2025年5月21日水曜日

木負のコブハクチョウにヒナ2羽  親と]緒に泳ぎエサ啄ばむ  〔沼朝令和7年5月21日(水)号〕

 



 木負のコブハクチョウにヒナ2

 親と]緒に泳ぎエサ啄ばむ

 木負の西浦河内川河口近くの中州に営巣、抱卵していたコブハクチョウのヒナ2羽がふ化し、親鳥と一緒に海上を泳ぐ可愛い姿を見せている。

 河口は、かつてスカンジナビア号が碇泊していた辺りで、営巣地は、ここから少し上流に行った場所。雨が降っても水に浸からない場所だという。

 親鳥は以前、門池にいた番(つがい)のようで、その当時から見守っていた岡一色の80代の男性によると、2羽は、その後、何カ所か媛所を移りながら現在地に落ち着いたようだという。

 木負にとどまるようになった後、昨年3月、メスが姿を見せなくなった。心配した人が各所に尋ねたところ、神奈川県の丹沢湖にいることが分かり、10月に木負に戻ってきた。この間、527日にコブハクチョウの調査をしている団体に足輪を装着されている。

 今回、ふ化が確認されたのは、岡一色の男性が地元の人か-ら聞いた話では今同12日。コブハクチョウは40日前後でふ化するというから、産卵は3月下旬から4月上旬か。

 これも地元の人の話として、卵は7個生んだが、巣が、やや心もとなかったこともあって「抱卵の温度が足りなかったのでは」と、ふ化したのは2羽だけ。 それでも多くの鳥のヒナが丸裸の状態で生まれ目も開いていないのと異なり、ニワトリのヒヨコのように羽毛に覆われた2羽。親鳥と一緒に元気よく泳ぎ、船に付いた藻でも食べているのか、親と同じように啄(つい)ばむ様子は、可愛い姿ながら自然の中で生きる力強さを感じさせる。

〔沼朝令和7年5月21日(水)号〕

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