2023年4月13日木曜日

西高芸術科美術専攻の生徒  江原素六翁かるた製作に協力 江原素六翁かるたを贈呈  沼津信用金庫が市に1000セット。

 



 西高芸術科美術専攻の生徒

 江原素六翁かるた製作に協力

 西高芸術科美術専攻の生徒達が昨年度「江原素六翁かるた」の製作に携わった。このかるたは、沼津市制100周年記念事業の一環として、沼津観光協会が主となり各団体が協力して製作した。

 沼津の教育や産業などの振興に尽力した江原翁の功績を後世の子ども達に伝えようと企画されたもので、読み札は沼津史談会が作製。48枚の読み札と、その裏面の解説によって江原翁の数々の功績が詳細に伝えられている。

 これに符合する絵札と、かるたのパッケージ()のデザインは同校美術専攻の生徒達が依頼された。

 デザイン専攻の2年生(当時。以下、学年は昨年度のもの)6人が、はじめにデザインを考案した。

 江原翁は同校の創立者で、生徒達は入学時から話を聴いているが、改めて史料を紐解き解説を聴くなどして、読み札の内容に理解を深めながら制作。次に1年生、さらに進路が決定した3年生も加わって全ての絵札を完成させた。

 生徒によって描き方に特徴があり、48枚それぞれが味わい深い絵柄になっていて、平面的にシンプルなデザインで表現されたものや、絵画的に描かれたもの、少し砕けた雰囲気で描かれた絵もある。

 2年生は「自分の描いたものが商品になると思うと、緊張感を持って取り組めた」「シンプルなデザインに(読み札の内容のうち)何を盛り込むかが難しかった」などの感想を語った。将来は、装丁やファッションなど何らかのデザインにかかわる仕事がしたいという生徒が大半で、「将来を考えるためにもいい経験になった」との声が聞かれた。

 この中には、どうしても同校の芸術科で学びたいと、東伊豆町から通う生徒もいる。

 パッケージのデザインは、デザイン専攻2年生6人の作品の中から、江原素六先生顕彰会、沼津信用金庫、JAふじ伊豆なんすん地区本部、ぬまづ観光ボランティアガイド、西高杜蔭同窓会からの委員による選考会で、宗形愛海さんの作品が選ばれた。

 

 江原素六翁かるたを贈呈

 沼津信用金庫が市に1000セット。

「江原素六翁かるた」の贈呈式が10日、市役所で開かれ、沼津信用金庫から鈴木俊一理事長らが訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に贈った。

 同金庫と、同金庫が地域の社会福祉法人と立ち上げた、しんきん成年後見サポート沼津が、市立小中学校や図書館、明治史料館などで活用してほしいと1000セットを用意した。

 パッケージデザインの選考委員も務めた鈴木理事長は、このかるたの製作趣旨を踏まえ、市の郷土教育に役立ててほしいと願った。

【沼朝2023(令和5)413(木曜日)



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