昭和32年10月26日、第12回国民体育大会の開会式で、齊藤了英さん(静岡県選手団長)は炬火リレーの最終ランナーとして走り、競技場でトーチから炬火をつけました。
その記念として作られたトーチを掲げる炬火ランナー像は今まで公開されていませんでしたが、修復を終え本日(23日)、富士市比奈の岳南忠霊廟敷地内に安置され除幕されました。
像の制作者は西伊豆町仁科出身の彫刻家・堤達男さんです。
静岡国体は初めての国体地方開催、開催県優勝を飾りました。静岡県に国体を誘致するために、齊藤さんは昭和28年11月末に自らも静岡駅頭に立ち「国体誘致署名活動」を展開しました。2日間で約4万人の署名が寄せられ、国体の静岡開催の実現に結び付きました。
この静岡国体では県カラーのオレンジのユニホームを着た静岡県勢が大活躍してとても目立ったので、スポーツ評論家の川本信正さんは「オレンジ旋風」と名付けました。
昭和23年に創設された大昭和製紙の陸上競技部は、その後多くのオリンピック選手を生み出すなど日本の陸上競技の発展に大いに貢献しました。
下郷 二三男
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