2018年10月20日土曜日

古墳回避の計画策定へ 沼津市有識者委 道路整備で現地視察


古墳回避の計画策定へ
沼津市有識者委 道路整備で現地視察
 沼津市は19日、都市計画道路「沼津南一色線」の計画地にある高尾山古墳(同市東熊堂)を保全しつつ道路整備を進めるための有識者による基本計画検討委員会を設置し、第1回会合を市内で開いた。トンネルと橋で古墳を回避する整備について設計条件などを議論し、市は年度末をめどに基本計画を策定する。
 沼津南一色線は国道1号と同246号を結び、東名、新東名高速道インターチェンジや市中心市街地へのアクセスを担う4車線道路。古墳は国道1号との結節点付近で発見された全長約60㍍の前方後方墳で、東日本で最古級、初期百項として最大級とされる。市は201712月、西側2車線がトンネルで古墳の真下を通過し、東側2車線は橋を架ける皿整備方針を決めた。
 検討委は景観や土木、建築の専門家ら7人で構成。この日は現地を視察し、職員から古墳の形状や周辺の道路環境について説明を受けたほか、会合では発注方式や構造上の課題などを話し合った。委員長に就任した法政大デザイン工学部の福井恒明教授は「利便性とともに、文化財としての価値が地域にもたらす誇りを大事にしていく」と述べた。(東部総局・中村綾子)
【静新平成301020()朝刊】

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