2013年1月17日木曜日

市の借金1300億円 市民1人あたり63万円


市の借金1300億円
 市民1人あたり63万円
 市は、昨年四月から九月までの本年度上半期の沼津市財政状況を発表した。一般会計予算の執行状況をまとめたものだが、それによると、同期における市債現在高は一般会計で六九〇億六、八三三万七千円、企業債の現在高は病院、水道、下水道の各事業会計合わせて五九五億九、一〇五万二千円、三事業会計における一時借入金合わせた現在高は一二億五千万円で、いわゆる市の借金は総額で一、二九九億九三八万九千円となっている。なお、一般会計には一時借入金はない。
 この借金総額を市民一人当たりの負担額にすると約六二万六千円(人口は昨年九月末現在の日本人、在住外国人合わせた二〇七、五〇五人で計算。以下、同じ)。
 一般会計における市債構成比は、土木の36・0%が最多で、続いて臨時財政対策が29・4%、教育の12・8%。このほか減税補てん、民生、消防、衛生などのための各市債。退職手当のための八億四千万円(構成比1・2%)もある。
 このうち臨時財政対策債は、本来なら国からの地方交付税でまかなわれるところ、国の財源不足のため交付額が減額となり、その分を各自治体が地方債を発行してまかなうもの。
 また、企業債は、病院が五〇億三、五〇五万七千円、水道一一○億五、二四三万二千円、下水道四三五億三五六万三千円。一時借入金は、病院が八億円、水道にはなく、下水道が四億五千万円。
 公営企業のうち、病院事業は赤字経営が続き、水道事業は黒字。下水道事業は、二十三年度末で下水道普及率55・2%。同年度の決算において、総収益は前年度に比べて増加したものの、費用も増えて純損失六千万円近くを計上し前年度に続いて赤字決算となり、累積赤字は一億四、五六二万六千円になっている。
 一方、一般会計における市民一人あたりの市税負担額は九二、一〇九円。固定資産税四四、八二二円(構成比47・8%)、市民税三三、九七〇円(同36・9%)が主なところ。このほか都市計画税、市たばこ税、軽自動車税など。
 また、市民一人あたりへの支出額は一四六、九二一円。
《沼朝平成25年1月17日(木)号》

0 件のコメント: