2009年7月25日土曜日

議員定数削減検討

 議員定数の削減検討へ
 沼津市議会運営委 協議会設置を決定
 
沼津市議会は21日、議会運営委員会を開き、議員定数の削減を協議する組織として、「市議会議員定数等検討協議会」を設置することを決めた。現在の定数は34人で、早ければ8月中にも、削減するか否かについての協議を始める。
 委員は各会派から1人ずつと無所属クラブから1人の計9人で構成する。山崎篤議長は「2011年には次の市議選があるため、できるだけ早い段階で市民に結論を示したい」として、12月定例会をめどに意見をまとめるよう求めた。この日の協議では、協議の場を設けることに各委員がおおむね同意した上で、「市民の代弁者である議員の数を考える場なので、公開を原則としてほしい」などの要望が挙がった。
 定数をめぐっては2月、市連合自治会が21に減らすよう市議会に要望書を提出した。同市議会は2002年6月に条例を改正し、定数を36人から34人としている。
(静新平成21年7月22日(水)朝刊)


 定数削減で検討 委員会 設置へ
 市自治連の要望受けた市議会
 公開する特別委でなく協議会の位置付け決まる
 市議会議会運営委員会(真野彰一委員長)が二十一日に開かれ、「議員定数」などについて協議した。「議員定数」については二月五日、市自治会連合会が杉山功一議長(当時)に「議員定数削減に関する要望書」を提出。この時、杉山議長は「六月議会で新議長が決定次第、速やかに検討委員会を立ち上げ議論する」としており、これを受けての協議。
 はじめに六月議会で就任した山崎篤議長が、他市町における議員定数削減の流れ、杉山前議長が六月議会終了後の検討を約束していたことを報告して協議を求めた。
 これに対して検討委員会設置に賛成が大勢を占める中、山崎勝子委員(共産党市議団)は、「定数の検討は市民全員の問題なので検討委員会は公開すべきもの」だとし、特別委員会としての設置を要望。
 山崎議長が「会の名称については『沼津市議会定数等検討協議会』にしたい」と提案したのに対して、山崎勝子委員は「議会だけではなく全市民の問題だから市民に公開する特別委員会にすべき」だと主張。大場豊重委員(未来の風)も賛意を示した。
 一方、城内務委員(公明党)は「公開、非公開は別問題。特別委とすると費用弁償(通勤手当)等、いろいろな問題が生じる。公開、非公開は、その組織で検討すればいい」と発言し、山崎勝子、大場両委員を除く委員は「協議会」を主張。
 真野委員長は「協議会、特別委員会とも公開することには問題ない。協議会でもいい」との考えを示した。
 さらに山崎勝子委員が、「(特別委員会だと)費用が掛かる、という問題よりも、市民にとって議員定数とはどういうものなのか考えなければならない」としたのに対して、浅原和美委員(志政会)は「山崎委員は削減ノーで意見を言っている。きれいごとを言うな」と発言。
 このほかにも委員の発言が続いた後、山崎議長は「少なくとも次の(市議会議員)選挙一年前までには結論を出し、市民に周知しなければならない」として、遅くとも今年十二月議会には結論を出したいとの考えを示した。
 大場委員が「市民に公開する委員会にすべき。公開を担保する特別委員会がいい」と、重ねて特別委としての設置を主張すると、真野委員長は「協議会でも山崎(勝子)さんが(協議会に加わり)委員として公開を要求すればいい」とした。
 しかし、山崎勝子委員は「協議会は(議会の)内部的なもの。市民に公開するのが委員会。議員定数問題は全市民の問題だから市民に開かれた場で協議することが重要」だとして、委員として加わり協議会の公開を要求しても多数決で反対される可能性があるだけに、公開が前提の特別委員会を改めて要求。
 また、公開することに担保を求めた大場委員に対して真野委員長は、「全部が全部、公開できるかどうか分からないが、きょうの協議内容は議事録として残る」と公開へも含みを持たせた。
 大場委員は、城内委員が特別委員会だと費用弁償等いろいろな問題が生じる、と協議会を主張した点に対しても反論。「(いろいろな問題を考慮しても、なお)公開は重要な問題。協議会にしたのでは全面公開の担保がない。どのような経緯で話し合われたのか市民は知る権利がある」と主張。
 山崎勝子委員が真野委員長に「『全員一致で協議会となった』とはしないでほしい」と求めたが、真野委員長は「議運(議会運営委員会)なので採決はしたくない」と応じた。
 山崎勝子委員が「議運では、なるべく全員一致で決めたいのは分かるが、全体をまとめるにあたり反対意見があったことも忘れないでほしい」としたのに対して、真野委員長は「議事録には反対意見があったことを示す」と答え、組織としては協議会とすることに決定。
 「沼津市議員定数等検討協議会」の名称決定後、組織については各会派(八会派)代表者一人に無会派からの一人を加えた九委員で構成することを決めた。
(沼朝平成21年7月25日(土)号)

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