2021年6月5日土曜日

JG 4K 静岡 沼津御用邸公園 Former Numazu Imperial Villa,Shizuoka

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知事選2021 立候補者 岩井茂樹の横顔

 

知事選2021

立候補者の横顔




岩井茂樹(いわいしげき)氏 53歳無新

 名古屋市生まれ。名古屋大大学院修了。建設会社勤務、参院議員秘書、富士常葉大非常勤講師を経て2010年参院選(静岡選挙区)で初当選。経済産業政務官、党参院副幹事長、国土交通副大臣を歴任した。

 静岡に新風吹き込む

 11年務めた参院議員、政府の要職である国土交通副大臣の職を辞し、背水の陣で挑む。所属する派閥からは大反対されたが、「閉塞(へいそく)感に覆われた静岡に新しい風を吹き込みたい」と退路を断った。

 昨年9月に就任した国交副大臣は参院議員だった父も務めた思い入れのあるポスト。リニア事業を推進する国交省と県の対立構造がある中での出馬に、一部から「リニア推進派」とレッテルを貼られたが、「政治家は直近の仕事だけで判断すべきではない」と経済産業政務官や参院農林水産委員長などの経験を強調。リニアに関しては「地域住民の声が第一」と対話による解決を主張する。

 建設会社で現場監督を務めていた時、父の選挙を手伝ったのが政治を志すきっかけ。全国比例候補だった父の代理の全国行脚で地域の声を聞き、「自分で解決したい」と心に決めた。父を頼るのではなく、自民の公募に応募しようと縁もゆかりもない沼津市に移住。2009年の参院補選は落選したが、翌年、初当選を果たした。

 最近「政治は子どもたちのためにある」と考えるようになった。50歳間近で授かった4歳になる娘の存在が大きい。「小さい子がいるのに議員を辞めて何やってるんだとみんなに言われる。でも、娘は静岡県で生まれ、育っていく。県のために仕事するのは娘のためにもなる」。妻の出産を機に三島市に移住。幼稚園に入ったばかりの娘の写真を見るのがつかの間の楽しみだ。

 エレベーターを使わず、階段を駆け上がるリーダーが理想。「パワフルだけど、衝突ではなく、対話で決める」。趣味は料理。妻、娘と3人暮らし。

【静新令和365日(土)朝刊4面】