2009年9月25日金曜日

自民岩井氏を擁立へ

自民岩井氏を擁立へ
主要政党、顔ぶれ固まる

 自民党県連は24日、10月8日告示、25日投開票の参院静岡選挙区補欠選挙(欠員1)で、富士常葉大非常勤講師の岩井茂樹氏(41)(沼津市)の擁立を内定したと発表した。民主党県連も同日、医師の土田博和氏(59)(御殿場市)の擁立を正式決定。鳩山新政権の発足後、初めての国政選挙まで約1か月と迫り、先に候補者擁立を発表した共産党と合わせて主要政党の候補者3人が出そろった。

 選考委員長の牧野京夫参院議員は24日、記者会見し、岩井氏を選んだ理由について、「自民党再生への思いや自己PR、過酷な選挙に耐えられる精神力などを総合的に評価した」と語った。小楠和男・県連幹事長は「自己アピール力を強く評価した」と述べた。岩井氏は同日、自民党県議らの会合の場に姿を現し、「死ぬ気で頑張ります」と決意表明したという。

 自民党県連によると、今月15~19日、候補者の公募を受け付け、県内外から男女計40人の応募があった。県選出国会議員2人と県連三役らでつくる選考委員会が書類審査で5人に絞り込み、22日の面接審査で岩井氏を推薦。24日の常任選対委員会などで了承された。25日の総務会で最終決定した後、党本部に公認を申請し、同日、岩井氏自ら記者会見を開き、出馬表明する。

 岩井氏は、名古屋市出身。名古屋大大学院を修了後、東京の建設会社に勤務し、2004年から参院議員だった父・岩井国臣氏の秘書を務めた。05年の衆院選で静岡6区から出馬を表明し、県連の推薦を得たが、党本部が倉田雅年・前衆院議員(70)を公認したため、出馬を断念した経緯がある。

 一方、民主党県連は24日、静岡市内で常任幹事会を開き、土田氏の擁立を正式に決め同日、党本部に公認を申請。土田氏は近く、立候補表明の記者会見を開く。

 常任幹事会後、県連会長代行の藤本祐司参院議員は擁立理由について、「全国的に医療問題はまったなしだが、医師不足解消や医療制度改革に向け、現場の声を反映させることが期待できる」などと述べた。

 同席した岡本護・県連幹事長は「医療関係団体など、我々が今まで得られなかった支援も期待できる」と述べ、従来、自民党を応援してきた医師会などの支援を得られる可能性があることを挙げた。土田氏は幹事会に出席した後、記者団に「身が引き締まる思い。医療や福祉を中心に訴えたい。民主党とは理念が一致している」と述べた。

 参院補選を巡っては、共産党県委員会が、元衆院議員で同党県常任委員の平賀高成氏(55)(浜松市)の擁立を表明している。

(2009年9月25日 読売新聞)

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