2009年9月10日木曜日

次期衆院選 柳沢氏、3区出馬断念

次期衆院選 柳沢氏、3区出馬断念
 政治活動は継続 後継選び課題
 
 衆院選の結果を総括する自民党静岡3区支部(柳沢伯夫支部長)の常任幹事会が9日、袋井市内で開かれ、会議後、柳沢氏は次期衆院選への出馬の意欲を問う静岡新聞社の取材に「何があるか分からないが、タイミング的に考えにくいということに尽きる」などと述べ、3区からの立候補を事実上断念する考えを示した。
 今後、焦点となる3区の後任候補者選びについて、柳沢氏は「私から意見を言う立場にはもうないと思う。聞かれれば言うし協力もしたいが、聞かれないのに言うのは差し控えるべき」と述べた。
 柳沢氏は袋井市内の本部事務所を近く閉鎖し、3区支部の残務整理は磐田市内の事務所に集約する。新たに東京都内に事務所を構え、「生きた情報を地元に伝えるのは使命」(柳沢氏)として政治活動は続ける。
 幹事会に出席した県議の1人は、柳沢氏の進退の判断について「東京に事務所を構えるというのは完全な政界引退ではないと思うが、年齢に対する一般の見方や世代交代論などもあるのでは」と述べた。
 柳沢氏は旧大蔵省官僚を経て1980年6月衆院選に初当選し、8期の間に旧国土庁長官や金融担当相、厚生労働相などを務めた。
(静新平成21年9月10日(木)朝刊)

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