2016年10月18日火曜日

紅野氏、沼津商議所次期会頭 就任を辞退

沼津信金元職員1・2億着服
 御殿場南支店勤務 顧客定期預金解約
 沼津信用金庫(紅野正裕理事長)は17日、御殿場南支店に勤務していた40代男性の元職員が2010年1月ごろから16年9月にかけて、顧客の定期預金解約金などを着服していたと発表した。これまでに判明した金額は約1億2300万円。同信金は9月26日付で元職員を懲戒解雇した。刑事告訴についても準備を進めているという。
 8月中旬に、顧客から定期預金について不審な点があると同支店に連絡があった。同信金が内部調査を実施したところ、9月21日までに、12件の顧客の定期預金から現金をだまし取っていたことが分かつた。元職員は在職時、渉外担当で、着服した金は遊興費などに充てていたという。同信金は外部弁護士を含む調査委員会を設置して事実関係の確認を進すめ、被害額全額を弁済するという。
 同信金は「お客さまに多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます」とコメントした。今後、役員や関係職員の管理責任を明確化し、処分を行う方針。

 沼津商議所新会頭岩崎氏昇任へ
 紅野氏、就任を辞退
 10月末に任期満了で退任する意向を表明した沼津商工会議所の市川厚会頭(82)=石川建材工業相談役=の後任として浮上していた紅野正裕副会頭(62)=沼津信用金庫理事長=が、信金内の不祥事を受け会頭就任を辞退したことが、17日までの同商議所関係者への取材で分かつた。
 石川会頭の後任には岩崎一雄筆頭副会頭
(76)=税理士法人イワサキ代表社員=を昇任させる人事案で固まった。19日の常議員会で内定し、28日の臨時議員総会で決定する。
 岩崎副会頭は2007年に同会議所常議員に就任。10年から副会頭を務めている。
【静新平成28年10月18日(火)朝刊】