2013年2月6日水曜日

沼津市一般会計677億円

沼津港近くに人工築山
14年度完成目標 300人津波避難可能


 沼津市は、東海地震や南海トラフ地震で津波の浸水が想定される同市本の市立ときわ保育所周辺に、住民が避難できる人工の築山を整備する。6日発表した2013年度当初予算案に、戸田地区への津波避難タワー整備なども含む津波対策事業の経費として7千万円を計上した。
 沼津港から約100㍍に位置するときわ保育所は、低層住宅が立ち並ぶ風致地区にあり、津波避難ビルが近くにない。南海トラフ地震の想定では、約6分で第1波が到達し、最大で7㍍の津波が押し寄せるとされる。
 築山の予定地は、住民がゲートボール場として使用している同保育所の隣にある約5千平方㍍の土地。約300人が避難できる規模で、「平常時はゲートボールや散策が楽しめる市民の憩いの場として利用できる」(市危機管理課)ものを計画している。
 市は、13年度中にボーリング調査や住民の意見を踏まえた上で細細設計を行う方針で、14年度の完成を目指している。
《静新平成25年2月6日(水)夕刊》



沼津市一般会計677億円
 新年度予算案投資的経費、大幅減


 沼津市は6日、2013年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初に比べ45億3千万円少ない677億円(6・3%減)。土木、教育関係の投資的経費が大きく減少した。5特別会計、3企業会計との合計は1340億5100万円(3・6%減)になる。
 一般会計の歳入のうち、自主財源の柱となる市税は348億円で前年度を3億円下回った。予算規模が縮小したため、歳入全体に占める市税の割合は4年ぶりに50%を上回った。自主財源比率は59・3%で、1・2ポイント改善した。
 歳出では、生活保護費などを含む扶助費が143億9500万円(3・4%増)に上り、全体の21・3%を占めた。一方、JR沼津駅北口の展示イベント施設「キラメッセぬまづ」(6月29日先行オープン予定)の建設事業や小中学校の耐震化が終了したことにより普通建設事業費が大幅に減り、95億9600万円(30・9%減)となった。公債費は78億円(1
・2%減)。市は、前年度に引き続き防災関連事業に重点配分するほか、喫緊の課題になっている中心市街地の活性化や定住人口の増加に向けた新規事業に力を入れる。14年度以降に新市民体育館や清掃プラントなどの大型建設事業が控えているため、「貯金を維持しながら借金を減らし、財政規律を守る踊り場的予算」(市幹部)と位置付けた。
《静新平成25年2月6日(水)夕刊》

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