2009年5月10日日曜日

静岡県知事選情報

 民主県連、榛葉氏擁立へ
 坂本氏、出馬に前向き




 石川嘉延知事の辞意表明に伴う次期知事選で、民主党県連は九日、臨時常任幹事会を静岡市で開き、同党県連会長の榛葉賀津也参院議員(四二)=静岡選挙区=を擁立する方針を固めた。石川知事は静岡空港の立ち木除去が完了すれば十九日に辞表を提出し、知事選の投開票は七月上旬の見通し。既に出馬表明している元民主党参院議員の海野徹氏(六〇)、県東部の市町長や志太榛原地区の市民団体などから出馬要請を受けている自民党の坂本由紀子参院議員(六〇)=同=の三氏を軸とした選挙戦の構図が固まりつつある。
 民主党県連は九日夕、所属の国会議員、県議らが榛葉氏擁立に向け、党本部の了承を得る手続きに入った。同党参院幹部に県連の方針を伝えるなどした。
 この日の常任幹事会では、若手県議らを中心に「勝てる候補」として榛葉氏に立候補を求める意見が相次いだ。榛葉氏は取材に対し「(国政の場で)政権交代の志があるので、コメントの出しようがない」と述べた。
 同県連は県議会会派の平成21、民主党・無所属クラブ、連合静岡の代表者による四者会議を通じて、国会議員や官僚でないことなどを基本に候補者選考を進めた。だが、自民との相乗りを前提とした民間人擁立が頓挫。選考対象に残った別の民間人二人の交渉も難航し、方針転換した。
 自民党の県第6選挙区支部(支部長・倉田雅年衆院議員)は九日、伊豆の国市で開いた選挙対策会議で、次期知事選に三島市出身の坂本氏を支部推薦することを決議し、来賓として出席した坂本氏に出馬要請した。
 会議には沼津市や伊豆の国市など6区の十三市町の自民党県議や党員ら約百人が出席。坂本氏は「皆さんの温かい思いはありがたい」と出馬に前向きな姿勢を示しながらも、「今後、しっかりした判断をしていきたい」と述べた。
 海野氏は四月下旬に静岡市内で出馬に向けた政治資金パーティーを開き、県内各地で小集会やあいさつ回りも精力的にこなしている。海野氏は「完全無所属、県民主義、脱世襲、脱官僚でいく」と述べた。
(静新平成21年5月10日(日)朝刊)

0 件のコメント: