2021年4月4日日曜日

沼津 第1弾金岡、浮島配布スタート

 

沼津 第1弾金岡、浮島配布スタート

 住民目線満載 文化財マップ


 沼津市文化財センター(同市志下)は、身近にある文化財を市民に知ってもらおうと、学校区ごとに歴史資源をまとめた「文化財まちあるきマップ」の制作に取り組んでいる。地域に伝わる伝承など住民からの情報を反映させているのが特徴。このほど、第1弾となる金岡、浮島両地区のマップが完成し、地元の地区センターや市ホームページでの配布を始めた。

 マップは遺跡や神社、寺院に加え、石碑や石造物、かつて存在した古墳などの細かいスポットも紹介している。所要時間別に二つのモデルコースを設定し、歩行距離や消費カロリーを示している。

 マップは、文化財センター職員が現地を歩いて素案を作成。地元住民や小中学生がコースを散策し、安全性やマップに入れてほしい情報などを伝えた。浮島地区では、地元住民から寄せられた伝承を元に、鎌倉時代の古道を推定してマップに掲載した。

 同センターの担当者は「住民の協力のおかげで、地元でしか知られていなかったスポットも紹介できた。地域の文化財に目を向けるきっかけになれば」と話している。

 2021年度は原、戸田地区のマップ制作を進めるという。(山下奈津美)

【静新令和344日(日)朝刊】

マップ配布HP

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