カラオケ機「偉業」に認定
米学会社会や産業発展に貢献
カラオケの発明者の一人とされる根岸重一さん(故人)が手がけた世界初のカラオケマシンが、米国電気電子学会(IEEE)から歴史的偉業を顕彰する
「IEEEマイルストーン」に認定され、東京都内で12日に式典が開催された。開発から25年以上が経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をした技術などが対象となる。 根岸さんが1967年(昭和42)に製造、販売したカラオケ機「ミュージックポックス」がマイルストーンに認定された。装置は縦、横、高さがそれぞれ30㌢程度。マイクとテーププレーヤー、課金用コインボックスなどで構成する。
IEEEは米国に本部を置く技術分野の国際学会。式典ではIEEEのトム・コブリン前会長が、根岸さんの次女高野淳美
さん(72)らにマイルストーン認定の銘板を贈呈した。高野さんは「父も天国で喜んでいると思う」とあいさつした、
その後、別の親族がミュージックボックスをコンセントにつないで歌唱の実演を行った。現存する最後の1台とみられると
いう。
根岸さんは東京都板橋区でカーステレオ工場「日電工業」を経営していた67年に、関連技術を応用してミュージックボックスを考案、製造した。根岸さんは2024年1月に100歳で死去。カラオケは日本発祥の文化として世界中で普及している。
【静新令和7年6月13日(日)朝刊】
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