2013年2月1日金曜日

本館解体は今夏開始 新館、商業施設で再開方針

 本館解体は今夏開始
 新館、商業施設で再開方針
 31日に閉店した西武沼津店(沼津市大手町)の跡地利用について、地権者と建物の所有者が具体的な検討を始めた。同店の跡地はJR沼津駅南口に面する「沼津の顔」。商業施設としての1日も早い再生が期待されている。
 西武の本館が入居している「沼津ビル」と敷地を所有する伊豆箱根鉄道は31日、そごう・西武との賃貸契約が終了する今夏に同ビルの解体を始めると発表した。当初は同ビルへのテナント誘致を検討したが、老朽化への対応をしながら再活用するのは困難と最終判断したという。
 同社は「解体後の活用方法は未定だが、行政関係などと協議を続け、当該エリアの活性化につながるよう検討する」と説明する。新たな商業施設の整備を目指す方針だ。
 土地と建物について複数の権利者がいる新館は、現在のビルを商業施設として再開する方向で関係者が合意した。既に、地方都市の商業ビル再生で実績がある東京都内のコンサルタント会社と具体的な協議を進めている。
 沼津市の栗原裕康市長は同日、「早期に跡地利用を図れるよう、市としてできる限りの支援をする」と談話を出した。沼津商工会議所の市川厚会頭も「新館、本館とも関係者が商業機能の維持、再生に向けて努力していただき、心強い。商議所として協力可能なことを探る」と話した。
《静新平成25年2月1日(金)朝刊》

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