏は6日、静岡市葵区で数百人を集めた決起集会で「候補者を一本化するなら私だ」とけん制。火種は消えていない。
(平成21年6月7日毎日新聞webnews)

2009年6月6日土曜日

静岡県知事選情報6月6日

静岡県知事選
川勝氏出馬表明:坂本氏・海野氏と3氏対決。

静新webnews

沼津市10日からポスター掲示板設置
 石川嘉延知事の辞職に伴う県知事選は、十八日告示、七月五日の投・開票が予定されている。これに伴い、各選挙管理委員会が行うボスター掲示場の設置が十日に始まる。
 沼津市選管では、三百九十八カ所に設置の予定で、作業は十二日まで行われる。作業時間は午前八時から午後六時。
(沼朝平成21年6月6日「知事選情報」)

 沼津市原地区で海野さんと語る会
 ふれっしゅ沼津は、県知事選に立候補を表明している海野徹氏を招き、「海野さんと語る会」を、あす七日午後一時から原地区センター二階会議室で開き、選挙に臨む考えを聞く。
(沼朝平成21年6月6日「知事選情報」)

2009年6月5日金曜日

静岡県知事選情報6月5日

知事選に川勝氏出馬 民主推薦で与野党対決に
06/05 17:53(静新webnews)
 前静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)が5日、静岡市で記者会見し、7月5日投開票の静岡県知事選に無所属で立候補すると正式に表明した。近く民主党が推薦を決める。
 同知事選には、自民党の坂本由紀子参院議員(60)が出馬表明しており、自民、公明両党が推薦する見通し。川勝氏の出馬で知事選は与野党対決の構図となり、次期衆院選の前哨戦としても注目されそうだ。
 川勝氏は会見で「県の外郭団体の天下りをチェックするなど行政組織を見直したい」と述べた。
 川勝氏は京都府出身。専門は経済学で、国際日本文化研究センター教授などを経て、2007年4月に静岡文化芸術大学長に就任。5日午前の同大理事会で辞表を提出、受理された。
 知事選には民主党を離党した海野徹元参院議員(60)が出馬表明しており、共産党も独自候補を検討している。

川勝平太氏が知事選への出馬表明
06/05 16:53(静新webnews)
 民主党県連などが知事選(18日告示、7月5日投票)出馬を要請している静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏(60)が5日午後、静岡市内で会見し、立候補を表明した。
 川勝氏は会見に先立って開かれた大学の理事会で、「進みたい道がある」などとして理事の辞表を提出し、受理された。
 知事選をめぐっては、川勝氏のほか、民主党元参議院議員の海野徹氏(60)、自民党参議院議員の坂本由紀子氏(60)も立候補を表明している。

斉藤斗志二のちょとまってください

● 斉藤斗志二の(ちょっと待って下さい)
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富士山静岡空港が開港しました
         -思えば23年の時が経ちました-

                     衆議院議員 斉藤 斗志二

 6月4日に、富士山静岡空港が開港しました。1986年に、私の叔父である斉藤滋与史静岡県知事が県議会で空港の建設を表明してから、実に23年もの長い時が経ちました。
 この間、用地買収の遅れや、市民団体の反対などで、開港が幾度も延期されてきました。さらに、昨年には、航空法の高さ制限を超える立木の存在が表面化し、石川県知事の辞職と引き換えに立木の撤去が行われるという事態が生じるなど、最後まで苦しんだ末での開港でした。
 当初は、国内3路線(札幌、福岡、那覇)、海外2路線(韓国仁川、中国上海)の定期便就航でスタートし、7月23日から新たに国内3路線(小松、熊本、鹿児島)が加わり、計8路線となります。
 「富士山空港」と愛称が付けられたように、牧之原市と島田市をまたぐ丘陵地に建設された空港からは、離着陸時に富士山を眺望できます。また、ターミナルビルのエスカレーターの右手はガラス張りで、上がった先に富士山が見えるように設計されています。富士山に向けて上昇するような、旅の高揚感を演出しているそうです。富士山は静岡県の象徴であり、日本人の心の山であり、特別の存在です。
 富士山静岡空港の開港を契機に、様々な土地から色々な方々が静岡県を訪れ、富士山をはじめとする自然のすばらしさを満喫していただきたいと願います。加えて、ビジネス活動や文化・スポーツ活動も促進され、経済の活性化が図られることを期待しています。
 なお、富士山静岡空港は、国内で開港される最後の飛行場となります。このため、成功させることが非常に重要であり、あまり短期的に成果を求めるのではなく、5年から10年の中長期の視点で捉える事が大切と考えます。成功のためには、海外のハブ空港との連携が重要になると思います。

2009年6月4日木曜日

静岡県知事選情報6月4日

 川勝氏の知事選
擁立再考を要請 民主党有志が県連へ
 知事選(18日告示、7月5日投票)で、民主党県連などが静岡文化芸術大の川勝平太学長(60)の擁立に動いていることについて、県内の一部の民主党員・サポーター有志が3日、県連などに再考を求める要請文を送ったと発表した。
 要請文は、▽既に元民主党参院議員の海野徹氏(60)が出馬表明している中、独自候補擁立は民主党支持者の分裂を招く▽県連の候補者選びが二転三転し、出馬を要請している川勝氏に対して失礼ーなどとして、擁立断念や候補者の一本化の検討を求めている。
(静新平成21年6月4日(木)朝刊)

栗原市長と語る会(愛鷹地区)

愛鷹地区きらめきミーティングで市長
 旧愛鷹小講堂保存したい意向も
 不法投棄に雇用対策で
 道路整備、治水に課題
 愛鷹地区での市長と語る「地域を語る沼津きらめきミーティング」が二日夜、愛鷹公民館で開かれ、地元からは自治会役員約七十人、市側から栗原裕康市長はじめ市職員三十人が出席した。同地区のテーマ「家庭ゴミ・産業廃棄物の不法投棄」「愛鷹のまちづくり」「愛鷹公民館旧館の跡地利用」について栗原市長ら市当局の考えを聞いた後、意見交換した。
 勝亦芳紀・愛鷹地区連合自治会長のあいさつに続き、市長が沼津のまちづくりの基本姿勢について語る中、「適度に都会で、適度に田舎で、東京に近く、気候温暖」という特長を生かした環境都市づくりを希望した。
 生活ゴミ・産業廃棄物の不法投棄市長は、不法投棄防止のためのパトロール強化、不法投棄を助長しないための不法投棄物の撤去回収が必要だとし、国が補助金を出す失業者雇用対策を利用し、不法投棄ゴミのパトロール・回収と市内清掃事業を検討していることを示した。
 室伏孝修・生活環境部長は、愛鷹地区のみならず市内全域の山間部・道路・河川・海岸などへの不法投棄物の監視、回収、清掃を集中的に、雇用対策として実施するため、ごみ対策推進課や河川課、水産海浜課、維持管理課、道路建設課など関係各課で協議する、とした。
 愛鷹山の林道や農道などへの不法投棄ゴミは月二トン以上。ゴミを回収するだけでなく、捨てられやすい市街化調整区域の基盤整備を求めた質問者に対して土屋一成・建設部長は、市街化調整区域は整備優先順位が低いことを説明。
 次の発言者は、ゴミを捨てるのは大人だとし、「子どもは小さい時からゴミを捨ててはいけないことを教わっているので、ゴミを捨てないよう親に言える学校教育を行ってほしい」と要望した。
 愛鷹のまちづくり 市長は、青野八石など同地区に常襲浸水地帯があることについて「申し訳ない」と謝罪。沼川の排水は「新放水路を建設するしかない」としたが、計画されているトンネル方式は「短期間で施工しなければならないが、予算がない」とした上で、完成までの問、遊水地・貯水池を造るなどして対応することを示した。
 市立病院東側の市街化調整区域について市長は、「市としては流通の拠点にしたいと考えるが、地権者は商業施設を希望している」とし、富士市と清水町の大型商業施設に客を奪われている現状を示し、地権者の考えに理解を示した。
 放水路建設について土屋建設部長は「資金がネック」だとし、対応策として高橋川支流・池田川の改修や、排水機場の建設、暫定貯水池の整備、上流部への調整池建設などを挙げた。
 また、金岡・浮島線重点街路(通称・根方バイパス)整備事業について同部長は、普通の道路建設に比べて根方バイパスは地盤が軟弱なため五-七倍の予算が掛かるとした上で、「工法の見直しを考慮中」だとした。
 質問に立った柳沢住民は、高橋川からのオーバーフローを防ぐためには早目の川底浚渫(しゆんせつ)が必要だとし、青野の住民は、浸水後の消毒に必要な市からの消毒剤提供がスムーズにいかなかったとし、上流部にある既存砂防ダムの浚渫を要望した。
 公民館旧館の跡地利用
 ミーティング開会前に初めて旧館(旧愛鷹小講堂)を見学したという市長は、「懐かしい建物で残したいほど。皆さんが愛着を持っていることがよく分かった」とし、保存を含めて今後検討する考えを示した。
 村上益男・教育次長は現在、市内公共施設の耐震化は国の規準よりも厳しくして実施していることを説明した上で、「(旧館の)取り壊しを決めたわけではない」としながらも、「地区センターがない他地区とのバランスを考えて進めなければならない」とした。
 一通りの質疑応答終了後に発言を求めた男性は「国、県、沼津市も同様、道路改修を小刻みに進めているが、一気にやらないと効果が出ない」とし、諌早湾の干拓事業を例に挙げ、「農地を増やすためにやったが、出来た時は必要なくなった。鉄道高架もしかり。案が出た時に完成していれば効果があったが、少子化を迎える今、造る意味がない」と主張。
 これに対して市長が「民主主義とは、いろいろな皆さんの意見を調整しなければならない、ということで事業が遅れる」と答えたのに対し、発言者は「見直したらいい。やるなら早くやるべきだ」としたが、市長は「批判ばかりでなく、褒めることもしてほしい」と理解を求めた。
(沼朝平成21年6月4日(木)号)

2009年6月3日水曜日

静岡県知事選情報6月2日

 海野氏がマニフェスト発表
 「県民主義」など3本柱
 知事選(18日告示、7月5日投票)に出馬表明している元民主党参院議員の海野徹氏(60)=静岡市葵区=は2日、同市内で記者会見し、マニフェスト(公約)を発表した。
 基本理念は「私たちの静岡県」で、「県民主義・脱官僚」「経営改革」「人づくり」を3本柱に掲げた。具体的な政策として、知事の月額報酬30%カット▽個人県民税10%減税▽高齢者在宅介護手当創設の検討▽在来線と接続する「空港アクセス鉄道」の検討ーなどを挙げた。財源は3000余りの県事業の見直しや職員給与引き下げなどで捻出(ねんしゅつ)するとした。
 サポーター約150人が同席。海野氏は「県民と協働で作ったマニフェストと確信している。官僚政治から県を取り戻し、2期8年で聖域なく見直して、私たちの静岡県をつくりたい」と語った。
 知事選には、自民党の坂本由紀子参院議員(60)も出馬を表明。民主党県連などが静岡文化芸術大の川勝平太学長(60)に出馬要請している。共産党は候補擁立に向けた作業を進めている。
(静新平成21年6月3日(水)朝刊)

2009年6月1日月曜日

静岡県知事選情報6月1日

民主県連 創造会議会合
 推薦願出れば上申 「川勝氏出馬は前提」
 知事選(6月18日告示、7月5日投票)で、静岡文化芸術大の川勝平太学長(60)に出馬要請している「夢あるしずおか創造会議」は31日、静岡市内で会合を開き、30日の川勝氏と小沢一郎民主党代表代行との会談について報告するとともに、今後の対応を協議した。会合後、同党県連の岡本護幹事長は「川勝氏から正式な返事はまだだが、出馬を前提に話を進めている」と述べた。
 創造会議メンバーのうち、民主県連、県議会の平成21と民主党・無所属クラブ、連合静岡の幹部らが出席。岡本幹事長によると、30日の会談を受け、民主県連は川勝氏から推薦願が出た場合、すぐに機関決定して党本部へ上申することを確認した。
 民主県連会長の榛葉賀津也参院議員が5日に川勝氏から回答を得れば、速やかに会見して回答内容を発表する。
 30日の会談では、小沢氏が川勝氏に「頑張ろう」と声を掛け、民主県連に推薦を決めて上申するよう指示したとされる。岡本幹事長は会談内容について「細かく聞いていない」としながらも、両者の間で出馬を前提にした話があったとの見方を示し、「(出馬を)やめる話をしに行くはずはない」と指摘。出馬に向けた条件整備も「(既に出馬表明した)2人が出ても選挙を戦える環境はできた」との認識を示した。
(静新平成21年6月1日(月)朝刊)

阿久根市:竹原前市長再選

ブログ問題の前市長が再選
 鹿児島県阿久根市
 ブログ問題などで2度の不信任決議を受けた竹原信一前市長(50)の失職に伴う鹿児島県阿久根市長選は31日投票、即日開票の結果、無所属の竹原氏が、無所属新人の元国土交通省職員田中勇一氏(56)を破り、再選を果たした。投票率は82・59%。
 反竹原派の市議11人が支援した田中氏との一騎打ちを制した竹原氏は、市政改革を訴えて議会と対立し「独善的」と批判された行政手法に信任を得たことになる。竹原氏は、昨年9月の市長就任後に議会定数の大幅削減を提案し、1月にはブログで全市議の不人気投票を行うなど議会側と対立。2月に続いて、出直し市議選後の4月にも不信任決議を受けて失職した。
(静新平成21年6月1日(月)朝刊)