「これはこれは」の長蛇の列 グランマで旭園本店看板商品を復刻販売 11日

 

　「これはこれは」の長蛇の列

　グランマで旭園本店看板商品を復刻販売　11日、あげつち商店街のグランマ前の歩道には開店時刻の午前11時に百人余りの長蛇の列＝写真。

　新調したのれんには「絶品、栗まんじゅう焼き上がりました」とある。旭園本店の看板商品だった「これはこれは」の復刻版の焼き立てが、この日だけ登場した。

　年配者は舌が覚えている懐かしさからか、子連れの若い女性は「母親の好物なのを知っていたから」と。中には「昨年亡くなった姑の仏壇に、まず供えてから」など、誰もが、じつくりと順番を待った。

　何十年も前、この栗饅頭を初めて食べた時の驚きが蘇ってくる。「まんじゅうに、こんな贅沢をさせていいのか」と思ったことも。

　蜜煮した粒選りの栗をほどよい甘みの餡で包み、栗をイメージした、つややかな皮を着せた旭園本店の味だ。

　同店の中川英俊社長は「長い間待っていて下さったお客様が、こんなにいらして、今回このような形の即売会ができたことが心底うれしい」と感謝した。

【沼朝令和4年5月12日（木）号】