2019年10月8日火曜日

下河原地先の狩野川で堤防工事


下河原地先の狩野川で堤防工事
一部に河川では全国初と見られる方式も
下河原地先の狩野川沿岸で堤防整備が進んでいる。河川としては国内初になると見られる方式も採用し、堤防の嵩(かさ)上げなどを行う。

狩野川を管理する国土交通省は、狩野川水系河川整備計画を策定して2035年ごろの完成を見込んでいる。堤防の整備はその一環で、計画では634キ。分の堤防の整備を必要としており、今年3月末までに830%の区間で一定の基準を満たす高さと幅を備えた堤防(計画断面堤防)の整備が終了した。残る164%は基準未満の堤防がある区間で、堤防のない区間は全体の05%
市内では、下河原の狩野川沿岸以外にも、大岡の黄瀬川沿岸で堤防の整備が行われている。
下河原では今年度に工事が始まり、水流の仮締め切り工事を経て護犀整備が進んでいる。予定では約90競が対象となっており、今年度末までの完成を見込む。
同省沼津河川国道事務所によると、今回の工事ではフラップゲート式の堤防が採用された。これは水位の上昇に合わせて仕切り板が起き上がる形式の堤防で、今回の工事区間のうち約16材で採用されている。これまでに海岸の防潮堤でフラップゲート式が採用された例はあるが、河川では初めての採用になると見られている。

2日、勝俣孝朋衆院議員が工事地元の下河原南部自治会の役員らに工事の進捗状況について報告した。勝俣氏によると、地盤が強固であるため、工事に遅れが生じる可能性もあるという。
元自治会長の橋本昭男さんは「豪雨や洪水のニュースを見るにつけ、早く工事を始めてほしいと感じていた」と話している。
【沼朝令和1108日(火)号】

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