2022年9月3日土曜日

認知症予防などを目的に、沼津市大諏訪の片浜地区センターを拠点にした随筆と川柳の講座「ほのぼの舎」が高齢者向けに開かれている。

 

静新令和4年9月1日 東部総局 山本萌絵佳

 

 認知症予防などを目的に、沼津市大諏訪の片浜地区センターを拠点にした随筆と川柳の講座「ほのぼの舎」が高齢者向けに開かれている。各講座の講師を務める佐野貢さん(80)=同市原=は「自分や生徒にとって生きがいになっている。外出する機会になれば」と話す。

 


認知症予防などを目的に開かれた川柳講座。佐野さん(左から3人目)が講師を務める=沼津市の片浜地区センター

認知症予防などを目的に開かれた川柳講座。佐野さん(左から3人目)が講師を務める=沼津市の片浜地区センター

 講座は約10年前に発足。それまで同市を拠点に文章教室を開いていた佐野さんが、より多彩な内容を取り扱う講座を開催しようと始めた。随筆と川柳の講座は受講生が計約20人で月1~2回開いている。

 24日には川柳の講座を行い、作品を披露する句会を行ったり作り方のポイントを伝えたりした。両講座に参加する山田文子さん(74)=三島市=は「先生の話がおもしろくて通っている。仲間とのつながりも楽しい」と充実した表情。毎回、テーマを出して作品をつくる宿題もある。佐野さんは「制限がある中での制作は頭の体操になり、力になる」と効果を挙げる。

 年に一度、作品をまとめた冊子もつくり、受講生の発表の機会づくりもしている。佐野さんは「生徒の目が輝くとうれしい。健康に気をつけて一日でも長く講師ができたら」と意気込む。

 (東部総局・山本萌絵佳)

 ■「絵手紙と紙の額」 ほのぼの舎体験会 13日に

 ほのぼの舎は10月から、「絵手紙と紙の額」講座を始める。9月13日の午後1時半から沼津市大諏訪の片浜地区センターで体験会を開く。

 佐野貢さんが講師を務める。はがきサイズの紙に絵の具で描き、のりとはさみを使って、紙製の額縁をつくる。佐野さんによると描画と紙工作をして、手先を使うことで頭の体操につながるという。体験は無料で予約が必要。

 問い合わせは佐野さん<電080(3652)8466>へ。


0 件のコメント: