2021年4月9日金曜日

トンネル工事殉職者慰霊 ( 丹那トンネル貫通動画付)

 トンネル工事殉職者慰霊

 熱海・丹那神社 大崩落事故から100


 熱海市の丹那神社奉賛会(田島秀雄会長)4日、同市のJR東海道線丹那トンネル東口上にある同神社で、トンネル工事中の事故の犠牲者を慰霊する例祭を営んだ。今年は1921(大正10)年に起きた大崩落事故から100年の節目。参列者は犠牲者に感謝の思いを伝えながら、地域の繁栄を祈願した。

 丹那トンネルは18年の着工から完成までに16年を要した「世紀の大工事」として語り継がれている。100年前の大崩落事故は、トンネル東口から約300㍍の地点で発生し、16人が亡くなった。神社はこの事故の犠牲者を含む工事殉職者計67人を祭っている。例祭は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して神事のみを行った。田島会長は「私たちを支えてくれているトンネルと先人に感謝したい」と述べた。奉賛会は感染収束状況をにらみながら、トンネル工事と熱海にもたらした恩恵をテーマにした100周年記念講演会を計画している。

【静新令和346日(火)朝刊】

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