2014年6月15日日曜日

貨物駅移転地考えに溝

 沼津鉄道高架
 貨物駅移転地考えに溝
 副知事、反対地権者と会談
 JR沼津駅付近鉄道高架事業をめぐり、難波喬司副知事は14日、同事業に伴う沼津市原地区への貨物駅移転に反対している地権者らと同市内で会談した。貨物駅移転用地の方向性については考え方に溝があり合意に至らず、今後も地元と協議を続けるという。
 会談は難波副知事と県職員、地権者ら約20人が出席し、約3時間、非公開で行った。
 関係者によると、難波副知事は、地権者らが提唱している健康文化タウン構想には理解を示し、将来的に実現したいとの考えを示したという。移転用地に貨物列車の待避線のみの設置を認める地権者らの譲歩案についての考えは示さなかった。
 会談後、難波副知事は「住民の思いを聞きに来た。(どちらが)譲った、譲らないの話ではない。地元住民の歴史的な思いも含めて聞くことが大事」と述べた。一方、会談に出席した地権者の1人は「貨物駅と健康文化タウンの共存は無理」と貨物駅移転は反対する姿勢を強調した。
 同事業をめぐっては、川勝平太知事が7月までに合意形成を図るとしている。反対地権者らは13日、県議会に事業を検証する特別委員会の設置を陳情した。

(静新平成26615日朝刊)

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