2022年8月23日火曜日

沼津中心街再開発へ 近く事業者を公募



 

 沼津駅南「アーケード名店街」再開発へ

 業務代行者の公募開始

 27年当初の工事完了目指す

 JR沼津駅南口「アーケード名店街」の大規模再開発に向け、地元地権者らでつくる町方町・通横町第一地区市街地再開発組合(水口隆太理事長)22日、事業の実施設計や建築工事などを担う特定業務代行者の公募を始めた。代行者との基本協定締結を10月下旬に行う予定。計画通りに進めば2027年当初に工事は完了する。

 沼津市が同日、発表した。関係者によると、再開発後の施設には地下に駐車場、地上1階に店舗や多目的スペース、2階以上の上階に住居部分が入る構想という。代行者が決まり次第、組合などとすり合わせて最終決定する。

 市によると、今月30日を代行者の参加資格登録申請書などの提出期限とし、10月中に選定委員会で絞り込む。事業認可などを経て2426年度に既存の建物の解体と整地、新施設の建設に着手する予定。

(東部総局・高橋和之)

 地元組合「やっとこぎ着けられた」

 「アーケード名店街」の再開発事業は地権者らにとって"悲願"だった。特定業務代行者の公募を22日発表した地元の町方町・通横町第一地区市街地再開発組合の水口隆太理事長は「困難に直面してきたが、やっと公募にこぎ着けられた」と強調した。

 アーケード名店街は1954年に整備。日本初のアーケード建築の商店街で、戦災復興の観点から「沼津本通防火建築帯」として誕生した。

 戦後まもなくから毎月1日に「ついたち市」としてイベントを開くなど、商都・沼津をけん引してきた。

 しかし、近年は郊外の大型店に押されるなど「にぎわいが失われて久しい」と水口理事長。2004年ごろから地権者らが復活に向け検討を始めていた。

 市は、名店街を形成する町方と通横の両町をまちづくりの上で重視するエリアと位置付けている。頼重秀一市長は「(この地域は)駅南エリアの拠点になることが求められている」と期待を示した。今回は計画対象の1.8㌶を5エリアに分け、まずは「第一地区」の約O3㌶部分に着手する。

【静新令和4823日(火)朝刊】

 

アーケード名店街一角で再開発

 特定業務代行者の公募を開始

 町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業で、特定業務代行者の募集が開始され、検討段階から事業実現に向け具体的な一歩を踏み出した。

 アーケード名店街の名で親しまれる商店街は、1954(昭和29)、全国に先駆け防火構造の一体化施設として誕生。各地から視察や見学の人が訪れ、一角には屋上に遊園地を持つデパートもあって買い物客らでにぎわった。

 しかし、誕生から半世紀。にぎわいの中心の変遷や車社会の進展で客足は郊外型大型店へ。また、東海地震、南海トラフ巨大地震の危惧が言われ、新たなまちづくりを求める声が高まる中で2006年、地権者が主体となった検討がスタート。15年度の都市計画決定を経て、17年度、都市開発法に基づく前倒し組合が設立され、事業化への取り組みを続け、今回、町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発組合(水口隆太理事長)により特定業務代行者の公募を開始することになったもの。

 事業で対象になるのは通り西側、クリーニングのサトウ沼津アーケード店から広福食材商店まで商店街の一角。特定代行者は、市街地再開発事業の実施設計、建築工事、保留床処分などの業務を一括で受託する体制で、公募開始は22日。 今後は30日まで参加資格登録申請書等の提出を受け付けた後、930日を期限に事業提案書の提出を受け、106日に第1回の選定委員会、同月12日に第2回の選定委員会を開き、同日中に選定通知発送の予定。

 公募の内容は「保留床の取得及び処分」「参加組合員としての参画」「施設建築物実施設計」「施設建築物の建築工事」「既存建築物等解体除却及び整地工事」。

 水口理事長は「長い時間、検討を重ねていたが、新しい発想が必要だということで昨年、1年間をかけて精査、模索を続けた。ここで、ようやくまとまるめどがつき、少々息がつけるようになったかなというところ。行政にも心配してもらい、その協力がなければ、できなかった。大変感謝している」と話している。

【沼朝令和4823日(火)号】

 



 沼津中心街再開発へ 近く事業者を公募



 沼津市中心街の商店街で大規模な再開発事業が始まることが22日までに、関係者への取材で明らかになった。地元の再開発組合は近く、事業者の公募を開始する。衰退が顕著な同市中心街はこのほかにも複数の再開発計画があり、前提工事が始まったJR沼津駅付近鉄道高架事業を見据え、再開発が加速することが見込まれる。

 再開発事業が始まるのは同駅南口から徒歩約10分のアーケード名店街(同市町方町)2000年代半ばから地権者らが再開発の検討を始め、15年に都市計画決定を受けた。事業者は施工業務の相当部分を担う特定業務代行者として公募するとみられる。今後、事業者の選定を急ぎ、対象の18㌶部分で順次進める。

 アーケード名店街は戦後、全国初のアーケード建築の商店街として1954年に整備された。仲見世商店街やあげつち商店街など駅南口の六つの商店街とともに集客に貢献してきたが、近年は建物の老朽化と収益落ち込みが顕著となっている。現在は約40の店舗などが並ぶ。

 (東部総局・高橋和之)

【静新令和4822日(月)夕刊一面】



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