2009年5月26日火曜日

静岡県知事選情報5月26日

自民・坂本参院議員が静岡県知事選に出馬へ2009.5.26 19:33(Msn産経ニュース)
 自民党の坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)は26日、党本部で開いた静岡県選出国会議員の会合で「県政への強い意欲を持っている。党幹部とも相談し、おおむね了解をいただいた」と述べ、7月5日投開票の同県知事選挙に立候補する意向を明らかにした。27日午後に記者会見し、正式に表明する。
 知事選は石川嘉延知事の辞職に伴い行われる。自民党県連は元副知事の坂本氏に対して出馬を要請、調整を進めていた。無所属で出馬し、党推薦を求める見通し。
 ほかには民主党を離党した海野徹元参院議員が出馬表明し、民主、共産両党もそれぞれ独自候補を検討している。




「私たちの静岡県」創り東部地区大会
 海野徹氏が県政改革訴える
 石川嘉延知事の辞任表明を受け、六月十八日告示、七月五日投・開票で実施される予定の知事選。二十五日時点でただ一人出馬を表明している元参院議員、海野徹氏の後援会は二十三日、「海野とおる『私たちの静岡県』創り東部地区大会」をホテル沼津キャッスルで開催。東部の拠点支援者ら約二百人が出席した。
 あいさつした大石裕之県議は、知事選の日程が決まったにもかかわらず自民、民主両党の候補者が決まってないことに触れ、「自民党も民主党も将来の静岡県を思い描けないから」だと主張。
 その上で、候補となる人の政策云々ではなく「誰でもいい、知名度があればいい」ということで「自分達の利害、党の利害だけで動いていて県民の方を見ていない」などと話した。
 続いて登壇した海野氏は、六月一日の立候補予定者説明会、七月五日の投票までの選挙日程を説明。投票日まで一カ月半を切っているのに立候補表明しているのが自分だけだという異様さを指摘。
 県政については異常な状態にあるとし、「官僚出身の知事が四期十六年、何を県民のためにやったのか。多額の借金と貯金のない、不満だらけの県を根本的に変えなければならない」とする一方、「皆さんと共に、改革の先頭に立って変えていきたい」と決意表明した。
 政策の一部にも触れ、伊豆半島の観光予算が県の年間総予算一兆千三百億円のうち十七億円しかないことを挙げ、「一けた違う」と観光業支援、茶産業支援、徹底した情報公開を列挙。「東部、伊豆半島、富士山周辺が元気になることが県の元気の源」だと説いた。
 立木問題で開港が遅れた富士山静岡空港については、推計で着陸料など収入が約二億五千万円、管理運営費など支出が約五億五千万円で赤字は約三億円。さらに人件費や利活用促進などの宣伝費で莫大な赤字になることを説明。
 また、有料道路の無料化は観光客を迎えるためには必要だとし、絶対的な医師不足については、医学部以外の大学卒業者が学び、教育経費が少なくて済むメディカルスクール設置を提案した。さらに、県が実施する三千六百程の全事業を見直せば一割は必要なくなる、と分析結果を示し、一割の事業削減によって県民税を一割減らすことができるとして減税を表明。事業見直しによる減税は、意識を変えるための大きなステップになると語った。
 一方、他の立候補表明がない点について、「有権者の前で他候補と議論する場がほしい」と熱望。浪人中に温めてきた県政に対する持論を相手候補にぶつけて論争する気持ちを見せた。
 また、重要な課題を首長、議会に任せるのではなく住民投票で決めてもらう、と住民投票条例制定を提案した。
 最後に、「全ては子どもたちのために」「人づくりのために税金を使う」と、中学生以下の子どもの医療費無料化を提唱した。
(沼朝平成21年5月26日(火)号)


民主の候補者選び「白旗」危ぶむ声も 「まだあきらめない」
2009/05/26 (静新webnews)
 次期知事選(6月18日告示、7月5日投票)の候補者選びで、民主党の擁立作業が“袋小路”に追い詰められている。経済人、榛葉賀津也参院議員の擁立を断念し、自民の一部県議と組んだ超党派の擁立会議は静岡文化芸術大(浜松市)の川勝平太学長(60)担ぎ出しに動いたが、「出馬の意思はない」と川勝学長。残る選択肢は限られ、民主系県議から「白旗なのか…」と自主投票を危ぶむ声も出始めた。
 「まだ(川勝氏擁立を)あきらめたわけではない。正式に要請する必要がある」。民主党県連の岡本護幹事長は25日、疲労感をにじませた。県議会会派平成21の三ツ谷金秋会長は「(川勝氏の)意向を確認しないと動きようがない。坂本氏の出馬表明前にはっきりさせたい」と強調する。
 石川嘉延知事の5選阻止に動いた民主党県連、平成21と民主党・無所属クラブ、連合静岡の4者に、当時の勢いはない。
 ある平成21の県議は「最悪のケースも考える必要がある」と指摘。選択肢として▽出馬表明した元民主党参院議員の海野徹氏(60)=静岡市葵区=の支持▽これまでの候補者選考の過程で名前が出た県議の擁立▽自主投票―を挙げ、「どれも四者にとって極めて厳しい。県民からの批判は免れないし、責任問題も生じる」と表情を曇らせる。
 「(川勝氏擁立が頓挫すれば)県連会長として、再び榛葉参院議員の名前が浮上するのでは」(若手県議)との声さえ上がっている。
 一方、正式な出馬表明が秒読みに入った自民党の坂本由紀子参院議員(60)=静岡選挙区=は24日夜、自民県連の正副会長、三役と会談した後、県連推薦に対する考え方について、記者の質問に「自民党も県民、民主党も県民、市民もNPOも県民。『あなたの政策はいいよ』と推薦いただけるなら、喜んで受ける。県民党ですね」と答えた。

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